「ポール・ラトー」は、ロバート・パーカーが選ぶ最高峰エクストラ・オーディナリーの１７のピノ・ノワール生産者の１人です。（マーカシン、キスラー、オベール、ロキオリ、ハートフォードコート、シャスール、モレ、ブリュワー・クリフトン、メルヴィル、シースモーク、フォクスン、ピゾーニ・エステート、ルシア、ロアー、カレラ、タリー、ポール・ラトー）

ポール・ラトー氏はポーランド生まれ。ヨーロッパからカナダへ移り住み、ソムリエとしてワイン業界に携わっていましたが、自分の手でワインを造りたいという思いに駆られ、カリフォルニア、セントラル・コーストに渡りました。オー・ボン・クリマ、キュぺ、そして１９７６年パリ・ブラインド・テイスティング３０周年記念イベントで総合評価第１位の米シャルドネとなったタリーでもワイン造りに携わりました。２００２年に自身初めてのワインを６樽生産しました。オリジナルのウイリアムズ・セリエムに彼のワインを例える人達もいるほどで、その後徐々にピノ愛好家から高い評価を得るようになり、２００５年のワインがパーカーから高得点（Ｐ９４が２アイテム）を授与され一躍注目されました（現在までは２００７年シラーのＷＡ９８が最高点です）。今やセントラル・コーストを代表するワインメーカーの１人です。

ポール・ラトーの１種類のワインの生産量はせいぜい２００ケースで、全て合わせても１，０００ケースほどの少量生産ワイナリーです。大半はメーリングリストで販売されるか、フレンチランドリーなどの有名レストランに販売され、一般のワインショップにはほとんど流通しません。ちなみに、★ミシュラン３星、全米№１レストラン、あのフレンチ・ランドリーの ”Highly Recommended”に数度選出されています。ポール・ラトー氏は日本文化への憧憬の念が深く、輸入元の熱意もあり、少ない生産量の中から僅かですが日本へ出荷してくれています。

ポール・ラトー本人自らが”グレート・ヴィンテージ”と言った２０１２年。ご紹介の２０１３年も２０１２年同様非常に良い出来となりました。

　Paul Lato “Belle du Jour” Hilliard Bruce Vineyard Chardonnay Sta. Rita Hills
★ポール・ラトー　”ベル・ド・ジュール”　ヒリアード・ブルース・ヴィンヤード　シャルドネ　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１３　￥１２、３１２

ヒリアード・ブルースは２００４年にジョン＆クリスティーヌ夫妻が設立したワイナリー。ロンポックとブルトンの中間に位置し、近隣にはヒッチング・ポスト、メルヴィル、バブコック、サンフォードなどのワイナリーがあります。ポール・ラトーがワインメーカーを務め、エステートワインを生産しています。前年２０１２年はＷＡ９５獲得。綺麗な果実味と十分なミネラルを持ちます。ベル・ド・ジュールは「今日の絶景」。

クローン：７６、９６　樹齢１０年
新樽比率５５％　樽熟成１４ヶ月
ＡＬＣ１４，２％　生産量６樽
輸入元定価￥１４，０４０（税抜￥１３，０００）

　Paul Lato “le Souvenir” Sierra Madre Vineyard Chardonnay Santa Maria Valley
★ポール・ラトー　”ル・スーヴェニア”　シエラ・マドレ・ヴィンヤード　シャルドネ　サンタ・マリア・ヴァレー　２０１３　￥１２，６３６

２０１１年で同銘柄最高のＷＡ９７を獲得したシエラ・マドレのル・スーヴェニア。（ちなみに期待の２０１２年はＷＡ９４でした・・・）パーカーは「真の芸術。ディス・イズ・ア・ビューティー」とコメントしました。またアントニオ・ガローニも「１級ブルゴーニュと見違うほどのシロモノ」とコメントしています。しっかりとした果実味と十分なミネラルはブルゴーニュのトップ・キュヴェに負けない味わいです。ル・スーヴェニアは「記憶」。

クローン：ウエンテ　樹齢２０年
新樽比率５５％　樽熟成１４ヶ月
ＡＬＣ１４，２％　生産量１２，５樽
輸入元定価￥１４，０４０（税抜￥１３，４００）

“le Souvenir” Chardonnay

　Paul Lato “The Contender” Drum Caynon Vineyard Pinot Noir Sta. Rita Hills
★ポール・ラトー　”ザ・コンテンダー”　ドラム・キャニオン・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１３　￥１４，２５６

ヒリアード・ブルースのピノ・ノワールがラインナップから消え、ディアバーグの自社畑ドラム・キャニオンが日本初登場。初ヴィンテージでオパス・ワン、ケイマスを打ち破ったことで一躍有名になった「スターレーン」のブルゴーニュ品種ブランドがディアバーグです。コンテンダーは（勝つ見込みの高い）競争相手を意味します。ヒリアード・ブルースに対して、負けないとの意気込みを表す名前です。ブルゴーニュを彷彿させる滑らかで深みのある上品な味わい。

クローン：スワン、カレラ　樹齢１０年
新樽比率５０％　樽熟成１５ヶ月
ＡＬＣ１４，１％　生産量６樽
輸入元定価￥１６，２００（税抜￥１５，０００）

　Paul Lato “Seabisucuit” Zotovich Vineyard Pinot Noir Sta. Rita Hills
★ポール・ラトー　”シービスケット”　ゾトビッチ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　サンタ・リタ・ヒルズ　２０１３　￥１４，２５６

フォーリーとメルヴィルの中間に位置するゾトビッチ。あのブリュワー・クリフトンも初期にこの畑の葡萄からワインを造り出していました。現在も一流ワイナリーがこの畑の葡萄を使用しています。前年２０１２年は過去最高のＷＡ９６を獲得。シービスケットは有名な競走馬の名前に由来します。骨格のある、しっかりとしたストラクチャーと旨味を持ちます。

クローン：ディジョン１１３、１１５　樹齢１０年
新樽比率７０％　樽熟成１６ヶ月
ＡＬＣ１４，３％　生産量８，５樽
輸入元定価￥１６，２００（税抜￥１５，０００）

　Paul Lato “Suerte” Solomon Hills Vineyard Pinot Noir Santa Maria Valley
★ポール・ラトー　”スエルテ”　ソロモン・ヒルズ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール
サンタ・マリア・ヴァレー　２０１３　￥１４，２５６

初めて日本正規入荷となったのがこのスエルテでした。ワイナリーではすでにソールドアウトでしたが、ポール・ラトー氏は個人ストックの中から５ケースだけ日本に出荷してくれたのでした。ブルゴーニュのグランクリュに多くみられるクローン１１５が主体。スエルテはスペイン語でグッドラックの意味。全てのバランスが良く、熟成ポテンシャルを感じます。

クローン：ディジョン１１５、６６７、７７７　樹齢１３年
新樽比率７０％　樽熟成１５ヶ月
ＡＬＣ１４，２％　生産量１８樽
輸入元定価￥１６，２００（税抜￥１５，０００）

“The Contender” Pinot Noir

　Paul Lato “Lancelot” Pisoni Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ポール・ラトー　”ランスロット”　ピゾーニ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１３　￥１６，２００
　Paul Lato “East of Eden” Chardonnay Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands
★ポールラトー　”イースト・オブ・エデン”　ピゾーニ・ヴィンヤード　シャルドネ　サンタ・ルシア・ハイランズ　２０１３　￥１４，０４０

ピゾーニ・ヴィンヤードからのピノ・ノワールとシャルドネです。

”最強のピゾーニ・ピノ・ノワール”と言われるランスロットです。ポール・ラトーが使う葡萄は、他の生産者には供給されない、ピゾーニ・ヴィンヤードの最も重要な区画オールド・ブロックから。ランスロットはアーサー王伝説に登場する円卓の騎士に由来します。凝縮感と深み。ピゾーニの葡萄の力を十分に感じさせます。

クローン：ピゾーニ　樹齢３２年
新樽比率７５％　樽熟成１６ヶ月
ＡＬＣ１４，７％　生産量１０樽
輸入元定価￥１７，７１２（税抜￥１６，４００）

そしてシャルドネのイースト・オブ・エデンです。ピゾーニ・シャルドネのを造るのは本家ピゾーニ・エステートとポール・ラトーだけです。イースト・オブ・エデンはジョン・スタインベックの有名な小説から。ハーブ系の芳醇な香り。凝縮した果実味と樽の風味がバランス良くマッチしています。グレートです。

クローン：ピゾーニ　樹齢３２年
新樽比率６７％　樽熟成１４ヶ月
ＡＬＣ１４，８％　生産量４，５樽
輸入元定価￥１５，５５２（税抜￥１４，４００）

そして、こちらは初めてのご紹介になります・・・

　Paul Lato “Matinee” Pinot Noir Santa Barbara County
★ポール・ラトー　”マチネ”　ピノ・ノワール　サンタ・バーバラ・カウンティ　２０１３　￥１０，２０６

初めてのご紹介です。実は日本でもレストラン用に流通していたマチネ・ピノ・ノワールが今回から一般販売されるようになりました。

ポール・ラトーの才能を早くから高く評価し、サポートしてきた人が２人います。１人はワイン・アドヴォケイトのロバート・パーカー。もう１人は全米で最も予約が取れないと言われる、ミシュラン３つ星のフレンチレストラン The French Laundry のオーナーシェフのトーマス・ケラーです。マチネはフレンチ・ランドリーの提案から誕生したレストラン用ワインです（ファースト・ヴィンテージは２００８年）。ポール・ラトーの他のワインがシングル・ヴィンヤードのワインなのに対して、このワインはレストランで早くから楽しめるようにブレンドのワインになっています。アメリカでも３～４つのレストランでしか使われていません。実は日本へも輸入されていましたが、都内のレストランでのみ取り扱われていました。今回一般販売のお許しが出ました。

ポール・ラトーのワインにはニックネームが付いています。マチネはご存じの通り演劇や音楽会などの昼興業のこと。多くの場合昼のチケットは夜のチケットよりちょっとお得な　お値段になっていることが多いです。そんな意味合いから名付けられました。マチネは　シャルドネ、シラーもありますが、日本にはピノ・ノワールだけの輸入です。２０１３年のマチネ・ピノ・ノワールは、John Sebastiano、Drum Canyon、Sierra Madre、Solomon Hills、Zotovich、Pisoni の超豪華銘醸畑のブレンドです。トータルバランスに優れた逸品です。早飲みするなら、早く飲みたくて我慢できないならこれが一番です。

新樽比率４０％　樽熟成１５ヶ月
ＡＬＣ１４，３％　生産量１１樽
輸入元定価￥１１，３４０（税抜￥１０，５００）

“Matinee” Pinot Noir

下記全て売り切れておりますが・・・

【最新号ＷＡ誌で凄い高い評価を得ました！２０１２年ポール・ラトーです！】（２０１４年９月１６日配信）

金額は税込価格（含消費税８％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

この内容は、アドレスを頂戴した方にＨＰ公開前にメールでお送りしています。ゆえにＨＰ公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ！カリフォルニアワイン】は美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。