いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2023年3月3日配信)
久しぶりにカリフォルニアからたくさんの生産者が来日されました・・・
カリフォルニアワイン協会主催の「California Wines ALIVE Tasting 2023」に参加しました・・・
今回のイベント・テーマは、新しく AVA に認定された「ウエスト・ソノマ・コースト」で、そのウエスト・ソノマ・コーストの代表として来日されたのは、アキコ・フリーマン(フリーマン)、ジャスミン・ハ―シュ(ハ―シュ)、テッド・レモン(リトライ)、ロス・コブ(コブ)、キャロル・ケンプ(アルマ・フリア)、アンディ・ペイ(ペイ)、トッド・コーン(ウエイフェアラー)、クリストファー・ストリーター(センシーズ)、ジョセフ・ライアン(アーネスト)、などのみなさんです。また、このイベントでは40以上の輸入元がブースを出し、ソノマ以外からも生産者が来日しました。
ご対面の様子はこちらからどうぞ・・・
ブログ【 California Wines ALIVE Tasting 2023 】(2月28日)
今回来日された、ジャスミン・ハ―シュさん、キャロル・ケンプさん、そしてアンディ・ペイさんの兄ニック・ペイさんとは2015年の IPOB ジャパン・ツアーでお会いしています・・・
ブログ【 IPOB Japan Tour 2015 】(2015年4月16日)
注目の生産者が初来日です・・・ロス・コブ氏です・・・
COBB Wines H. Klopp Vineyard Chardonnay Sonoma Coast 2019
★コブ・ワインズ ハウ・クロップ・ヴィンヤード シャルドネ ソノマ・コースト 2019 ¥12,100 WA96
COBB Wines Coastlands Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2019
★コブ・ワインズ コーストランズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2019 ¥16,500 WA98 希少限定品 (現在訳ありで輸入元は販売を中止しております)
非常に繊細そして優美な味わいのワインを造り出している「コブ・ワインズ」です。
ウイリアムズ・セリエムなどで修行したロス・コブは2000年にフラワーズ・ワイナリーに参加。2004年にワインメーカーに昇格(2008年まで)。フラワーズは ”全米ピノ・ノワール・オブ・ザ・イヤー” に輝き、ロス・コブは一時期低迷?していたフラワーズを不動の位置に引き戻しました。ここでロス・コブの才能は一気に開花しました。そして2009年からハーシュ・ワイナリーでもワインメーカーを務めました(2015年まで)。1989年父親デヴィッド・コブがソノマ・コースト(オクシデンタル地区)にコーストランズ・ヴィンヤードを開きました。この畑の葡萄はウイリアムズ・セリエムの全盛期に使用され、そのワインは高く評価されました。2001年ロス・コブはコーストランズから130ケースのワインを造り出し、「コブ・ワインズ」はスタートしました。
コブの評価は非常に高く・・・。ミシュラン3★で全米 №1レストランのあのフレンチ・ランドリーの Highly Recommended に選出される。ブルゴーニュのグランクリュを含む中で、最も優れたピノ・ノワールとしてイギリスの権威あるデキャンター誌から最高の5★を授与される。フランスで最も質の高い樽メーカーであるフランソワ・フレール社主催の品評会で世界のピノ・ノワールのトップ32に選出される。ワインマニアに人気のサンフランシスコ・クロニクル紙の年間トップ100ワインに選出される。またすでに活動は終えましたが、IPOB (In Pursuit of Balance) では実はリトライやハーシュと共にまさに横綱格の存在でもありました。
ハウ・クロップ・ヴィンヤードはセバストポールの町のすぐ南にある僅か4エーカーの畑です。シャルドネにとっては素晴らしい冷涼な場所に位置するので、クロップ・ファミリーと協力してここにシャルドネを植えました。2019年ハウ・クロップ・ヴィンヤード・シャルドネは、Mt. Eden、Old Wente、Robert Young の王道のクローンで。フレンチオーク(20%新樽)にて20ヶ月熟成。あらゆる種類の柑橘系類そしてストーンフルーツのアロマ。非常に芳香があります。カモミールとリンゴのノート。爽やかな酸味。心地よいミネラル感。良い意味で非常に抑制された旨味を持つ印象的なシャルドネです。生産量は458ケースです。ワイン・アドヴォケイト誌が96点を付けました。
ALC12,0%
輸入元定価¥12,760(税抜¥11,600)
コーストランズ・ヴィンヤードはコブ・ワインズの自社畑です。太平洋から僅か3マイルの、海抜1,150フィートに位置する小さな畑です。有機物を多く含む、深く隆起した海洋性土壌で、太平洋からの風が大きな影響を与え、霧と風が毎日吹き込みます。ロス・コブの母親ダイアンが0,75エーカーの土地に16列のピノ・ノワールを植えたそうです。UC デーヴィスがまだディジョンクローンを提供していなかった当時、彼女はそれぞれのクローンをそれぞれの根株に1列に並べました。2019年コーストランズ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールは、オールド・ファ―ズ・ブロックと1906ブロックからで、クローンはフィールド・ブレンドとなります。50%を全房発酵にて。フレンチオーク(30%新樽)にて22ヶ月熟成。ラズベリーやバラの花びらのアロマ。こちらも良い意味で非常に抑制された果実味で、繊細でなおかつ深みのある味わいです。ブルゴーニュ・ファンも一目置くコブのピノ・ノワールの筆頭銘柄です。生産量は僅か227ケースです。日本入荷は36本です。ワイン・アドヴォケイト誌が98点を付けました。
ALC13,2%
輸入元定価¥17,600(税抜¥16,000)
Cobb Sonoma Coast Pinot Noir |
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こちらもどうぞ・・・残り僅かです・・・
COBB Wines Pinot Noir Sonoma Coast 2020
★コブ・ワインズ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2020 ¥9,130 初リリースワイン 残少
非常に繊細そして優美な味わいのワインを造り出している「コブ・ワインズ」です。
コブと言えばやはりピノ・ノワール。いわゆる過熟した葡萄を排除したピノ・ノワールはブルゴーニュファンをも唸らせる優美な味わいです。そしてシングル・ヴィンヤードのワインを主とします。そのコブからリジョナルワイン(AVA ソノマ・コースト)が誕生しました。輸入元からの情熱的な依頼(苦笑)もあり、この度リジョナルワインの誕生となりました。日本市場が初めての登場となります。追ってカリフォルニアでリリースされる予定です。
Tasting 2023 にて。非常に繊細なワインを造り出しているコブさん。事前情報ではコブさんは野球に興味なさそうということでしたが。ジャイアンツのジャージをお見せすると、「オーマイガー!サインするよ!」と(笑)。コブさんは大のジャイアンツファンでした。世の中聞いてみなけりゃ分かりませんね(苦笑)。
【いわゆるセカンド的存在のワインですが・・・トップ・ワイナリーはセカンドワインも手を抜きませんから・・・】(2022年7月15日配信)
【興味深いワインです・・・2度目の入荷となります・・・(たしか日本入荷も2度目かと・・・)】(2020年9月8日配信)
3度目のご対面です・・・テッド・レモン氏です・・・
Littorai Pinot Noir Sonoma Coast 2021
★リトライ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2021 ¥11,550 数量限定品
カリフォルニアで最も敬虔なビオデナミの実践者と言われています。「リトライ」です。
フランス・ディジョン大学で醸造学の学位を取得したテッド・レモン氏は、ジョルジュ・ルーミエ、ブリュノ・クレール、パラン、ド・ヴィレーヌ、デュジャックなどブルゴーニュのトップ生産者の元で経験を積み、ギィ・ルーロではコート・ドール初のアメリカ人醸造長に抜擢されました。アメリカに帰国後は、(一昔前のカリフォルニアを知る方には垂涎のシャルドネを造り出していた)あのシャトー・ウォルトナーの創業に醸造責任者として招かれました。1993年ピノ・ノワールとシャルドネを手掛ける小さなワイナリー「リトライ」を設立。
濃厚なピノ・ノワールが大勢を占めた時代、当初リトライのワインはあまり高い評価を受けることはありませんでしたが、食事と共に楽しむエレガントなファインワインを探し求めていたカリフォルニアのソムリエ達に見いだされ、次第に名声を高めていきました。現在ではソノマのテロワールで自然なワイン造りを実践し(主にバイオダイナミックス)、クラシックなスタイルを貫く先駆者として多くの造り手から尊敬を集めています。バランスを重視し繊細なワイン造りを目指す造り手のグループ IPOB を代表する生産者でした。またアメリカの著名ワインライターのジョン・ボネによる、新世代のカリフォルニアワインを紹介する “The New California Wine” ではテッド・レモンはその象徴として表紙を飾りました。
2021年ソノマ・コースト・ピノ・ノワールは、ソノマ・コースト各地の厳選された畑の良質なピノ・ノワールのブレンドです。ステンレスタンクで発酵。フレンチオーク(19%新樽)にて10ヶ月熟成。リトライのシングル・ヴィンヤード・ワインはその個性を見事に引き出していますが、リジョナル・ワインはエレガントでバランスの取れた味わいに仕上がっています。リトライのエレガントさを知るなら先ずはこのワインから。
ALC13,6%
輸入元定価¥12,650(税抜¥11,500)
Tasting 2023 にて。いつもしかめっ面のテッドさん(苦笑)。初めてお会いした時は「野球には興味ないんだよ。でも友達がいるからサインするよ」と。2回目もしかめっ面でした(再苦笑)。しかし、今回テッドさんの前でジャイアンツのジャージを取り出したらなんかめっちゃ受けて。テッドさんのご機嫌な笑顔初めて見ました(大苦笑)。ブースでお隣に並んだ2度目のご対面のジャスミン・ハ―シュさんもジャイアンツのジャージを見て大うけで、笑いが止まらないのです(苦笑)。
ブログ【2度目のご対面!テッド・レモン氏来日!(リトライ)】(2017年5月22日配信)
Six Cloves Alder Springs Pinot Noir |
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こちらもどうぞ・・・平林園枝さんが帰国されました・・・
Six Cloves Alder Springs Vineyard Pinot Noir Mendocino County 2021
★シックス・クローブズ アルダー・スプリングス・ヴィンヤード ピノ・ノワール メンドシーノ・カウンティ 2021 ¥9,020 新ヴィンテージ
日本人女性醸造家平林園枝さんがカリフォルニアで立ち上げた「シックス・クロ―ヴズ」です。
園枝さんは、ソノマでは「リトライ」のテッド・レモンの元で、ナパでは「マサイアソン」のスティーブ・マサイアソンの元で修行しました。5度目のリリースとなる2021年は、メンドシーノ・カウンティ北部に位置するアルダー・スプリングス・ヴィンヤードからのピノ・ノワールです。1993年植樹のこのクローン459は栽培が難しく、色や風味が淡いため、カリフォルニアではあまり植えられていないクローンです。古くからカリフォルニアワインを知る方はご存じだと思いますが、この畑を有名にしたのはパッツ&ホールやマーカッシンです。現在では、リース、ベッドロック、クルーズ・ワイン、パックスなどの若い注目の生産者がこの畑の葡萄を使用しています。生産量は僅か157ケースです。
【9月中旬から輸入元主催の試飲会がガンガン行われております・・・ということであれこれご紹介です・・・】(2022年10月21日配信)
今回はワインメーカーが初来日しました・・・トッド・コーン氏です・・・
Wayfarer Chardonnay Wayfarer Vineyard Fort Ross-Seaview
★ウェイフェアラー シャルドネ ウェイフェアラー・ヴィンヤード フォート・ロス・シーヴュー 2020 ¥16,280 WA96 数量限定品
Wayfarer Pinot Noir Wayfarer Vineyard Fort Ross-Seaview
★ウェイフェアラー ピノ・ノワール ウェイフェアラー・ヴィンヤード フォート・ロス・シーヴュー 2018 ¥15,400 WA98+ 数量限定品
パルメイヤーの新プロジェクトとして誕生した「ウェイフェアラー」です。ヘレン・ターリーいわく「カリフォルニアのラ・ターシュとなる畑だ」
ジェイソン・パルメイヤーはボルドースタイルのワイン造りを目指して「パルメイヤー」を設立。ワインメーカーにケイマスのカベルネ・ソーヴィニヨンを育て上げたランディ・ダンを迎え入れました。その後ワインメーカーにヘレン・ターリーを迎い入れ、シャルドネとメルローを造り始めました。1994年に公開されたマイケル・ダグラス、デミー・ムーア共演の映画「ディスクロージャー」でパルメイヤーのシャルドネがストーリーの展開を大きく左右する重要な小道具として使われ、パルメイヤーの名前は世界中に広がりました。
パルメイヤーの新プロジェクトとして2012年に誕生した、シャルドネとピノ・ノワールに特化したブランドが「ウェイフェアラー」です。ヘレン・ターリーのアドバイスでソノマ・コーストに購入した土地に、デビッド・エイブリューが植樹したのがウェイフェアラー・ヴィンヤードです。トゥルー・ソノマ(真のソノマ)と言われるフォート・ロス・シーヴュー(ソノマ・コースト北部)に位置するウェイフェアラー・ヴィンヤードはブルゴーニュ、アルザスと同じリジョンⅠに属します。立ち上げから、あのピゾーニ・ヴィンヤーズのオーナーのゲーリー・ピゾーニの次男でワインメーカーを務めるジェフ・ピゾーニの妻であり、現在自身のブランド「カトレア」を運営するビビアナ・ゴンザレス・レーヴが栽培責任者として参加しました。
Pahlmeyer Sonoma Coast Pinot Noir |
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シャルドネは2002年にデヴィッド・エイブリューによって植樹されました。その後よりシャルドネに適した区画であると判断した2つのブロックのピノ・ノワールの台木にシャルドネを接つ木しました。現在シャルドネは9つ区画が点在します。2020年ウエイフェアラー・ヴィンヤード・シャルドネのクローンは、Ber1enbach、Dijion 95、Old Wente、Hyde、Mount Eden です。葡萄は涼しい夜のうちに収穫。除梗せずに優しく圧搾。24時間自然のまま澱下げを行い、フレンチオークにて天然酵母で発酵そして熟成しました。新樽比率は58%で、熟成期間は15ヶ月です。人工的な清澄はなし。フィルターなしで瓶詰め。ハニーサックル、レモンタルト、タンジェリンオレンジのアロマ。火打ち石のようなニュアンスもあり。深みのある果実味。生き生きとした酸。塩味も感じる風味豊かなフィニッシュが心地良いです。生産量は1,050ケース。
ALC14,3%
輸入元定価¥18,150(税抜¥16,500)
ピノ・ノワールは気候、土壌、クローン、樹齢などによって25のブロックに分けられ、10種類のクローンが植樹されています。2018年ウエイフェアラー・ヴィンヤード・ピノ・ノワールのクローンは、Dijion 37、667、777、Pomard 4、5、Bacigalupi Old Wente、Hyde Old Wente、Hirsh、Swan、Wayfarer です。この多様性がワインに複雑味を与えます。各ブロック、畝ごとに細かく分けて早朝に収穫。冷たい状態でワイナリーに運ばれた葡萄は全ての房を除梗し、さらに葡萄の粒を選別してタンクへ。5~7日間の低温浸潤後、天然酵母でやく2週間の発酵。優しく圧搾して、フランソワ・フレール、レイモンド、ルソーのフレンチオーク(58%新樽)にて15ヶ月熟成。フレッシュなチェリー、野生のイチゴのアロマ。黒スグリ。樽由来にバニラのニュアンス。華やかな果実味の中に複雑味を感じ、酸がしっかりと存在します。今すぐ楽しむなら、早めの抜栓とデカンタージュがおすすめ。生産量は1,650ケース。
ALC14,5%
輸入元定価¥17,050(税抜¥15,500)
Tasting 2023 にて。ウエイフェアラーは2019年にパルメイヤーから独立し、単独のブランドになりました。2018年に創業者ジェイソン・パルメイヤーの娘クレオ・パルメイヤー女史が来日しました。クレオさんは現在ウエイフェアラーを運営しています。トッド・コーンさんにそのお話をしたら、笑顔でお話してくださいました。前ワインメーカーのビビアナ・ゴンザレス・レーヴさんの写真見せたら緊張してましたけど(苦笑)。
【2度目の日本入荷です・・・今最も注目を浴びる女性醸造家ビビアナ女史のオリジナルブランドです・・・】(2020年4月28日配信)
ブログ【クレオ・パルメイヤー女史来日!(パルメイヤー)】(2018年2月15日)
2015年に兄ニック・ペイさんとお会いしました・・・弟アンディ・ペイが来日しました・・・
Peay Vineyards Chardonnay Weat Sonoma Coast 2021
★ペイ・ヴィンヤーズ シャルドネ ウエスト・ソノマ・コースト 2021 ¥10,890
Peay Vineyards Pinot Noir Weat Sonoma Coast 2021
★ペイ・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール ウエスト・ソノマ・コースト 2021 ¥10,890
Peay Vineyards “Cep” Pinot Noir Sonoma Coast 2020
★ペイ・ヴィンヤーズ “セップ” ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2020 ¥8,140
10年前から日本正規入荷しておりますが、ころころ輸入元が変わり、この度久しぶりのご紹介になります。「ペイ・ヴィンヤーズ」です。
ソノマ・コーストでワインに情熱を傾ける2組の兄弟夫婦が造り出すワインです。ニック・ペイとバネッサ・ウォン夫妻が栽培と醸造を担当し、アンディ・ペイとエミー・ペイ夫妻が販売と経営を担当しています。2001年創業です。ウォール街でキャリアを持つアンディ・ペイはシェフを目指すもワインに出会い、シュラムスバーグやラ・ホタでワイン造りを学びました。UCデイヴィスで醸造を学んだニック・ペイはフラワーズで修行し、オーストラリアでもワイン造りを学びました。ニックとアンディは、土地の風土を表現できるワイン造りを目指して1996年に “True Sonoma (真のソノマ)” と言われる、ソノマ・コーストのアナポリスに土地を購入しました。
特筆すべきはワインメーカーのヴァネッサ・ウォン女史です。ヴァネッサ・ウォンは、あのカルトワインの、ピーター・マイケルでワインメーカーを務めた才能溢れる女性です。サンフランシスコ生まれの中国系アメリカ人で、UCデイヴィスとボルドー・インスティテュート・エノロジ―で栽培と醸造を学びました。フランスではシャトー・ラフィット・ロッチルド、ドメーヌ・ジャン・グロでワイン造りに携わり、帰国後はフランシスカン、ハーシュ・ワイナリーを経てピーター・マイケルへ参加しました。当時のワインメーカーはカルトワイン「オベール」を造り出すマーク・オベールでした。マーク・オベールの元でアシスタント・ワインメーカーを務め、その後ワインメーカーとしての名声を獲得しました。2001年自らのブランドを立ち上げるためにピーター・マイケルを離れました。(そして2002年にニック・ペイさんと結婚されました。)
Peay Cep Pinot Noir |
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ワイナリーからの詳しいデータ待ちですので、申し訳ありませんが簡単な説明だけで。自社畑には、シャルドネ、ピノ・ノワール(Ama アマ、Pomarium ポマリウム、Scallop Shelf スカルプ・シェルフ)、そしてシラー(秀逸)、ヴィオニエが植えられています。特にピノ・ノワールは高い評価を受けていて、ウィリアムズ・セリエム、フェイラなどカリフォルニアを代表するピノ・ノワールの生産者に供給されています。現在オーガニック栽培を行っています。有機認証は受けていません。醸造所はヒールスバーグの北にあります。新しい AVA が付いた最新ヴィンテージのウエスト・ソノマ・コースト・シャルドネはほぼ全てが自社畑から。ウエスト・ソノマ・コースト・ピノ・ノワールも自社畑と契約畑のブレンドです。華やかな果実味をしっかりと感じますが、ヘビーな味わいではありません。セップ Cep はセカンドワイン的存在のワインではありますが、100%自社畑の葡萄から造られたワインで、トップ・キュヴェにならなかったワインのブレンドです。ややジャミーな味わいですが、十分に楽しめるワインです。セップは知る人ぞ知る人気ワインで、トップ・キュヴェより入手困難なワインです(苦笑)。
ウエスト・ソノマ・コーストのシャルドネとピノ・ノワールは輸入元定価¥12,100(税抜¥11,000)で、セップ・ピノ・ノワールは輸入元定価¥9,130(税抜¥8,300)です。データ入手しましたら追記します。
Tasting 2023 にて。2015年IPOB ジャパン・ツアーでのニックさんとヴァネッサさんとのスリーショット写真をアンディさんにお見せすると、アンディさんは驚いでおりました。「オー!(マイ)ブラザー!」と。「ニックさんとヴァネッサさんによろしくお伝えください」「もちろん伝えるよ」と感激されていました(苦笑)。ヴァネッサさんのサインあるから、ニックさんとアンディさんのサインは必要なし(大苦笑)。
週末の有料試飲【ペイ・ヴィンヤーズ セップ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2016】(2018年8月10日、11日)
【まるでシャブリ・グランクリュ!まるでシャンボール・ミュジニー!】(2011年10月6日配信)
最後に・・・8年振り2度目のご対面です・・・
Hirsch Vineyards Reserve Estate Pinot Noir Sonoma Coast 2015
★ハーシュ・ヴィンヤーズ リザーブ エステート ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2015 ¥16,280 数量限定品
アメリカのワイン専門誌ワイン・エンスージアスト誌の「アメリカにグランクリュ畑があるとすればどの畑か」という特集で選ばれた畑は・・・
「ハーシュ Hirsch」「アレン Allen 」「ピゾーニ Pisoni 」「ゲーリーズ Garys’ 」「シェア Shea 」の5つの畑でした。ソノマ・コーストのパイオニアである「ハ―シュ・ヴィンヤーズ」です。
デヴィッド・ハーシュは1978年にソノマ・コーストに土地を購入しました。当初は葡萄を栽培するつもりはなかったようですが、友人のすすめで1980年にピノ・ノワールとリースリングを植えました(リースリングは後にピノ・ノワールに植え替えられました)。ピノ・ノワールの畑は徐々に拡大し、1994年にはシャルドネを植えました(シャルドネの苗木はロキオリから入手しました)。それ以降ハーシュ・ヴィンヤーズの葡萄はウイリアムズ・セリエム、キスラー、フラワーズなどのトップ・ワイナリーに供給されました。そしてハーシュ・ヴィンヤーズは2002年から遂に自ら瓶詰めを始めました。現在デヴィッド・ハ―シュの愛娘ジャスミン・ハ―シュが醸造を手掛けます。
ハーシュ・ヴィンヤーズは世界でも有数のピノ・ノワールの産地であるソノマ・コーストのフォート・ロス・シーヴュー Fort Ross-Seaview に位置します。ハ―シュ・ヴィンヤーズの畑はこの地の環境上重要な役割や意味を持つサン・アンドレアス断層に隣接する72エーカーほどの畑です。畑は栽培方法の違う61もの細かい区画に分けられており、細かい区分で知られるフランスのコート・ド・ニュイよりもさらに細かく区分されています。それらの区画の中から、最も優れた区画を選び醸造、その中から最も優れた樽を選んだワイン(ベスト・ブロックのベスト・フルーツのバレル・セレクト)がリザーブ・エステート・ピノ・ノワールです。まさにハ―シュ・ヴィンヤーズを代表するワインです。2009年がファースト・ヴィンテージです。詳細なデータは入手しておりませんが、葡萄は全て除梗で、新樽比率は約30%です。2015年の生産量は395ケースです。
ALC12,1%
輸入元定価¥17,600(税抜¥16,000)
Tasting 2023 にて。セミナー終了後試飲会場に移動です。セミナー会場から出てきたジャスミンさんと目と目が合いまして。ジャイアンツのジャージを大きく広げるとジャスミンさんは大笑い。「ご無沙汰です。後で会いましょう。」と言うと「後でね。」とジャスミンさんはスマイルで。ジャスミンさんとは、2015年 IPOB Japan Tour 以来8年振りのご対面です。セミナー会場でリトライのテッドさんとスリーショットで記念撮影しましたが、ジャスミンさんもテッドさんもなぜかジャイアンツのジャージ見て笑いが止まらないのです(苦笑)。
【アメリカにグランクリュ畑があるとすれば・・・まさにこれはアメリカのグランクリュです・・・】(2017年12月12日配信)
ウエスト・ソノマ・コースト以外の生産地の生産者もこのイベントに多数参加しました・・・
(正式には・・・苦笑)3度目のご対面です・・・エド・カーツマン氏です・・・
August West Pinot Noir Russian River Valley
★オーガスト・ウエスト ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2021 ¥7,040 新ヴィンテージ 値上げ
August West Pinot Noir Russian River Valley
★オーガスト・ウエスト ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2018 ¥4,950 売り切れ
August West Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2018 ¥4,950 売り切れ
ゲーリー・フランシオーニ、ハワード・グラハム、エド・カーツマンのパートナーシップにより2002年にスタートした「オーガスト・ウエスト」です。
ゲーリー・フランシオーニはサンタ・ルシア・ハイランズのロアーのオーナー。ハワード・グラハムはルシアン・リヴァー・ヴァレーの一等地で葡萄葡萄を行うグロワー。そしてピノ・ノワール造りのスペシャリストとして知られるエド・カーツマンの3人によるコラボです。エド・カーツマンがワインメーカーを務めます。エド・カーツマンはテスタロッサで多くの名誉に輝き、その後あのピゾーニ・ワイナリーと並び賞されるロアーやホワイトハウス公式晩餐会でサーブされたフリーマンなどでワインメーカーを務めました。ロバート・パーカーのウェブサイト掲示板で2008年に行われた Best Current Pinot Noir Winemaker in CA? では、カルト請負人のマーク・オベール(2位)、ブルゴーニュ初のエノロジストのテッド・レモン(3位)、そしてトム・ロキオリやヘレン・ターリーに大きく差をつけて見事1位に選ばれました。
オーガスト・ウエストの2021年ルシアン・リヴァー・ヴァレー・ピノ・ノワールは、AVA はルシアン・リヴァー・ヴァレーですが、ハワード・グラハムのグラハム・ファミリー・ヴィンヤードから全て調達。100%徐梗。フレンチオーク(古樽)で10ヶ月熟成。ローズやヴァイオレットの華やかなアロマ。アーシーな風味もあり。綺麗に凝縮したルシアン・リヴァー・ヴァレーらしい味わいです。2021年は例年に比べて降水量が少ない年でしたが、年間を通して気候は暑すぎずの年でした。ゆえに葡萄はゆっくりと成熟しました。残念ですが値上がりです。
ALC14,5%
輸入元定価¥7,700(税抜¥7,000)
Tasting 2023 にて。ソノマの一員としてエドさんも来日されました。試飲会場に入ると、エドさんが目の前でこっち見て笑っています。久しぶりのご対面ですが、普段から SNS で繋がっていますのでなんか懐かしくないです(苦笑)。エドさんはジャイアンツのオープニングゲームを見に行くらしいです(羨)。弟子のアキコ・フリーマンさんとも久しぶりのご対面です。だんな様のケンさんは初めてジャイアンツのジャージを見て大笑いしておりました(苦笑)。
【北(ソノマ)と南(サンタ・バーバラ)から美味なピノ・ノワールが到着しました・・・】(2021年9月21日配信)
【コロナ禍でどこもワインの入荷が遅れておりますが・・・お待たせ致しました・・・】(2021年4月13日配信)
Freeman Yu-ki Estate Pinot Noir |
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こちらもどうぞ・・・
Freeman Yu-ki Estate Pinot Noir Sonoma Coast
★フリーマン ユーキ・エステート ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2018 ¥10,780 JD92 AG94 WE95 残少
Freeman Akiko’s Cuvee Pinot Noir Sonoma Coast 2018
★フリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2018 ¥11,990 JD93 AG93 WE92 残少
Freeman Akiko’s Cuvee Pinot Noir Sonoma Coast 2016
★フリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2016 ¥11,990 残少
カリフォルニアにおける日本人女性醸造家のパイオニアであるアキコ・フリーマンさんが造る「フリーマン」です。立ち上げからエド・カーツマンがワインメーカーを務めました。
【ご存じフリーマン・ワイナリーが創業20周年を記念してスパークリングワインを造りました・・・】(2022年4月12日配信)
Arthur Cellars KR Ranch Pinot Noir Russian River Valley
★アーサー・セラーズ ケーアール・ランチ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2019 ¥6,380 残少
Arthur Cellars Gloria Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★アーサー・セラーズ グロリア・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2019 ¥7,920 残少
桃井隆宏さんが2012年にカリフォルニアで立ち上げた「アーサー・セラーズ」です。桃井さんはエド・カーツマンに弟子入りしてワイン造りを学びました。
【どうぞこの方のお忘れなく(苦笑)・・・お待たせ致しました・・・新ヴィンテージが入荷しました・・・】(2022年5月6日配信)
何度目のご対面か分かりません(苦笑)・・・イザベルさんです・・・
Au Bon Climat Nuits-Blanches “ Hindsight ” Chardonnay Santa Maria Valley 2020
★オー・ボン・クリマ ニュイ・ブランシュ “ハインドサイト“ シャルドネ サンタ・マリア・ヴァレー 2020 ¥7,700 新ヴィンテージ 値上げ
Au Bon Climat Nuits-Blanches “ Doppo ” Chardonnay Santa Maria Valley 2019
★オー・ボン・クリマ ニュイ・ブランシュ “独歩“ シャルドネ サンタ・マリア・ヴァレー 2019 ¥6,600 売り切れ
Au Bon Climat Isabelle Pinot Noir California 2018
★オー・ボン・クリマ イザベル ピノ・ノワール カリフォルニア 2019 ¥7,040 新ラベル 残少
Au Bon Climat Isabelle Pinot Noir California 2018
★オー・ボン・クリマ イザベル ピノ・ノワール カリフォルニア 2018 ¥7,040 JD95 新ラベル 売り切れ
Au Bon Climat Isabelle Pinot Noir California 2017
★オー・ボン・クリマ イザベル ピノ・ノワール カリフォルニア 2017 ¥7,040 旧ラベル 売り切れ
改めて哀悼の意を表します。「オー・ボン・クリマ」です。
アンリ・ジャイエを師と仰ぎ、サンタ・バーバラを“カリフォルニアのコート・ドール”と言わしめたオー・ボン・クリマのオーナー兼ワインメーカーのジム・クレンデネン氏。カリフォルニアでブルゴーニュ・スタイルのワインを造り上げた先駆者です。1982年アダム・トルマック(オーハイ)と共同で「オー・ボン・クリマ」を創業。残念ですがジムさんは一昨年5月に他界されました。
ニュイ・ブランシュ・シャルドネはオー・ボン・クリマが造る白のトップキュヴェ。元々は、樽樽しい濃厚な味わいのワインに高得点を付ける某著名ワイン評論家に反抗挑戦するため、あえて自分のスタイルを壊して造り上げたワインです。ですが2000年以降は自分のスタイルに戻しています(後にその評論家はオー・ボン・クリマを世界ベストワイナリーの1つに選んでいます。)。毎年ワインにユニークなニックネームが付けられています。近年は漢字のタイトルが。大の親日家であったジムさん。そして長女イザベルさんも長男ノックスさんも日本の文化をよく知ります。2015年は無二、17年は唯一、そして19年は独歩でした。
新ヴィンテージの2020年ニュイ・ブランシュは「ハインドサイト(温故知新)」と名付けられました。父ジム・クレンデネンの偉業を娘イザベルと息子ノックスが将来へ引き継いで行くということを表しました。葡萄はワイナリーの前に広がる銘醸畑ビエン・ナシードと自社畑ル・ボン・クリマから。90%はビエン・ナシードで、1970年代に植樹されたUCデイヴィスのクローン 4。10%はル・ボン・クリマで、クローン 76 と 96。ブルゴーニュのトップバレルのフランソワ・フレールのみ使用。100%樽発酵。100%新樽で18ヶ月熟成。100%マロラクティック発酵。人工的な清澄なし。濾過なし。醸造データを見る限りではいかにも濃厚そう。ところが違います。綺麗な酸の上に濃縮した果実味をちょこんと乗せたような感じ。多くの方が「美味しい」と言ってくれること間違いなしのお味です。残念ですが値上がりです。
100%シャルドネ
ALC13,5%
輸入元定価¥8,580(税抜¥7,800)
Au Bon Climat Isabelle Pinot Noir |
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ご存じオー・ボン・クリマのトップキュヴェの1つである、長女の名を冠したイザベル・ピノ・ノワールもどうぞ。ちなみに新ヴィンテージの2020年イザベル・ピノ・ノワールは輸入元定価¥10,780(税抜¥9,800)になります。ちょっと大幅な値上げとなりました(涙)。
Tasting 2023 にて。輸入元のお手伝いでイザベルさんとノックスさんが来日しました(2人とも親に似て日本大好きですし・・・)。久しぶりのご対面です。「Long Time No See」と私が言うと、2人は「お久しぶりです」と(苦笑)。お2人の日本語はパーフェクトですね。お2人は悲しみを乗り越え、お父様の偉業を受け継ぐ意志を固めて、ワイナリーの運営を頑張っています。立派ですね。
【お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか・・・新着ワインのご紹介です・・・】(2022年8月18日配信)
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