いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません（２０１１年１０月２５日配信）。

２０日（木）発売週刊モーニングに連載中の「神の雫」に本日ご紹介のワインが登場しました。

「今鏡のように静かな池に一匹の蛙が身を投じました・・・池の静寂はわずかに破られ・・・しかしすぐ元どうりに静まり返る・・・そして後には円心円状に・・・この世の理をおのずから表現するかのような・・・『波紋』が広がっていくのです・・・」

漢字ラベルにしてアメリカ産！？常夏の楽園に拡がる白き『波紋』。一青、我が“波”を得たり。（「神の雫」より）

僅かな生産量で・・・僅かな日本入荷で・・・売切れ御免です・・・

ダイアトム　波紋　シャルドネ

《　ＤＩＡＴＯＭ　ダイアトム　》

「ダイアトム」は「２１世紀の注目すべきワインメーカー（Ｗ＆Ｓ誌）」「新世代のスーパースター（ＷＳ誌）」と言われたグレッグ・ブリューワー氏が２００５年ヴィンテージよりスタートしたプロジェクトです。素材である葡萄そのものを表現するという、純真、静寂、洗練をテーマに造り上げたワインです。そして、それはシャルドネのみにフォーカスします。

ＵＣサンタ・バーバラでフランス語教師を務めていたグレッグ・ブリューワーは、ワインの面白さに取り付かれ、ワイン造りを志しました。「サンタ・バーバラ・ワイナリー」でアシスタント・ワインメーカーを務め、その後サンタ・バーバラ・カウンティーの新A.V.Aであるサンタ・リタ・ヒルズで脚光を浴びた「メルヴィル」のワインメーカーとして名声を博しました。

同時期にサンタ・バーバラの有名なワインショップ、ワインカスクで出会ったスティーブ・クリフトンとご存じ「ブリュワー・クリフトン」を立ち上げました。全く異なる経歴を持ちながらも、ワインという共通のパッション、またサンタ・バーバラ・カウンティーのテロワールへのパッションで結ばれた２人が造り出したワインはカルト的な人気ワインとなりました。

グレッグ・ブリューワーは、ワインメーカーにならなかったら寿司職人になっていたと言うほどの寿司好きで、寿司には啓蒙の深い方です。素材の良さを最大限に表現しなければならないのが寿司職人。高品質で特徴的な畑の葡萄をそのままボトルに詰めてワインを愛する人に届けたいという彼のポリシーは憧れの寿司職人に通じるものがあります。

ダイアトムは珪藻です。珪藻は４，０００万年以上に渡り海洋生物の必要不可欠な食料源でした。地球上の全ての有機生命が必要とする二酸化炭素の源であり、生物の誕生に繋がるものです。顕微鏡レベルではまるで小さな宝石のように見える貝殻は珪石の成分が化石化したもので、これが海底に蓄積されて珪藻土を形成します。ダイアトムが使用する葡萄は、この土壌に形成されたサンタ・リタ・ヒルズの畑で育ったものです。その土地を、その葡萄をありのままに、そのままに表現しようとしたのがダイアトムのワインです。

This brilliant artisinal project of Greg Brewer continues to offer what are basically the naked/most virginal side of Chardonnay possible – all from cool-climate sites in the Santa Rita Hills. As I said last year, these tour de force efforts prove you can have extraordinary precision, minerality, and freshness in wines that usually have around 15% natural alcohol. - Robert Parker, Wine Advocate #190 -

変化が訪れました・・・ダイアトムはさらに向上します・・・
２０１０年のダイアトムを表すのは、なんと“漢字”です・・・

グレッグ・ブリューワーは親日家として知られています。幼い頃から日本の文化に触れることが多く、日本が持つ、日本人が持つ「和の感性」に強く惹かれていました。多くの日本人、日系人との親交は彼をより深い和の世界へ導いていきました。今までのダイアトムはサンタ・バーバラの秀でたシングル・ヴィンヤードからのワインでした。フーバー Huber （２００９年ＷＡ９７、２００８年ＷＡ９５、２００７年ＷＡ９５）、バブコック Babcock （２００９年ＷＡ９５、２００８年ＷＡ９４、２００７年ＷＡ９３）、クロ・ペペ Clos Pepe （２００７年ＷＡ９３、２００５年ＷＡ９２）というように、サンタ・バーバラの秀でた畑から造られたワインは、パーカー・ポイント９０を一度も切ることなく高い評価を得ました。しかし、２０１０年からは畑の名前を意識することを止め、真に表したいものを求め、真に感じてもらいたいものを造るというスタイルに挑戦しました。畑の名前を明記することよりも、ワインそのもののイメージされる世界を表現する言葉として“漢字”を選びました。グレッグ・ブリューワー氏は「この変化は当初は“逸脱”に見えるかもしれない。けれども実際はむしろ“帰郷”に似た感触なんだ。」と語っています。

ブリューワー・クリフトンにしてもダイアトムにしてもその生産量は非常に少なく、少ないものでは１００ケースを切るものもあり、多いものでも３００ケースほどです。今回も非常に希少なアイテムがあります。また、ワインに関しての詳しいデータは一切公開していません。グレッグ・ブリューワー氏を信じるのみです・・・もちろん信じられます・・・

２０１０年ダイアトムは５アイテムです・・・
全てサンタ・リタ・ヒルズのシャルドネです・・・

「花偲」「波紋」「美夜」「風音」「鼓動」です・・・

（３アイテムは試飲しておりますが、今回はテイスティング・コメントはなしでのご紹介です・・・私の下手くそなコメントは必要ないと思いますので・・・）

Diatom Hanashinobu Chardonnay Santa Rita Hills 2010
★ダイアトム　花偲（ハナシノブ）　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１０　￥４，９３５　ＷＡ８９

花偲（ハナシノブ）は、ＡＬＣ１２，７％で、輸入元定価￥５，５６５です。

Diatom Hamon Chardonnay Santa Rita Hills 2010
★ダイアトム　波紋（ハモン）　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１０　￥５，２５０　ＷＡ９４

波紋（ハモン）は、ＡＬＣ１６，０％で、輸入元定価￥５，９８５です。

Diatom Miya Chardonnay Santa Rita Hills 2010
★ダイアトム　美夜（ミヤ）　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１０　￥６，０９０　ＷＡ８８

美夜（ミヤ）は、ＡＬＣ１３，５％で、輸入元定価￥６，９３０です。

Diatom Kazaoto Chardonnay Santa Rita Hills 2010
★ダイアトム　風音（カザオト）　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１０　￥４，９３５　ＷＡ９３

風音（カザオト）は、ＡＬＣ１４，７％で、輸入元定価￥５，５６５です。

Diatom kodou Chardonnay Santa Rita Hills 2010
★ダイアトム　鼓動（コドウ）　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１０　￥５，２５０　ＷＡ９３

鼓動（コドウ）は、ＡＬＣ１５，７％で、輸入元定価￥５，９８５です。

金額は全て税込価格です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

グレッグ・ブリューワー氏とは最近お会いしていませんが・・・２００８年輸入元の試飲会でお会いしました。先に試飲を終えてからブリュワー氏のところへ・・・

私「実は昨年初めてお会いして、これが２度目なのですが・・・」
ブリューワー氏「ユーのこと覚えてるよ！」
私「ホントですか？ありがとうございます！去年ウエスティンでお会いしましたよね！
ブリューワー氏「イエ～ス！」

（実は試飲しながら何度か目と目が合っていました・・・笑）

私「よく聞かれると思うんですけど、お寿司で一番好きなネタは何ですか？」
ブリューワー氏「オール（笑）！」

（ここで２人大笑い・・・）

私「もし地球が破滅して、最後に１つしか食べられないとしたら？」
ブリューワー氏「やっぱりトロかな・・・いやウニにしようかな・・・」

（あんた、ホントに日本人みたいやなぁ・・・笑）

グレッグ・ブリューワー氏はホントに明るいナイスガイです。そして彼が造るワインはホントにピュアで綺麗で美味くて凄くて・・・

グレッグ・ブリューワー氏と・・・

この内容は、アドレスを頂戴した方にＨＰ公開前にメールでお送りしています。ゆえにＨＰ公開時にはすでに売切れのワインもございます。