いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2015年7月28日配信)
9月中旬まではクール便をご利用ください。通常便配送によるワインの劣化は責任を負えません。クール便到着後ワインをすぐに低温の場所に置いてください。急激な温度変化を与えたことによる液漏れやラベル不良の返品や交換はお受けできませんのでお気をつけください。
あのピゾーニ・エステートが造るもう1つのブランド「ルシア」です・・・
もう1つ美味なあのシャルドネが到着しています・・・
《 PISONI VINEYRDS & WINERY ピゾーニ 》
“カリフォルニアのラ・ターシュ”と例えられる、ご存じ「ピゾーニ・エステート」のピノ・ノワール「ピゾーニ・ピゾーニ」です(業界用語的ですが・・・笑)。
サンフランシスコの南、モントレーの奥地に広がるサンタ・ルシア・ハイランズ。ゲーリー・ピゾーニは、この地に3代続く農家に生まれました。父親の代にはレタス、アスパラガス、ブロッコリーなどの栽培で成功を収めていましたが、ゲーリーはワイン用の葡萄栽培を始めたい思いに駆られ、1982年父親が牧畜用に購入していた山腹の土地に葡萄を植えました。
当初はその土地にどの品種が合うか判らず、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー等多くの品種を植えましたが、なかでもピノ・ノワールはDRCラ・ターシュのクローンが用いられました。6回に渡って井戸を掘り、灌漑が可能になるまでは毎日水を運ぶ苦労を重ねました。1990年代に入ると、ピーター・マイケル、シドゥーリなどの有名ワイナリーがピゾーニの葡萄を使うようになり、一気にピゾーニ・ヴィンヤードの名前は有名になりました。
1998年自らピノ・ノワールの醸造を手がけました。最初の2年間は多くのカルトワインに携わり自らもカルトワインを有するマーク・オベールがワインメーカーを務めましたが、以降はゲーリー自らが行い、現在は次男のジェフ・ピゾーニがワインメーカーを務めています(長男のマーク・ピゾーニはヴィンヤード・マネージャーを務めています)。DRCラ・ターシュのクローンから誕生したピゾーニ・エステート・ピノ・ノワールは2008年ヴィンテージがパーカー98点を得るなど、現代カリフォルニアを代表するトップ・ピノ・ノワールとなっています。
また、葡萄栽培で成功したゲーリー・ピゾーニは、親の代から親交のある竹馬の友、ゲーリー・フランシオーニにもピノ・ノワール栽培を勧め、フランシオーニはロゼラズ・ヴィンヤードを開きました。さらに2人はゲーリーズ・ヴィンヤード(2人のゲーリーで Garys’ )を共同で開きました。アメリカのワイン専門誌ワイン・エンスージアスト誌が、アメリカにグラン・クリュ畑があるとすればどの畑かという特集を組んだ際、ピゾーニとゲーリーズの2つの畑はともに5つのグラン・クリュ畑に選ばれました。
そのピゾーニ・エステートのもう1つのブランドが本日ご紹介の「ルシア」です。優良ヴィンテージとなった昨年の2012年に続き、2013年も期待のヴィンテージです。
Lucia Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ルシア シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥7,560
Lucia Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥8,208
ルシアは、ピゾーニ・エステートのもう1つのブランドです。葡萄はもちろんピゾーニ・ヴィンヤード、ゲーリーズ・ヴィンヤード、そして新しい自社畑ソベラネス・ヴィンヤードから。ピゾーニ・エステート同様ゲーリー・ピゾーニの2人の息子、UCデイヴス出身の長男マーク(ヴィンヤード・マネージャー)と、UCフレスノ出身の次男ジェフ(ワインメーカー)によって造られます。
ピゾーニ・エステートは詳しい醸造データ他を公開していませんが、シャルドネは優しく圧搾したジュースを、ピノ・ノワールはフリーランジュースだけを使い、シングル・ヴィンヤードのワインを造るのと同じように丁寧に造られたワインで、他でまま見られるようにプレスしたワインではありません。伝統的なブルゴーニュの手法にて醸造。野生酵母で発酵、選ばれたフレンチオークで熟成。アンフィルター&アンファインにてボトリング。ワイナリーはグラヴィティ・フロー(重力移動)にて醸造しています。
– Grown and Produced by The Pisoni Family –
シャルドネは、57%ピゾーニ、43%ソベラネスから。日本入荷10ケースです。
ALC14,2% 輸入元定価¥8,640(税抜¥8,000)
ピノ・ノワールは、66%ピゾーニ、18%ゲーリーズ、16%ソベラネスから。日本入荷10ケースです。
ALC14,2% 輸入元定価¥9,288(税抜¥8,600)
Lucia Soberanes Vineyard Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ルシア ソベラネス・ヴィンヤード シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥9,612
Lucia Soberanes Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア ソベラネス・ヴィンヤード ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥10,476
ソベラネス・ヴィンヤードは、ゲーリーズ・ヴィンヤード同様ゲーリー・ピゾーニ家とゲーリー・フランシオーニ家(ロアー)が共同で管理する畑です。ゲーリーズ・ヴィンヤードの南側に隣接します。したがって、気候的なテロワールはゲーリーズと同一と言ってもいいのですが、ソベラネスは石の多い土壌だそうで、その影響かゲーリーズよりエレガントな味わいに感じるそうです。
– Grown and Produced by The Pisoni Family –
ソベラネス・シャルドネは日本入荷5ケースです。
ALC14,1% 輸入元定価¥10,800(税抜¥10,000)
ソベラネス・ピノ・ノワールは日本入荷5ケースです。
ALC14,1% 輸入元定価¥11,664(税抜¥10,800)
”カリフォルニアのラ・ターシュ”と言われる、本家本元のピゾーニ・ピゾーニは全て売り切れております・・・
【2012年ピゾーニ・ピゾーニ入荷!売切れ御免です!】(1月13日配信)
《 AUGUST WEST オーガスト・ウエスト 》
ピノ・ノワールの造り手として今最も注目されているのがエド・カーツマン氏です。
エド・カーツマンの経歴はワイナリー名を見れば納得です。プレミアムワインの先駆者「シャローン」を経て、「テスタロッサ」ではワインメーカーとしてその実力を発揮し、多くの名誉に輝きました。その後も「フリーマン」「フォート・ロス」「オーガスト・ウエスト」で、さらにはあのピゾーニ・エステートと並び賞される「ロアー」のワインメーカーをシドゥーリのアダム・リーから引き継ぎました。
エド・カーツマンはワイン評論家やワイン愛好家のエンドユーザーから絶大な評価を受けているワインメーカーです。ロバート・パーカーのウェブサイトにある掲示板 Mark Squire’s Bulletin Boad で2008年に行われた「Best Current Pinot Noir Winemaker in CA?」と題した投票では、カルト請負人のマーク・オベール(2位)、ブルゴーニュ初エノロジストのテッド・レモン(3位)、ルシアン・リヴァー・ヴァレーの大御所のトム・ロキオリ、数々のカルトワインを生み出したカリスマ・ワインメーカーのヘレン・ターリーに大きく差をつけて見事第1位に選ばれました。今カリフォルニアで最も注目を集めるピノ・ノワールのワインメーカーです。
2002年にゲーリー・フランシオーニ、ハワード・グラハム、エド・カーツマンのパートナーシップによりスタートした「オーガスト・ウエスト」から希少なワインが入荷しました。
August West is a partnership between Gary Francioni, Ed Kurtman and Howard Graham. The wines are delicate, see relatively low levels of new oak and are bottled without fining and filtration. Most of the wines are made from Francioni’s Rosella’s Vineyard in the Santa Lucia Highlands, but I have included notes on the Russian River bottlings for ease of reference. – Wine Advocate –
August West Rosella’s Vineyard Chardonnay Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト ロゼラズ・ヴィンヤード シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥7,020
あのピゾーニ・ヴィンヤードと並び賞されるサンタ・ルシア・ハイランズのグラン・クリュ畑ゲーリーズを所有するロアーのオーナー、ゲーリー・フランシオーニ、ルシアン・リヴァー・ヴァレーのグラハム・ファミリー・ヴィンヤードを所有するハワード・グラハム、そしてエド・カーツマンのパートナーシップによりスタートしたのがこの「オーガスト・ウエスト」です。
ロゼラズ・ヴィンヤードはゲーリー・フランシオーニが所有する畑です。ゲーリー・フランシオーニの家はサンタ・ルシア・ハイランズで100年続いた農家でした。1996年ゲーリー・フランシオーニは竹馬の友であるゲーリー・ピゾーニに勧められて葡萄栽培を始めました。まず最初に誕生したのが奥様の名前を付けたこの「ロゼラズ・ヴィンヤード Rosella’s Vineyard 」です(ロゼラズに最初に植えられたのはピノ・ノワールではなくシャルドネでした。その後ピノ・ノワールも植えられました)。
そして翌年ラ・ターシュ・クローンのピゾーニ・ヴィンヤードのバドウッドから、自身フランシオーニの名前とピゾーニの名前の2人のゲーリーズの名前を付けた「ゲーリーズ・ヴィンヤード Garys’ Vineyard 」を誕生させました。ゲーリーズの葡萄はシドゥーリ、ローリング、テスタロッサ、コスタ・ブラウンなどの一流生産者に供給されました。そして、親友でもあり良き顧客でもあるシドゥーリのリー夫妻の協力を得て、2001年自身のブランド「ロアー」を誕生させました。2007年からは、今最も注目されるピノ・ノワールの造り手、エド・カーツマンがワインメーカーを務めました。
昨年は、オーガスト・ウエストのルシアン・リヴァー・ヴァレー・シャルドネも入荷しましたが、使用していた Treehouse Vineyard がピノ・ノワールに植え替えられたため、昨年入荷のシャルドネが最後の生産となりました。(Treehouse Vineyard は、元コスタ・ブラウンのマイケル・ブラウンが所有する畑です。現在この畑から「サーク」というピノ・ノワールを造り出しています。)
すっきりとした柑橘系の香り。トロピカルフルーツの香りも。濃縮した果実味はふくよかでドライな風味。上品な樽の風味もほのかに感じられます。ふくよかな果実味を引き締める酸があります。日本入荷僅か7ケースです。
100%シャルドネ(ディジョン76)
フレンチオークにて発酵
ニュートラルのフレンチオークにて12ヶ月熟成
ALC14,3%
輸入元定価¥7,992(税抜¥7,400)
こちらもどうぞ・・・
August West Rosella’s Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト ロゼラズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2009 ¥6,912 WA91 2本
August West Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★オーガスト・ウエスト ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2010 ¥5,400 2本
ロゼラズ・ピノ・ノワールのクローンは、667、113、ピゾーニです。100%フレンチオーク(58%新樽)にて熟成。ワインライター葉山孝太郎氏はこの2009年ロゼラズについて「ミュジニーよりセクシーでリーズナブル」とコメントしました。ちなみに2007年(ピノ・リポート96点)については「オーガスト・ウエストは品があって官能的。リシュブールに対するカリフォルニアの答えが、これだ。」とコメントしました。
サンタ・ルシア・ハイランズ・ピノ・ノワールは、82%ロゼラズ、18%がゲーリーズです。偉大な畑のブレンドがなんとレジョナル・ワインとなっています。100%フレンチオーク(25%新樽)にて熟成。この2010年からラベルが変わりました。
【ピノ造りで今最も注目を集めるワインメーカーが造る極上のシャルドネです・・・】(2014年4月22日配信)
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Sandler Keefer Ranch Pinot Noir Russian River Valley
★サンドラー キーファー・ランチ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥5,940
エド・カーツマンのミドルネーム”サンドラー”の名を付けたプライベート・ブランドの「サンドラー」です。ルシアン・リヴァー・ヴァレーの銘醸畑キーファー・ランチから。キーファー・ランチの葡萄は、コスタ・ブラウン、シドゥーリ、ファイラ、フリーマンなどの一流生産者のみに供されています。
華やかな赤黒系の果実味としっかりとした酸。エドさんの人柄を表すかのような、派手さはありませんが、非常にエレガントな味わいです。個人的にも超おすすめの1本です。フレンチオーク(25%新樽)にて熟成。
週末の有料試飲【サンドラー キーファー・ランチ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2011】(2013年3月29日、30日)
最後にこちらもどうぞ・・・
Roar Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ロアー シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥6,480 残少
Roar Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ロアー ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥7,344
ピゾーニ・エステートと並び賞される「ロアー」です。
ご紹介の2013年からワインメーカーが変わりました。ピノ・ノワール生産者として多くの注目を浴びたエド・カーツマンを受け継いだのがスコット・シェイプリーです。スコットはモントレー出身。シドゥーリでアシスタントワインメーカーを務め、当時ロアーのワインメーカーだったアダム・リーとロアーの醸造に携わっていました。その後銘醸畑の葡萄からのピノ・ノワールで有名なロースラーなど幾つかのワイナリーを経て再びロアーに戻ることになりました。スコットもピノ・ノワールに関しては卓越したワインメーカーです。
【売り切れ御免です(今回は特に白)・・・あのピゾーニ・エステートと並び賞されるロアーです・・・】(6月23日配信)
金額は税込価格(含消費税8%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
全米に1,000以上あるワイナリーでも、アフリカン・アメリカンがオーナーやワインメーカーを務めるワイナリーは7つしかないそうです・・・
「ビジョン・セラーズ」のオーナー兼ワインメーカーで、アフリカン・アメリカンのマック・マクドナルド氏が来日しました。
(とにかく体が分厚い・・・そしてとにかくデカい手でした・・・笑)
ブログ【マック・マクドナルド氏来日(ビジョン・セラーズ)】(7月21日)
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。