フレンチ・ランドリーなどの全米トップ・レストランだけにオンリストされる希少ワインの「ジョージ George 」。オーナーのジョージ・レヴコフ氏が来日しました。輸入元主催のワインメーカーズ・ディナーに参加しました。
ジョージ・レヴコフは金融の世界からワイン造りに転身した方です。ニューヨークでボンド・トレーダーとして活躍していたジョージはある日とあるカリフォルニア有数のフレンチレストランで飲んだワインに衝撃を受けました。ウイリアムズ・セリエム、ロキオリ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールの1991年と1992年です。ジョージはピノ・ノワールを造るため、14年に及ぶトレーダーのキャリアを捨て、マンハッタン・ビーチの邸宅を売却し、ソノマに移住しました。
ジョージはUCデイヴィスで栽培と醸造を学び、1999年から憧れのウイリアムズ・セリエムでワイン造りに携わります(2001年まで)。また、ウイリアムズ・セリエムの創始者で伝説のワインメーカー、バート・ウイリアムズの娘マーガレット・ウイリアムズ夫妻が運営するブローガン・セラーズでもワイン造りに参加しました。ウイリアムズ・セリエムの生産量は約1万ケース、かたやブローガン・セラーズの生産量は1千ケースです。ジョージはここで高品質で少量生産のワイン造りを学びました。そして、2003年ジョージ・ワイン・カンパニーはスタートしました。
ラスベガス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコなどの”高級レストランでしか飲めないワイン”としてその名を広めた「ジョージ」。数年前日本にスポット的に入荷したことがありましたが、一昨年入荷の2010年ヴィンテージから日本正規入荷となりました。
ワインメーカーズ・ディナーは南麻布「ルエ・ヴェル・ロール」で開催されました。ルエ・ヴェル・ロールは、カリフォルニア、ナパ・ヴァレーのトップ・レストランでソムリエの経験を持ち、帰国後もサイタブリア、オルタシアでシェフソムリエを務めた、日本で唯一のアドヴァンスド・ソムリエ千葉和外さんが先月3月にオーナー・ソムリエとしてオープンさせたお店です。ルエ・ヴェル・ロールは”ゴールド・ラッシュ”です。
ワインはこちらです・・・価格は輸入元定価です・・・
George Ferae Naturae Rose of Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ ”フラエ・ナチュラエ” ロゼ・オブ・ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥6,480
George Ceremonial Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ セレモニアル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥14,040
George Buena Tierro Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ ブエナ・ティエラ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥14,040
George Leras Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ レラ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 日本未入荷
George Hansen Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ ハンセン・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 日本未入荷
全てルシアン・リヴァー・ヴァレーの畑から。過熟にならないうちに収穫された葡萄で造られます。フラエ・ナチュラエは、ジョージが初めて造ったロゼ・ワインです。上記の4つの畑の葡萄を使用。1,344本の生産。セレモニアル・ヴィンヤードはソノマの老舗ワイナリー、マルティネリが所有する畑です。ディジョン・クローン。1,988本の生産。ブエナ・ティアラ・ヴィンヤードはかつてウイリアムズ・セリエムでも使われた古い畑です。ディジョン・クローン。1,988本の生産。レラ・ヴィンヤード(ディジョンとポマール)、ハンセン・ヴィンヤード(ポマール)のピノ・ノワールは現在日本入荷はありません。生産量を見てわかるように、ジョージのワインは少量で非常に希少なワインです。またジョージは白ワインは造っていません。
お料理は・・・
★サーモンとホワイトアスパラガスのタルタル ハーブクリーム
★大山鶏胸肉の真空調理 根セロリのピューレとベーコンの泡
★オマール海老とホタテのスパイスソテー フォンドオマール
★北海道産仔牛ロースのロティ 菊芋のピューレ 仔牛のジュ
★二層のガトーショコラ バニラアイス添え
高い天井でゆっくりとした空間があり、落ち着いた雰囲気の店内。お洒落なバーカウンターが素敵です。シェフはフランス、イタリア、スペインなどで修行され、スペインの分子料理など最新の調理技術を持つ方のようです。そしてカリフォルニアワインを知り尽くす千葉さんのサービスは相変わらず素晴らしいです。お料理とワインのマリアージュを楽しむことができます。この日のお料理もしっかりと素材の味わいを感じながらも繊細な味わいで、ピノ・ノワールととてもよく合いました。ワインがすすむ(笑)お味です。ワインがすすむ(笑)お店です。
La Ruee vers L’or |
またまた少し遅刻。お店に入るとジョージさんと目が合ったので、少しご挨拶しました。
食事中もジョージさんは参加のみなさんのところへ回ってお話をしてくださいました。デザートが出始めたころけっこう盛り上がってきて。私が例のジャージを取り出すと、最高に盛り上がって(笑)。
ジョージさんと・・・ |
サインはジョージのラベルみたいに囲まれています・・・ |
トラディショナルでクラシックなピノ・ノワールを造るジョージさん。美味しいピノ・ノワール造りへのこだわりや思いが強い方でした。そして心の中ではジャイアンツではなくて東海岸のあの巨大帝国チームへの思いが強いかも(苦笑)・・・
【こちらも注目のピノ・ノワールです・・・3度目の入荷です・・・ジョージ】(1月14日配信)