ワインシーズンに向けて今月は試飲会が目白押しです・・・
本日は、極上のカリフォルニアワインを多数扱うワイン・イン・スタイル(株)さんの試飲会に行ってきました。ワイン・イン・スタイルさんは、アロウホ、ブリュワー・クリフトン、コンティニュアム、ファー・ニエンテ、フランシス・フォード・コッポラ、ガーギッチ・ヒルズ、ヒッチング・ポスト、ハンドレッド・エーカー、コスタ・ブラウン、リトライ、メルヴィル、ミウラ、パッツ&ホール、ポール・ホッブス、ピーター・マイケル、ラッド、ヴァイン・クリフなどを取り扱っています。
試飲はカリフォルニアワインだけで100アイテムほどです(その他チリワインの試飲が少し・・・笑)。時間に限りがあり全部は試飲できませんので、最新ヴィンテージや気になるワインを試飲します。スパークリングからはじまり、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、ジンファンデル、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンと続きます。最後の2007年アロウホ、2009年アルタグラシア(アロウホのセカンド)、2009レスプリ・デ・パヴォ(ピーター・マイケル、ル・パヴォのセカンド)は思わず飲み込んでしまいました(笑)・・・
さて、今日の一番の目的は・・・「イングルヌック Inglenook」です・・・このお話はちょっと長くなるので簡単に(メルマガでお話したことありますが)・・・
イングルヌック・ヴィンヤードは1879年フィンランド人グスタフ・ニーバムによって設立されました。べリンジャー、ボリューと共にナパの黎明期に誕生したワイナリーの1つです。このワイナリーを受け継いだのがナパ伝説のワインメーカー、ジョン・ダニエルです(レイルのオーナー、ロビン・レイルの父親)。やがてこのワイナリーも人手に渡り崩壊してしまいましたが、1975年フランシス・フォード・コッポラがイングルヌックの屋敷を購入し、ワインを造り始めました。創業者グスタフ・ニーバムの名前を取り、「ニーバム・コッポラ」と名付け、1978年にはフラッグシップワイン、ルビコン(赤い川)が誕生しました。2006年「ルビコン・エステート」と改名。
売却されたイングルヌックの畑を買い戻し、醸造設備も復活させたコッポラですが、イングルヌックの名前だけは手に入れることができませんでした。2011年4月コッポラは遂にナパの象徴ワイナリーであるイングルヌックの商標権を取得しました。ルビコン・エステートは歴史ある名称「イングルヌック」として生まれ変わりました。
イングルヌックの名前で初のリリースとなる2009年ルビコンと2009年カスクのお披露目のためにセールス部門担当社長ヘザー・ドゥ・サヴォア女史が来日しました。イングルヌックは他の取扱いワインとは別で、個室でお披露目です。(本日の会場はマンダリン・オリエンタル東京でした)
Blancaneaux Rutherford Napa Valley 2009
★ブランカヌー ホワイト・ブレンド ナパ 2009
Edizione Pennino Zinfandel Rutherford Napa Valley 2009
★エディツィオーネ・ペニーノ ジンファンデル ナパ 2009
Cask Cabernet Sauvignon Rutherford Napa Valley 2009
★カスク カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ 2009
Rubicon Rutherford Napa Valley 2009
★ルビコン レッド ナパ 2009
ブランカヌーは、エステートのルーサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエのブレンドで、「白いルビコン」とも呼ばれます。エディツィオーネ・ペニーノは、コッポラの母方の祖父に敬意を表して名づけたエステートのジンファンデルです。そして、黄金時代のイングルヌックを再現したカスクと、コッポラが生み出したルビコンはこのヴィンテージ2009年から「イングルヌック」の名前でデビューです。
サヴォアさんとは3回ほどお会いしています。個室へ入ると目と目が合い・・・「またお会いできましたね・・・」「はい、またお会いできて嬉しいです・・・」って感じでまたまたご対面でした・・・でもツーショット写真は今回が初めてです(笑)・・・
「すいません、今日ジャイアンツのジャージ忘れちゃったんです・・・」「次回ね(笑)・・・」 |
ちなみに、ルビコンは2005年からエンボス加工のかっちょいいボトルになりましたが、やはり私が慣れ親しんだ(笑)ルビコンはこれですね・・・そして、1997年から造り始めたカスクはコルクを使った珍しいラベルでした・・・
2009年ルビコンはアメリカで11月にリリースですが、日本が先陣を切って現地よりいち早く販売を開始します・・・