いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません（２０１２年６月５日配信）。

早いもので、いよいよ６月突入ですね・・・

うっとうしい梅雨の時期にはこんなのがピッタリです・・・（ちなみに夏にもピッタリですが・・・笑）

《　ＰＩＳＯＮＩ　ＶＩＮＥＹＲＤＳ　＆　ＷＩＮＥＲＹ　ピゾーニ　》

「カリフォルニアのラ・ターシュ」と例えられる、ご存じピゾーニ・エステートのピノ・ノワールがピゾーニ・ピゾーニ（業界用語的ですが・・・笑）。

サンフランシスコの南、モントレーの奥地に広がるサンタ・ルシア・ハイランズ。ゲーリー・ピゾーニは、この地に３代続く農家に生まれました。父親の代にはレタス、アスパラガス、ブロッコリーなどの栽培で成功を収めていましたが、ゲーリーはワイン用の葡萄栽培を始めたい思いに駆られ、１９８２年父親が牧畜用に購入していた山腹の土地に葡萄を植えました。

当初はその土地にどの品種が合うか判らず、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー等多くの品種を植えましたが、なかでもピノ・ノワールはＤＲＣラ・ターシュのクローンが用いられました。６回に渡って井戸を掘り、灌漑が可能になるまでは毎日水を運ぶ苦労を重ねました。１９９０年代に入ると、ピーター・マイケル、シドゥーリなどの有名ワイナリーがピゾーニの葡萄を使うようになり、一気にピゾーニ・ヴィンヤードの名前は有名になりました。

１９９８年自らピノ・ノワールの醸造を手がけました。最初の２年間は多くのカルトワインに携わり自らもカルトワインを有するマーク・オベールがワインメーカーを務めましたが、以降はゲーリー自らが行い、現在は次男のジェフ・ピゾーニがワインメーカーを務めています（長男のマーク・ピゾーニはヴィンヤード・マネージャーを務めています）。ＤＲＣラ・ターシュのクローンから誕生したピゾーニ・エステート・ピノ・ノワールは２００８年ヴィンテージがパーカー９８点を得るなど、現代カリフォルニアを代表するトップ・ピノ・ノワールとなっています。

また、葡萄栽培で成功したゲーリー・ピゾーニは、親の代から親交のある竹馬の友、ゲーリー・フランシオーニにもピノ・ノワール栽培を勧め、フランシオーニはロゼラズ・ヴィンヤードを開きました。さらに２人はゲーリーズ・ヴィンヤード（２人のゲーリーで Garys’ ）を共同で開きました。アメリカのワイン専門誌ワイン・エンスージアスト誌が、アメリカにグラン・クリュ畑があるとすればどの畑かという特集を組んだ際、ピゾーニとゲーリーズの２つの畑はともに５つのグラン・クリュ畑に選ばれました。

（以上輸入元の解説を参照しました・・・）

ご紹介は、そのピゾーニ・エステートが造るチャーミングなロゼワインです！

Lucy Rose of Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルーシー　ロゼ・オブ・ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１１　￥３，２５５

ルーシーは、ピゾーニ、ゲーリーズ、そしてゲーリーズに隣接する新しい畑ソベラネスの葡萄を使ってセニエ法で造られる１００％ピノ・ノワールのロゼワインです。上述しましたように、ピゾーニ、ゲーリーズはブルゴーニュの至宝ラ・ターシュのクローンから誕生した畑です。

外観は明るいストロベリー色。チェリーやストロベリー、スイカの香り。マロラクティック発酵を行わないしっかりとした酸が全体を引き締めています。甘味を抑えた中辛口ですからお料理と一緒に楽しめます。ルーシーは見た目の可愛さだけでなく、ロゼワインとしてもカリフォルニアを代表する上質な味わいに仕上がっています。

また、ルーシーはピンクリボン運動に参加しています。ワイナリーは乳がん研究のため売上から寄付を行っています（１本につき１ドルを寄付）。裏ラベルピンクリボンあります。

いかがですか・・・ラターシュのロゼ、飲んでみませんか（笑）・・・

（セニエ法は、黒葡萄を赤ワインと同じ工程で破砕、発酵、醸しを行い、ワインが希望の色付きをした時点で一部の果汁だけを引き抜き、その果汁で醸造を続ける製法です。タンクから引き抜く様子がまるで血を抜くようなので血抜き法saigneeと呼ばれています。）

ＡＬＣ１４，１％　輸入元定価￥３，７８０

本家本元！のピゾーニ・ピゾーニ、残り僅かです・・・

Pisoni Estate Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ピゾーニ　エステート　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２００９　￥１２，０７５　あと２本
Lucia Garys’ Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア　ゲーリーズ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２００９　￥７，１４０　残少

一昨年入荷の２００８年ピゾーニ・ピゾーニは過去最高のパーカー９８点でした。期待の２００９年はもしかして・・・

ルシアは、ピゾーニ・エステートのもう１つのブランドです。ピゾーニ・エステート同様ゲーリー・ピゾーニの２人の息子、マークとジェフによって造られます。

詳しくはこちらからどうぞ・・・

【本家本元参上！ピゾーニ・ピゾーニです！】（２０１１年１１月１日配信）

こちらもどうぞ・・・ピゾーニ同様希少＆人気ワインです・・・

Roar Garys’ Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ロアー　ゲーリーズ　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１０　￥７，２４５　残少
Roar Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ロアー　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１０　￥６，３００
Roar Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ロアー　シャルドネ　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１０　￥５，２５０

ピゾーニ・エステートと並び賞される、ロアーです。

ロアーは、ピゾーニ・エステートのゲーリー・ピゾーニとは竹馬の友であるゲーリー・フランシオーニが所有するブランドです。２人の名前から付けられたゲーリーズ・ヴィンヤードと、奥様の名前を付けたロゼラズ・ヴィンヤードなどを所有します。ゲーリーズは、ラ・ターシュ・クローンのピゾーニ・ヴィンヤードから誕生しました。ロアー希少です！そして美味です！

ロアーのゲーリーズは日本初入荷です！

ワイン・エンスージアスト誌の「アメリカにグランクリュ各付があればどの畑が選ばれるか」という特集で選ばれた５つの畑は、「Allen」「Hirsh」「Pisoni」「Garys’」「Shea」でした。

（アレンはロキオリ、ウイリアムズ・セリエムで有名なルシアン・リヴァー・ヴァレーの畑、ハーシュはキスラー、シドゥーリで有名なソノマ・コーストの畑、ピゾーニとゲーリーズはあのブルゴーニュの至宝、ラ・ターシュのクローンから誕生したサンタ・ルシア・ハイランズの畑、シェアはシン・クア・ノンで有名なオレゴン州の畑です。）

ちなみに２００９年ロアー・ゲーリーズはＷＡ９３点でした・・・

詳しくはこちらからどうぞ・・・

【新ヴィンテージ続々到着です・・・ルイス、ロアー、アルカディアン他】（４月１０日配信）

さらにこちらもどうぞ・・・

August West Graham Family Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★オーガスト・ウエスト　グラハム・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２００９　￥６，７２０　残少
August West Rosella’s Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト　ロゼラズ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２００９　￥６，７２０　残少
August West Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１０　￥５，２５０

Sandler Keefer Ranch Pinot Noir Russian River Valley
★サンドラー　キーファー・ランチ　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０１０　￥５，０４０

上記のロアーを造り出すのが、今年３月に２度目の来日をしたエド・カーツマンです。シャローンを経てテスタロッサ、フリーマンなどでワインメーカーを務めました。ピノ・ノワールのワインメーカーとして今最も注目されている方です。

オーガスト・ウエストでもワインメーカーを務めます。ワインライター葉山孝太郎氏はこの２００９年ロゼラズについて「ミュジニーよりセクシーでリーズナブル」とコメントしました。オーガスト・ウエストのサンタ・ルシア・ハイランズ・ピノ・ノワールはなんとロゼラズ・ヴィンヤードとゲーリーズ・ヴィンヤードのブレンドです。偉大な畑のブレンドがレジョナル・ワインとなっています。この２０１０年からラベルが変わりました。

エド・カーツマン自身のブランドがサンドラー（カーツマンのミドルネーム）です。こちらも超美味です！

エドさんとのツーショット写真はこちらから・・・

ブログ【CALIFORNIA WINE TASTING 2012 （ウエスティン東京）】（３月７日）