いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2017年9月14日配信)
番外編!ボジョレー・ヌーボー情報です・・・
順子ちゃんからリポートが届きました・・・
「今年は春先に霜の被害、そして6月には雹がボジョレーを襲い、かなり打撃を受けました。ここ Brouilly はお陰様でそれほどではありませんでしたが、ボジョレー、そしてブルゴーニュ全体で収量が不足しており、葡萄が足りない状況です。夏は晴れたので葡萄の成熟が例年より早く、早い畑は8月末から収穫が開始となりました。12人のポーランド人、3人のフランス人、2人のベルギー人、そして5人の日本人で収穫です。
9月6日、まずはシャルドネの収穫から始まりました。シャルドネはおかげさまで2016年より良い出来です。ですから腐っていたり熟れていなかったりする部分を取り除く仕事が楽で、収穫の時間も早く終わりました。しかし残念なことに、今年の気象のせいで収量が少なくなりました。去年と同じ畑を全部収穫してもあと600本分足りません。そこでほうぼう探し、なんと標高の高いボージュという村の坂の無農薬の畑のオーナーが私に葡萄を売ってくれることになりました。今私の Brouilly のシャルドネは収穫が、搾りが終わり、タンクで発酵を始めました。そして残りの別畑のシャルドネは来週収穫を行います。その2つをブレンドしますが、きっと素晴らしい白になると思います。
白の収穫を午前中に終え、午後は毎年赤を造っている単一畑 Le Pont du Diable です。この葡萄でヌーボーを造り始めて9年目。もうこの畑の性格は隅々までわかっております。赤ヌーボー用に仕込むガメイは小粒でタンニン率が高く味わいも複雑なガメイを選びます。年々樹齢と共に美味しくなりますが、ここも今年は綺麗な葡萄で、収穫がいつもより早く終了しました。しかし、ここも同じく収量は少ないので、別の畑を2割ほど足さなくてはなりません。まず初日はこの畑だけを入れて、足りない分は翌日に持ち越しです。
9月7日、ロゼのガメイの収穫です。赤ヌーボーが坂(斜面)の畑で、複雑な味わいの葡萄ですが、このロゼは平らな畑で採れた葡萄を使います。ロゼは粒が大きく、ジュースがたっぷり取れ、酸味が華やかな畑のガメイを選びます。土壌の関係で、赤より遅い収穫でも酸味が残るのです。同じ品種でも畑によって味わいがまったく違うので、その年の葡萄を食べてから収穫場所を決めるのです。葡萄の実も大きいので、ジュースがたくさん取れます。味わいは優しくタンニンもその分少ないです。ですので、ちょうどペティヤンに向いているガメイなのです。
ポーランド人の収穫者は収穫に慣れているので、このロゼの収穫もあっという間に午前中で終りました。お昼にすぐにプレスです。ロゼはスピードとの戦い。収穫後すぐに醸造所に持ち帰り、すぐにプレスします。酸化防止剤を使用しないので、その作業には最善の注意を払いながら行います。気の緩みがワインを劣化させます。昼食中に大体絞れましたが、あと2時間はプレス機から離れることはできません。その間、収穫者達は赤の残りの葡萄を採りに少し離れた畑へ行き、私は醸造所の前に一昨年植えたガメイを日本人スタッフと2人で収穫です。まだまだ赤ちゃんなのでほとんど実がありませんが、それでも元気な赤ちゃんはちゃんと一人前に葡萄を実らせているので、それを探しては収穫します。樹齢が若くても味わいは美味しく、粒が小さい分タンニン率が高くなります。時々プレス機をチェックしながら、2人で午後いっぱい畑の隅から隅まで歩いて、やっと6ケース採れました。赤ワインは120ケースの葡萄ですが、その中の5%はこの赤ちゃんの葡萄です。たった5%ですが、味わいに影響します。ワインのブレンド配合は5%違うと味わいが変わります。仕込みも5%別の品種を入れたら、試飲するとはっきりわかるほど変わるのです。
木の開放桶に全ての葡萄を入れ、温度を低く抑えるためガスを注入し、蓋を閉めました。2週間後になるか3週間後になるか、次の仕込みまでゆっくりと発酵の状況を管理しなくてはなりません。白、赤、ロゼの収穫が終わり、ほっと一息できます。今年もおかげさまでなんとか無事に収穫が終りました。今の段階では去年より質が良いと思われます。しかしワイン造りはこれからです。第一弾はOKですが、この後注意深く見守っていかないといけません。まだまだ緊張が続きます。(新井順子 9月9日)」
今年は、ボジョレー・ヌーボーとロゼ・ヌーボーの2アイテムの取り扱いになります・・・
Le Pont du Diable Beaujolais Villages Nouveau Vinifie au Domaine Joubert par Junko
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボー 2017 ¥3,132 予定価格
9回目になります!毎年順子ちゃんのヌーボーはホントに好評です!
ワイン学校の同級生の新井順子女史。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことを良く知っている(凄)。2009年に初めて1人でヌーボーに挑戦しました。
ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレー・クリュの1つ、ブルイィ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。現当主マルセル氏は4代目です。樹齢60年の単一畑で、もちろん無農薬畑です。
輸入元定価¥3,672(税抜¥3,400)
Domaine des Bois Lucas Gamey Rose Nouveau VdF Vinifie par Junko
★ボワ・ルカ ガメイ ロゼ ヌーボー 2017 ¥3,402 予定価格
昨年初リリースしたロゼのヌーボーです!
昨年上記のボジョレー・ヌーボーの ル・ポント・ドゥ・ディアーブルを造り出す、ドメーヌ・ジョヴェールの畑からロゼのペティヤンを造る予定でしたが、やはり熟成の時間が足りず、若干のガスを残したスティルワインとなりました。
今年も同じスタイルになるようです。通常のロゼよりは少し赤に近い色調。ガメイの華やかな風味を持ち、フレッシュで爽やかな味わいのロゼ・ヌーボーです。瓶詰め後の仕上がりは若干のガスを残す可能性がありますのでキャップで封印します。
輸入元定価¥3,780(税別¥3,500)
残念ですが、今年は白ヌーボー(シャルドネ)の取り扱いはございません。
また、今年のガメイ・ロゼ・ヌーボーとシャルドネ・ヌーボーのコルクは、同じロワールの生産者パスカル・ポテールと同じ ZORK というキャップに切り替えるようです。ZORK は TCA によるワインの汚染を防ぎます。また開栓してから再利用(再栓)できます。ボジョレー・ヌーボーは今まで通りコルクを使用です。(ZORK については下記からどうそ・・・)
http://www.astech.co.jp/zork/zork.html
【番外編!2017年ボジョレー・ヌーボー情報! その1】(8月3日配信)
こちらは売り切れましたが・・・
【番外編!2017年「順子」の第3弾です!遂に純米大吟醸の誕生です!】(9月5日配信)
金額は税込価格(含消費税8%)です。ヌーボーはクール便でのお届けとなります。クール代は送料とは別途ご請求になります。
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。