番外編!2011年ボジョレー情報! その2

いつもお世話になります。

チアーズ!カリフォルニアワインがお届けする、番外編(笑)おすすめワインです!

ボジョレー情報の第2弾です・・・

例年と比べると2週間から3週間早い収穫!今年は、春の平均気温が初夏並みに暑かった影響で、葡萄の育成が途中まで約1ヶ月ほど早いペースで進んでいたが、一方で畑は常に水不足の状態にあった。しかし、7月に入り一転、雨の多い天候が続き、この天候のおかげ一時の成長スピードはスローダウンし、水不足も解消された。今年は開花がうまくいき、しかも葡萄の病気がほとんどなく、8月途中までは「世紀のミレジムになるのでは!?」と大きく期待が寄せられていたが、結局8月中は雨の多い不安定な天候が続いたため、葡萄がたくさんの水分を吸収し、葡萄の腐敗が心配されはじめた・・・

Fredric Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapin
★フレデリック・コサール ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “ラパン”
2011 ¥3,150

8回目になります!飛び跳ねる美味しさ、ラパンです!(ウサギだけに・・・)
ブルゴーニュで今最も注目を浴びている若きビオデナミ醸造家、フレデリック・コサール氏が造るボジョレー・ヴィラージュ・プリムール「ラパン」です。樹齢100年の無農薬のモノポール(単一畑)「ラパン」はわずか1,3haです。このラパンの区画だけなぜかウサギがたくさん集まるとか(それはもちろん葡萄が美味しいからです・・・笑)・・・

今年もマグナムボトルが入荷予定です(喜)!パーティー用にどうぞ!

Fredric Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapin
★フレデリック・コサール ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “ラパン”
2011 マグナムボトル ¥6,510

ラパンは十分な糖度で収穫し、醸し期間も非常に長く、カルボニックで仕込むものの、通常に仕込んだワインと同じくらいレベルの高いワインになります。コサール氏は「ヌーボーとして作っているわけではない」と語っています。熟成も可能なラパンです。

コサール氏からまたまたコメント届いております・・・

「ラパンの収穫は当初8月8日を予定していたが、結局9月9日まで待つことにした。まわりが葡萄の腐敗を恐れて早期収穫に走った中で、我々は完熟を待つリスクを選択した。結果は大成功!さすがはヴィエーユ・ヴィーニュの貫録か、ラパンは樹齢がある分若い葡萄樹よりも根が深いため多少の雨が降っても急な水分の吸い上げはなく、結果7月8月の長雨にもどうにか耐え忍ぶことができた。収穫した葡萄は一部水分を吸って大きく膨らんだものが乾燥してふやけた干し葡萄のような状態になっるものもあったが、大半の葡萄は破裂や腐敗がほとんどなく、ほぼ完全な状態で収穫することができた。

潜在アルコール度数は12,6度。十分凝縮した葡萄を収穫することに成功した。私は、2011年がラパンにとって最高のミレジムになるというスタンスは全く変わっていない。味わい的には、2009年よりも果実味に富んだリッチなワインが出来上がるだろう。なお、2011年ミレジムを腐敗や長雨のせいにして過小評価しているは、大抵若木の葡萄畑に大量の化学肥料を撒いている生産者で、彼らはたくさんの葡萄の房を生らせる結果、晴れているうちは何も問題ないが、いったん天候が雨に変わると風通しが悪く、しかも葡萄自体が余計に水分と窒素を吸い上げてしまうため腐敗が一気に進んでしまうだけのこと。けっしてミレジムのせいではない。」

うさぎ年のラパン、楽しみですね・・・

ラパン

そして、こちらです!

Le Pont du Diable Beaujolais Villarge Primeur Vinifie par Junko ARAI
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2011 ¥3,150

2年目の昨年も大好評でした!さすが順子ちゃんです!

ワイン学校の同級生の新井順子女史。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことをよく知っている(凄)。2004年から上記のフレデリック・コサール氏とボジョレー「ラパン」を造り続けてきましたが、2009年心機一転!2009年に初めて1人でヌーボーに挑戦しました!

ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレー・クリュの1つ、ブルイィ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。現当主マルセル氏は4代目です。樹齢60年の単一畑で、もちろん無農薬畑です。

順子ちゃんからまたまたコメント届いております・・・

今年の収穫は9月7日に行われました。ご存じ今年はとても暑い年だったので、Beaujolaisの収穫は8月から始まりました。まわりはとっくのとうに終わっており、残っている葡萄は我々だけです。本当はもっと前に行いたかったのですが、私のスケジュールの関係で9月7日まで実質行うことができず、この日になりました。なぜならフランス入りしたのが6日だったからです。

さて日本人スタッフ4名を引き連れ、現地の収穫者と合流、朝の8時から収穫開始です。今年は暑い年でアルコール度数は十分なのでしたが、実は収量が少なかったのです。ル・ポン・ドゥ・ディアーブルの畑の収穫が終わって仕込みの葡萄が足りなくなったので、他の畑の葡萄も足すことになりました。その畑の名前はOlivierという名前で、ディアーブルも斜面の畑ですが、ここはもっときつい斜面の畑で、土壌がかなりの砂利でスキーのようにつるつる滑っての収穫です。ですから体力がいつもの収穫の2倍必要になります。足で踏ん張って滑らないように葡萄を切ります。踏ん張りどころが悪いと人間が落ちていきます。葡萄を切った後、バケツに入れますが、葡萄がバケツに入れられなかったら大変、ころころ下まで転がっていきます。ドイツでないけど命綱が必要です(笑)。しかし、そういう畑から取れた葡萄なので、9月7日まで待った葡萄ですが、ちゃんと酸味も残りました。ですから結果は◎なのです。

さて、収穫が全て終わり、木の開放桶にどんどん葡萄を仕込みます。最後はガスを入れ蓋を閉めこの地点からどんどん発酵は開始されます。9月20日に第一次発酵が終わったのを確認し、デキュヴェという作業をしました。これは大きな開放桶でゆっくりカルボニックで発酵している葡萄をプレスし、大きなタンクで第二次発酵へと移行させる作業です。この地点である程度の味わいが予想され、この地点での処理が味わいに影響します。我々は本当にシンプルに葡萄に忠実にただゆっくりプレスするだけです。男の子達が一生懸命踏みました。アルコール度数はこの段階で12,8度。でも最終発酵が終わらないと正確には出ませんが、あまり誤差はありません。ヌーボーで13度近い数値はあまりないと思いますが、うちはここまでのりました。この段階ではリンゴ酸だらけです。(このワインを日本に持ち帰っておりますので、10月のコスモジュンの試飲会で1本だけですが、ご用意させていただきました。ご興味のある方は是非お試しくださいませ。乳酸に変わる前のワインを飲むことはなかなか現地にいないと難しいのですが、何とかガス圧でコルクが飛ばないように持ち帰りました。この移行する様子が解る貴重な1本です。)

さて、マロラクティックが今ゆっくり行われていますが、それが終わった頃、ボジョレーに試飲に出かけます。それは10月中旬から下旬です。その様子はまた別にお知らせします。」

Domaine des Bois Lucas Vins de Table Blanc Primeur
★ボワ・ルカ ヴァン・ド・ターブル・ブラン プリムール 2011 ¥2,520

自身のブランドから昨年はじめて造った白のヌーボーです!今年も造ります!

順子ちゃん自身のブランド「ボワ・ルカ」です。2002年ヴィンテージからロワールで造りはじめたワインは本場フランスで非常に高い評価を得ています。

順子ちゃんからまたまたコメント届いております・・・

「去年お酒の席で約束してしまったために誕生した白の新酒。おかげさまで去年は注文に全てお答えできない結果になりました。その2年目のワイン。そして今回で最後のワインです。

さて、うちの白の品種はソーヴィニヨン・ブランしかありません。1947年に植樹された64歳の樹齢の古い木だけです。ワイン醸造の常識では、こういう葡萄は通常ヌーボーにしません。でもこの畑しかないのでVVで作るしかありません。去年ボルドー液散布を止め、結果さんざんでした。今回は1回だけ散布しました。おかげさまで通常通りの収量となり、去年よりたくさんの葡萄が取れ、去年の2倍以上の注文に対応できます。が、まだ発酵中です。一番心配なのは発酵が終わるかどうか・・・。終わらなくても奥の手を使って出荷しますが(笑)。

さて、いろんなところからニュースを聞いていると思いますが、今年フランスは前半が暑い年でしたので、収穫は8月下旬から始まりました。ロワールはまずは白の品種から始まります。それと並行してガメーも始めますが、まずはソーヴィニヨン・ブランの収穫です。シャルドネを持っている人は少ないのですが、この品種も最初です。

私のスケジュールの関係でフランス入りしたのが9月6日、そして7日はボジョレー・ヌーボーの収穫、そして収穫前のいろんな準備があるので、うちの畑の収穫は9月10日から開始です。まわりはもう葡萄が残っておりません。畑は熟れたところから開始です。最初の1番 絞りを絞ったらなんとアルコール度数が14,2度。これは大変だ!これだと完全に発酵は終わらないのでプリムールには出来ません。通常のAOCトゥーレーヌ・ブランになります。そこで方法を変えました。2回目の仕込みからは熟り切れていない葡萄を収穫です。それでも相当他のワイナリーからすると甘いです。本当なら熟れている葡萄を続けたいのですが、それをしていたらプリムールは出来ません。何故なら保険をかける為です。そこで急遽畑の下の部分の収穫に切り替え、2度目の絞りを・・・13,0度・・・ホッとしました。これがそこそこの収量となり一安心。そして3回目の絞りは13,5度。それでも新酒は高いので大変です。本当に発酵は終わるのでしょうか?

さて、4回目の絞りが終わり、今それぞれが発酵を続けております。主なベースは木の桶で寝ており、これに最終500リットルの大きな樽、大御所トヌリエ・ブランシャール氏の樽のワインを最後にブレンドします。大きな木のタンクは発酵が順調に進んでいるので、保険をかけた通り問題なく出荷できますが、このブランシャールさんの樽の中で寝ているワインが微妙なのです。この発酵が終わらなければ、大きな通常のタンクに移し替え、無理に発酵を進めないといけません。でも私の醸造美学からすると、なかなかその判断が難しいのですが何とかします・・・

今年の量をこなすには何か新しいことをしないといけません。なので去年と違った味わいになるかもしれません。作っている本人もわかりません(笑)。そういう意味で大きく期待して下さい。プレッシャーに強いワインとなるはずです。実はまだ収穫が終わっておりません。うちはPierre Beauger並みのキチガイ的な収穫を今年は行っているようです(笑)。そして最後の収穫は10月6日に行います。」

ディアーブル

ボワ・ルカ

前回の報告ではコサール氏も順子ちゃんも「今年のボジョレーの出来は過去最高間違いなしとおっしゃっていましたが、さてさて今年のヌーボーはいかなることに・・・

ボワ・ルカのプリムール(白)は今年が最後とのことです・・・残念です(涙)・・・

ご予約承っております!お早目にどうぞ!

(ラパンとディアーブルは十分な数がございますが、ボワ・ルカのプリムールは数が少ないです・・・お早めに・・・)

金額は全て税込価格です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。