シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2012 スペシャル・キュヴェ

シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2012 en Hommage a Taka

山梨・勝沼にあるメルシャンの勝沼ワイナリーは明治10年に設立された日本最古のワイナリーをルーツとする歴史あるワイナリーです。このワイナリーの代表ブランドがご存じ「シャトー・メルシャン」。そのシャトー・メルシャンの中の100%国産葡萄シリーズを代表するワインが「甲州きいろ香」です。2004年ヴィンテージが2005年に5,000本販売されました。

2012年は特別なスペシャル・キュヴェとなりました。富永敬俊博士はワインの香りの研究者で、フランス・ボルドー大学第2醸造学部(当時)で学位を得ました。ワインの分野で「葡萄品種の特徴香を決定づけるアロマの発現メカニズム」を世界で初めて解明した方です。2003年富永博士は甲州に含まれる柑橘を想わせる香り「3MH」を甲州から初めて発見し、それまでの甲州ワインとは違う革新的な甲州ワイン「きいろ香」の誕生に貢献しました。

その香りの発見からちょうど10年の2012年甲州きいろ香は富永博士に捧げる特別なスペシャル・キュヴェとなりました。”きいろ”の香りを最初に発見した上野園の甲州種のみで醸造したシングル・ヴィンヤード・ワインです。ステンレスタンクのみで発酵、熟成(4ヶ月)。香りの特徴を最大限に引き出すために無濾過にて瓶詰。ワインのラベルには大人の絵本「いとしい小鳥 きいろ」のイラストを使用しました。

甲州きいろ香 2012
en Hommage a Taka
甲州きいろ香 2012
en Hommage a Taka

750mlのラベルには富永夫妻と小鳥きいろが描かれています。3,000本の限定生産です。

甲州きいろ香 2012
en Hommage a Taka マグナムボトル
大人の絵本
「いとしい小鳥 きいろ」

1,500mlのラベルには富永博士の研究姿が描かれています。1,000本の限定生産です。また1,500mlは化粧箱入りで、富永夫妻と小鳥きいろとの出会い、そしてきいろ香の発見を描いた大人の絵本「いとしい小鳥 きいろ」(2月28日初版)が付いています。

ラベルに書かれたフランス語は・・・「ワインの研究生活を小鳥たちと過ごす時間は”聴こえない唄声”の探訪でもあるのです。そこには人が感じることのできるすべてがあります。しかし、失望は決して。希望をもって私は香りの海へと旅立つ。未来に待っているものは何であろうか。小鳥きいろはボクにこう教えてくれた・・・“耳を澄ませばいままでとは別の音が聞こえる”(富永敬俊)」

残念ですが、富永博士は2008年に他界されました。

奇しくもその日は小鳥きいろの命日でもあったようです・・・

 

 

 

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