Pinot Noir Celebration Japan 2015

Pinot Noir Celebration Japan 2015

 PNCJ2015

今回で6回目の開催となる、ピノ・ノワールの祭典「ピノ・ノワール・セレブレーション・ジャパン 2015」。今回のグランド・テイスティングには、8ヶ国23産地から120種類以上のピノ・ノワールが集まりました(東京アメリカンクラブ)。

オレゴン州ウィラメット・ヴァレーにピノ・ノワールが植樹されてから50年になることを記念して、オレゴンを代表する「ジ・アイリー・ヴィンヤーズ」と「ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン」を迎え、テイスティング・セミナーが行なわれました。ジ・アイリーの現オーナー兼ワインメーカーのジェイソン・レット氏と、ドルーアン・オレゴンのCEOのデヴィッド・ミルマン氏が来日し、スピーカーを務めました。

今年は初めてオレゴンにピノ・ノワールが植えられて50周年の年。”オレゴン・ピノの父”と言われるジ・アイリーのデヴィッド・レットは1965年オレゴンに初めてピノ・ノワールを植樹しました。1979年フランス・ゴーミヨ誌主催の品評会ワインオリンピックでジ・アイリ―は3位に(1975年サウスブロック・ピノ・ノワール)。この結果に納得のいかなかった3代目当主ロベール・ドルーアンは翌年再試飲をボーヌで行いました。ジ・アイリーは翌年1980年には2位に選ばれました。この結果に驚いたロベール・ドルーアンは、デヴィッドが1981年にブルゴーニュを初めて訪問して以来親交を深めます。ドルーアンとジ・アイリーの、ブルゴーニュとオレゴンの、旧大陸と新大陸との親交関係が始まりました。また1986年には国際イベント「インターナショナル・ピノ・ノワール・セレブレーション」が誕生。オレゴンの可能性を高く評価したロベール・ドルーアンは遂に1987年オレゴンに進出しました(前年には娘ヴェロニクをオレゴンに修行に出しています)。ジ・アイリーと同じダンディ・ヒルズに100haの土地を購入。ドルーアン・オレゴンのファースト・ヴィンテージは1988年(リリースは1991年で、価格は30ドルでした)。デヴィッドは2008年に死去されました。次男ジェイソンが父親デヴィッドの意志を守り続けています。

テイスティングを行いながら、ジェイソンさんからはオレゴンの歴史的な土壌形成のお話やオレゴンのピノ・ノワールについてお話がありました。デヴィッドさんからはドルーアンの歴史、オレゴン・ピノ・ノワールとの出会い、そして両家の親交などについてお話がありました。このセミナーのタイトルは「新しい地平を拓いたピノ・ノワール 歴史はあのときから始まった」です。オレゴン・ピノ・ノワールの歴史は1965年に始まり、1987年に大きく動き出しました。。。

「The Challenge of 1965 – A Leap of faith and conviction. The Momentum of 1987 – A Leap across the ocean.」

 ジェイソン・レット氏(左)とデヴィット・ミルマン氏(右)  CIMG1776

テイスティングはこちらです・・・

 The Eyrie Vineyards Reserve Pinot Noir Dundee Hills Oregon
★ジ・アイリー リザーブ ピノ・ノワール ダンディ・ヒルズ 2012
 The Eyrie Vineyards Reserve Pinot Noir Dundee Hills Oregon
★ジ・アイリー リザーブ ピノ・ノワール ダンディ・ヒルズ 2002

 Domaine Drouhin Oregon Laurene Pinot Noir Dundee Hills Oregon
★ドルーアン・オレゴン ローレーヌ ピノ・ノワール ダンディ・ヒルズ 2012
 Domaine Drouhin Pinot Noir Willamette Valley Oregon
★ドルーアン・オレゴン ピノ・ノワール ウィラメット・ヴァレー 1999

2012年のジ・アイリーは赤い果実の印象で、2012年のドルーアンはやや黒い果実の印象。ジ・アイリーは花、クランベリーに対して、ドルーアンは土(アーシー)やスパイスを感じます。2002年ジ・アイリーは少し熟成した色合いが見えます。紅茶の風味があり、落ち着いた綺麗な果実味です。1999年ドルーアンはやはり黒い色調。土の風味を感じるふくよかな果実味です。ジ・アイリーは綺麗なバランス感、ドルーアンは味わい深いフィネスを感じます。

 PNCJ

セミナー終了後、試飲会場へ。お2人も自分のブースに移動。せっかくですからお写真撮りました。例のジャージを取り出しましたが、ジェイソンさんは野球には全く興味なし。でも笑ってサインしてくださいました。デヴィッドさんは大の野球好き。ジャージに興奮しながらも(笑)ピノ・ノワール生産者のサインはすぐに見つけ出しました。

(ちなみにナパ&ソノマ好きの私ですから、今までオレゴン&ワシントン関係者のサインはあの大震災直後に来日したケン・ライト氏おひとりだけでした・・・)

 ジェイソンさん、デヴィッドさんと・・・  CIMG1786

試飲会場にて、その他のブースです・・・

 コヤマ・ワインズ
(ニュージーランド 小山竜宇氏)
 CIMG1778
 ケン・ライト他
(オレゴン)
 CIMG1780
 ベッカー、フーバー他
(ドイツ)
 CIMG1782
 コスタ・ブラウン他
(カリフォルニア)
 CIMG1779
 ハーシュ他
(カリフォルニア)
 CIMG1781

出品は120本以上です・・・時間が足りません(涙)・・・

 

 

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