番外編!ちょこっと2012年ボジョレー情報!その3

いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2012年10月11日配信)。

ちょこっとボジョレー情報!その3です・・・解禁日は11月15日(木)です・・・

またまたコサール氏から、そして順子ちゃんからレポート届いております・・・歴史に残るくらい厳しいミレジムとなった2012年いかに・・・

当店のボジョレー・ヌーボーは繊細なビオワインです・・・クール便をご利用ください・・・通常便配送によるワインの劣化は責任を負えません。クール便到着後ワインをすぐに低温の場所に置いてください。急激な温度変化を与えたことによる液漏れやラベル不良の返品や交換はお受けできませんのでお気をつけください。

Fredric Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapin
★フレデリック・コサール ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “ラパン”
2012 ¥3,150

9回目になります!飛び跳ねる美味しさ、ラパンです!(ウサギだけに・・・)

ブルゴーニュで今最も注目を浴びている若きビオデナミ醸造家、フレデリック・コサール氏が造るボジョレー・ヴィラージュ・プリムール「ラパン」です。樹齢100年の無農薬のモノポール(単一畑)「ラパン」はわずか1,3haです。このラパンの区画だけなぜかウサギがたくさん集まるとか(それはもちろん葡萄が美味しいからです・・・笑)・・・

コサール氏からコメント届いております・・・

「2012年のラパンの収穫は当初9月15日前後で考えていたが、9月11日、12日と収穫直前に大雨が降ってしまったので、もう一度仕切り直しが必要となりそうだ。ラパンよりも少し南の方では、雨ではなく雹が降った様子で、収穫直前の雹は生産者にとってかなり致命傷になりそうだ。そうでなくても今年は極端に葡萄の収量が少なく、葡萄の確保が難しい中、たとえ大雨で収穫日が仕切り直しになっても、このタイミングでぎりぎり雹を避けられた私達はむしろラッキーなのかもしれない!

今年は元々葡萄の房が少ないこともあって、予想以上に最後の熟成のスピードが速い。8月当初は葡萄の色づきも遅く『果たして解禁日までに無事にワインを仕込み終わることができるのか・・・』と内心心配であったが、9月10日に葡萄の糖度を計測したところ、潜在アルコール度数が12度近辺まで上がっていてビックリした。8月から9月上旬の太陽のおかげで、最後に葡萄が素晴らしい追い込みをかけてくれたようだ。だが、9月11日、12日の雨でいったん葡萄の潜在アルコール度数は下がるだろう。熟した葡萄がいったん水を吸い上げると、熟すスピードが上がると同時に腐敗も進みやすくなるので、これから天候や収穫のタイミング等作業がよりデリケートになりそうだ。

醸造は葡萄の梗の部分が未熟なので、ワインの味わいに青臭さが出ないようにマセラシオンの時間を短くして、なるべく梗の抽出を避けるつもりだ。スタイル的には色の淡い果実味と酸がフレッシュなヌーボーらしいワインが出来るだろう!(フレデリック・コサール9月12日)」

ラパンの詳しいお話はこちらからどうぞ・・・

http://vinscoeur.co.jp/file/22/fredbn.pdf

2011 ラパン

Pont du Diable Beaujolais Villarge Primeur Vinifie par Junko ARAI
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2012 ¥3,150

3年目の昨年も大好評でした!さすが順子ちゃんです!

ワイン学校の同級生の新井順子女史。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことをよく知っている(凄)。2004年から上記のフレデリック・コサール氏とボジョレー「ラパン」を造り続けてきましたが、2009年心機一転!2009年に初めて1人でヌーボーに挑戦しました!

ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレー・クリュの1つ、ブルイィ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。現当主マルセル氏は4代目です。樹齢60年の単一畑で、もちろん無農薬畑です。

順子ちゃんからコメント届いております・・・(ちょっと長いです・・・笑)

「今年はいろんな所から情報が入っていると思いますが、ボジョレーにとって物凄く大変な年になりました。それはかつてない収量不足です。実は今年の6月11日に雹が降り、その地点でかなりの打撃を受け、畑の葡萄がやられてしまったのです。その地点で今年は収量が少なくなるとの予想はされておりました。ところが晩春~初夏、雨が多くてうどん粉病が発生、いつもの年に3~4回のトリートメントを今年は7~8回行ったのですが、それでも病気は治まりません。結果収量が半分以下になったのです。それはどこのワイナリーも同じでした。こんなことは本当になかったことです。

最初っから暗いことを考えてもしょうがありません。トラックに収穫ケースや飲み物、沢山の収穫者を乗せて畑に行きます(9月18日)。畑に到着するとジョベールさんの話の通り、今年は本当に実が少ないです。私は毎年、このポント・ドゥ・ディアーブルの畑で収穫しているので、良くここの状態がわかります。でも本当にいつもの年より全然実の付き方が悪いのです。天候に大きく左右される農業は仕方ないのですが・・・。不幸中の幸いは残った葡萄はさすがに強い子で、実が重く詰まった味わいです。収量は減りましたが、質は悪くないのです。さて、ジョベールさんの所は毎年沢山のポーランド人の収穫者が手伝いにいらっしゃいます。今年も12名もの方がいらっしゃいました。勿論、フランス人やベルギー人の収穫者もおりますが、今年畑の中はポーランド語でにぎやかです。12名の中で英語が解るのが3人、フランス語は1人も解りません。でもジョベールさんが一生懸命収穫の説明をしております。本当に通じているのでしょうか???

さて、私が借りている1haのポント・ドゥ・ディアーブルの収穫が終わりましたが、例年の収量には届かなく、急遽他の畑の葡萄も入れることにしました。それはジョベールさんの家のすぐ前の畑です。沢山の収穫者がまたトラックで移動し、その平らな畑を収穫します。もう時間は夕方の5時30分、ちょうど雨が降り出しました。その畑の収穫が終わり、その日はこれ以上は続けられません。醸造所に戻り、これを全部足せば通常の収量になるだろうと・・・。ところがこの畑の全ての葡萄を入れてもいつもの収量になりません。マルセルが『大丈夫、日本の分はパリのヌーボーの本数を減らして、絶対に仕込むから』なんて有難い言葉なのでしょう。よって翌日9月19日も続けて収穫することになったのです。今年は車の関係で、ボワ・ルカ愛用の収穫ケースは持って行きませんでした。その代りボジョレーの伝統的な籠に葡萄を入れても収穫です。

さて、翌日朝7時に朝食、8時には収穫開始です。さて、若干足りない部分をどうしても他の畑から貰わないといけません。かなり上の畑が出荷されるヌーボーなのですが、そこの葡萄を少し譲っていただくことにしました。そこはとんでもない急斜面。そこでの収穫は山登りをしながらの収穫です。でもその畑を譲っていただいたおかげで、やっと前年通りの仕込みが出来ます。その畑の一部の葡萄をいただき、それを私の解放桶に漬け込みました。仕込む段階で、徐々に徐々に葡萄を入れるので、その都度ガスを吹き込みます。まるでミルフィーユのような感じです。これでやっと仕込みが完了しました。後は葡萄たちがゆっくりゆっくり発酵を始め、それが2~3週間位すると落ち着くので、そのタイミングでボジョレーまで足踏みに来るのが2回目の仕込みです。やっとお陰様でボジョレー・ヌーボーの収穫は無事に終わりました。

そういう訳で、今年は例年になくワインが醸造できません。勿論、今の段階でいただいている注文は大丈夫ですが、これ以降は多分受け付けるのが難しくなるかもしれません。毎年多めに仕込み、注文のボジョレー以外は通常の醸造に切り替えて春にヌーボーではなくAOCヴィラージュで瓶詰めします。今年はそれもできないと予想されます。いずれにしても10月上旬に2回目の仕込みで収量がほぼ解ります。葡萄は見た目だけの量では最終決定できません。プレス機に入れてジュースを取って初めて決定します。こういう夏が暑い年は、搾っても葡萄ジュースが少ない場合もあるからです。いずれにしても今は解りません。

今、ワインはゆっくりゆっくり発酵を続けております。いつもより量が足りないので、ジョベールさんが毎日毎日気を使ってガスを注入し、温度を保ってくれております。我々は2日に1回連絡を取り合っておりますが、10月3日の段階で比重計は1020度、この調子だと10月10日あたりからデキュヴェという次の仕込みが出来そうです。まだそれまで1週間ありますので、彼がその間守ってくれるので安心です。それでは2回目の仕込みが終わったら次回のレポートを提出させて頂きます。(新井順子 10月4日)」

2011 ル・ポント・ドゥ・ディアーブル

ラパン、ディアーブル共に数に限りがございます・・・
お早目のご予約お待ちしております・・・

次回のレポートもお楽しみに!

【番外編!ちょこっと2012年ボジョレー情報! その2】(9月11日配信)

【番外編!ちょこっと2012年ボジョレー情報! その1】(8月21日配信)

2012年のラパンの葡萄です・・・

引き続きフランス自然派ワインのご紹介です・・・

こちら新入荷です・・・最初はイタリアからです・・・
(後ほど別ページで詳しくご紹介します・・・)

Cantine Valpane Rosso Pietro Barbera del Monferrato Piemonte
★カンティーネ・ヴァルパーネ ロッソ・ピエトロ バルベーラ・デル・モンフェッラート 2010 ¥2,310

イタリア・ピエモンテで19世紀からワイン造りをするアルディーティー家が所有するワイナリー、カンティーネ・ヴァルパーネ。現当主ピエトロ氏は、1997年から無農薬栽培を始め、ビオデナミ農法を取り入れつつ実践しています。あのフィリップ・パカレも彼のワインはお気に入りで、お互いワインを交換しあったとか。

自身の名前を付けたロッソ・ピエトロは100%バルベーラで、チェリーや黒スグリを連想させる香りと果実味を美しい酸が包みます。フレッシュな酸が特徴のバルベーラですから、この地の人は魚のマリネにこのワインを合わすそうです。

Chateau Renaissance Cuvee de l’an Neuf Boedeaux
★シャトー・ルネッサンス キュヴェ・ド・ラン・ヌフ ボルドー 2009 ¥2,310

初代当主の父親ジャン・アルマンが1954年からACサンテミリオンの畑とシャトーに隣接するACボルドーの畑でビオ農法を実践。当時は農薬を使った近代農法が隆盛を極めていた時代でした。1975年から現当主ジェラールが引き継ぎ、ビオロジックを守り続けています。

新聞雑誌に風刺画を描いている22人の友人がルネッサンスのエチケットを飾ります。「真剣なのは畑の仕事とワインの中身だけ!あとはユーモアで笑い飛ばす!」ルネッサンス=蘇る。棺桶から人が蘇っているエチケットで有名なシャトー・ルネッサンスのスペシャル・キュヴェがキュヴェ・ド・ラン・ヌフです。メルローが当たり年の年にのみ仕込みます。80%メルロー、10%カベルネ・フラン、10%カベルネ・ソーヴィニヨン。新樽225Lにて8ヶ月熟成。

こちら只今好評販売中です・・・

Domaine Bornard Petillant Naturel Rose Cuvee Tant-Mieux VdF
★ボールナール ペティアン・ナチュレ ロゼ タン・ミュー 2011 ¥2,625

Domaine Ginglinger Changala Alsace
★ガングランジュ シャンガラ アルザス 2011 ¥2,058 売り切れました・・・

Chateau de Gaure Campagne Blanc VdF
★シャトー・ド・ゴール カンパーニュ ブラン 2011 ¥2,205
Chateau de Gaure Campagne Blanc VdF
★シャトー・ド・ゴール カンパーニュ ルージュ 2011 ¥2,205

ジュラからはボールナールのチャーミングなロゼ・ペティアン、アルザスからはビオデナミ生産者ガングランジュのめずらしい1リットル瓶のエデルツヴィッカー、南仏からはアーティスティックな生産者ピエール・ファブレのシャトー・ド・ゴールです。

【番外編です!ジュラ、アルザス、そして南仏から・・・注目の自然派ワイン生産者です・・・】(9月4日配信)

こちらも大好評の南仏ワインです・・・

Chassorney du Sud Cuvee G VdF
★シャソルネイ・デュ・スッド キュヴェ・ジェー 2010 ¥1,995

DRCの醸造長の誘いを断り独立したフィリップ・パカレ、自然派ワイン界の天才と言われるティエリ・ピュズラに今や肩を並べるビオデナミ生産者フレデリック・コサール

そのコサールが注目したのが南仏です。2005年から始まったこの南仏プロジェクトですが、コサールは特に「南のピノ・ノワール」とも言われるグルナッシュに心惹かれました。

週末の有料試飲【シャソルネイ・ド・スッド キュヴェ・ジェー 2010】(3月23日、24日)

突然の訃報でした・・・

当店でもご紹介したロワールの自然派ワイン生産者クリスチャン・ショサールがお亡くなりになりました。クリスチャン・ショサールと奥様のナタリーは今年6月に日本へ初来日しました。帰国の際クリスチャンは「今まで以上に愛情と日本へのリスペクトを持って仕事をする」と語りました。

そして、帰国後お2人からお礼のメッセージが届きました・・・

http://www.youtube.com/watch?v=NPXGaxo_KZ0&feature=plcp

You Are So Cool Blanc VdF
★ユー・アー・ソー・クール ブラン NV ¥2,310 残少

あの「自然派ワインの天才」と呼ばれるティエリ・ピュズラにワイン造りを教えたのがクリスチャン・ショサール。ドメーヌ(ブリゾー)が素材のポテンシャルを極限まで引き出すワイン造りを目指すのに対して、ユー・アー・ソー・クールなどのネゴシアン(ナナ・ヴァン)は“よりナチュラルに”をモットーに美味しい楽しいワインを造り出しています。

ユー・アー・ソー・クールは2007年以来のリリースで、今回は2011年のソーヴィニヨン・ブラン(80%)と、2010年シャルドネ(20%)のアッサンブラージュです。個性あるスペシャル・キュヴェの新星クールの誕生です。

【番外編です!ショサールの人気“パタポン”と希少“ユー・アー・ソー・クール”です!】(6月8日配信)

※パタポンは売切れました・・・(輸入元完売です・・・)

You Are So Happy Petillant Naturel Blanc VdF
★ユー・アー・ソー・ハッピー ペティアン・ナチュレ ブラン 2010 ¥2,625

好評につき再入荷しました!

クリスチャンが目指す理想のペティアンに仕上がりました!フレッシュ&フルーティーながら完全辛口!70%シュナン・ブラン、30%ソーヴィニヨン・ブランです。

週末の有料試飲【ピュズラ&ボノーム クラ(蔵) ルージュ 2011】(3月9日、10日)

金額は全て税込価格です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

お時間ありましたらこちらもどうぞ・・・

ブログ【遠藤利三郎商店】(10月8日)

ブログ【CONCERTO(行徳) その2】(10月11日)

この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。