「アメリカにグランクリュ格付けがあればどの畑が選ばれるか(ワイン・エンスージアスト誌)」で選ばれた畑は、Allen、Hirsch、Garys’、Pisoni、Shea でした。そのポテンシャルを最大限に引き出すことができる生産者だけに葡萄が供給されるピゾーニ・ヴィンヤード。オーナー、ゲーリー・ピゾーニ氏の次男でワインメーカーを務めるジェフ・ピゾーニ氏が来日しました。本日輸入元主催のセミナーに参加してきました。
サンフランシスコの南、モントレーの奥地に広がるサンタ・ルシア・ハイランズ。ゲーリー・ピゾーニは、この地に3代続く農家に生まれました。父親の代にはレタス、アスパラガス、ブロッコリーなどの栽培で成功を収めていましたが、ゲーリーはワイン用の葡萄栽培を始めたい思いに駆られ、1982年父親が牧畜用に購入していた山腹の土地に葡萄を植えました。
当初はその土地にどの品種が合うか判らず、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー等多くの品種を植えましたが、なかでもピノ・ノワールはDRCラ・ターシュのクローンが用いられました。1990年代に入ると、ピーター・マイケル、シドゥーリ、パッツ&ホールなどの有名ワイナリーがピゾーニの葡萄を使うようになり、一気にピゾーニ・ヴィンヤードの名前は有名になりました。
1998年ゲーリーは自らピノ・ノワールの醸造を始めました。現在はゲーリーの長男マーク・ピゾーニがヴィンヤード・マネージャーを務め、次男ジェフ・ピゾーニがワインメーカーを務めています。2008年ヴィンテージはワイナリー過去最高のパーカー98点を獲得し、現代カリフォルニアを代表するトップ・ピノ・ノワールになっています。
テイスティングはこちらです・・・(価格は輸入元定価です・・・)
Lucia Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ルシア シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA92 ¥6,500(税抜)
Lucia Soberanes Vineyard Chardonnay Santa Lucia Highlands
★ルシア ソベラネス シャルドネ サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA93 ¥7,500
Lucy SAKURA Rose of Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルーシー 桜 ロゼ・オブ・ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2013 ¥3,200
Lucia Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA90 ¥7,000
Lucia Soberanes Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア ソベラネス ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA92 ¥8,000
Lucia Garys’ Vineyard Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ルシア ゲーリーズ ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA94 ¥8,400
Pisoni Vineyards Estate Pinot Noir Santa Lucia Highlands
★ピゾーニ エステート ピノ・ノワール サンタ・ルシア・ハイランズ 2011 WA96 ¥13,000
ピゾーニ・ヴィンヤーズは醸造データを公開していません。ブルゴーニュの伝統的な手法にて醸造。選ばれたフレンチオークで熟成します。アンフィルター&アンファインにてボトリング。ワイナリーはグラヴィティ・フロー(重力移動)にて醸造しています。サスティナブル(環境保全)農法を実践しています。ルシアはピゾーニ・ヴィンヤーズのもう1つのブランドです。ピゾーニ・ヴィンヤード、ゲーリーズ・ヴィンヤードの葡萄で造られます。ソベラネス・ヴィンヤードはゲーリーズ・ヴィンヤードの南に隣接する新しい畑です。ゲーリーズ・ヴィンヤードとソベラネス・ヴィンヤードは、ゲーリー・ピゾーニと、ゲーリーとはこの地で竹馬の友であるゲーリー・フランシオーニが共同管理する畑です。サンタ・ルシア・ハイランズ・シャルドネは、レモンやシトラスの香りを持つ、クリーンな味わい。ソベラネス・シャルドネもクリーンですが、ミネラル感を感じます。共に綺麗な酸が口中を引き締めます。ルーシーと名付けられたロゼは、ピゾーニ、ゲーリーズ、ソベラネスの葡萄からの100%ピノ・ノワールです。ピゾーニ家の人々はみな親日派です。今回の来日で、ジェフ夫妻は日本の桜を見るのをとても楽しみにしていたようです。そんな思いを日本市場向けだけに造り上げたのがルーシーの特別バージョン「桜」です。フレッシュな中辛口。ロゼとして高い評価を得ています。サンタ・ルシア・ハイランズ・ピノ・ノワールは、カシスやベリーのやや甘い香りを持ち、アタックの優しい味わい。ソベラネス・ピノ・ノワールは、土壌?からのアロマを感じる、少しドライで引き締まった味わい。ゲーリーズ・ピノ・ノワールは、華やかですが凝縮感のある味わい。そしてピゾーニ・ヴィンヤードからのピゾーニ・エステート・ピノ・ノワールは、特有のアロマティックさがあり、非常にタンニンを感じるストラクチャーのある味わいです。近年稀にみる冷涼な2011年でしたが、シャルドネもピノ・ノワールも冷涼な年の悪いイメージを感じさせない素晴らしい味わいです。
今日は比較的早く会場に着きました。セミナー終了後はジェフさんのまわりは人だかりが凄いんじゃないかなと思い、セミナー前にご挨拶して、恒例のツーショット撮影をしました。ジェフさんはちょっとシャイな感じのナイスガイでした。
一緒に来日されたジェフさんの奥様、ビビアナ・ゴンザレス・レーヴさんもセミナーに参加しました。なんと彼女は映画「ディスクロージャー」で一躍有名になったあのパルメイヤーのワインメーカーを務める凄い方なのです。セミナー終了後にビビアナさんに「あの~サイン頂戴できますか?」とお話すると「もちろん!」と笑顔でお返事くださいました。ジャージを眺めて、「これ凄いわね。友達たくさんいるわ。このシャツ好きよ。」って結構興奮してくださいました(笑)。実は彼女もパルメイヤーの正規輸入元でイベントがあります。そして、「〇川ワインさんのツアーで、ジェイソン・パルメイヤーの自宅でディナー頂戴したことあります」ってお話したら、「明日〇川ワインでイベントあるからあなた来なさいよ」って誘われちゃいました(再笑)。
サインは、ロアーでもワインメーカーを務めるエド・カーツマンさんと、ピゾーニの葡萄の供給先でもあるパッツ&ホールのドナルド・パッツさんのそばに。。。
ジェフさんと・・・ |
ビビアナさんと・・・ |
中央にジェフさん 左下にビビアナさん |
【あのピゾーニ・エステートと並び賞されるロアーです!そしてピゾーニ・エステートからは日本限定「桜」が入荷です!】(2月27日配信)
【最後の最後に到着しました!2011年ピゾーニ・ピゾーニです!】(2013年12月19日配信)
【あのピゾーニ・エステートが造る「ルシア」がリニューアルです!そしてシングル・ヴィンヤード・ワインが日本初入荷です!】(2013年6月11日配信)