貴腐ワインに人生を捧げた、「Mr. ボトリティス」ことロジャー・ハリソン氏が来日しました。本日輸入元主催のセミナーに参加してきました。

ロジャー・ハリソン氏は１９８３年あのナパ・ヴァレーの老舗ワイナリー、べリンジャーに入社。べリンジャーの有名な貴腐ワイン「ナイチンゲール」を生み出したマイロン・ナイチンゲールの元でワイン醸造を、マイロンの妻アリスより貴腐菌の培養学を学びました。この出会いがロジャー・ハリソンを貴腐葡萄への研究へと導きました。貴腐菌の培養とワイン醸造の手法を一子相伝で受け継いだ唯一無二の方です。

ロジャーさんから貴腐葡萄、畑、ワイン造りを聞きながらテイスティングしました。本日のテイスティングはこの３アイテムです。

R.A.Harrison Family Late Harvest Sauvignon Blanc Napa Valley
★ハリソン・ファミリー　レイト・ハーベスト　ソーヴィニヨン・ブラン　ナパ　２０１１
R.A.Harrison Family Nobility Sauvignon Blanc / Semillon Napa Valley
★ハリソン・ファミリー　ノビリティ　ソーヴィニヨン・ブラン/セミヨン　ナパ　２００８

Beringer Nightingale Botrytised Napa Valley
★べリンジャー　ナイチンゲール　ナパ　１９８６

レイト・ハーベスト・ソーヴィニヨン・ブランはやや透明感のレモンイエロー。白い花のアロマが魅力的で、さわやかな甘み、そしてきゅっと引き締まる酸を持ちます。ノビリティはソーヴィニヨン・ブラン（５０％）とセミヨン（５０％）のブレンドで、輝きのある黄金色。粘性のある果実味は甘いだけでなく、スパイス感も感じられ、エレガントでバランスのとれた味わいです。こちらもきゅっと引き締まる酸を持ちます。共通するのはきゅっと引き締まる酸。ロジャーさんはデザートワインとしてだけでなく、食中にも楽しめるスタイルのワインを求めているからです（ちなみにロジャーさんは「デザートワイン」という言葉は好きじゃないとのことです）。そしてロジャーさんは２７年経過のべリンジャーのナイチンゲールをお持ちくださいました。まだ始まったばかりのロジャーさんのワインですが、このナイチンゲールのように熟成ポテンシャルも十分あると思います。

（ワインの詳しいお話はホームページからどうぞ・・・）

本日の会場は青山ツインタワーの中にあるリーデル・ジャパンさんのセミナールーム。１０分前に到着。もうみなさん集まってるかなと思いきや、１番乗りでした（笑）。ロジャーさんがいたのでご挨拶しました。

「はじめまして。積田と申します。ＦＢでお友達になってます。」「はいはい！初めまして。」なんやかんや自己紹介して・・・「すいません、このシャツにサインお願いします」とジャイアンツのジャージを取り出すとロジャーさん大爆笑・・・「凄いな！パーフェクトだよ！」ロジャーさんは生粋のナパっ子ですから、もちろんジャイアンツの大ファンなのです（喜）。

ロジャーさんと・・・

サインはべリンジャー６代目のチーフ・ワインメーカー、エド・スブラジア氏の近くに・・・

ロジャーさんの極上の貴腐ワインはこちらからどうぞ・・・

【愛するあの人に届けたい・・・愛する人と飲みたいワインです・・・その２】（２０１２年１２月６日配信）

今年２月の新年会でノビリティーをみなさんに飲んでいただきました・・・

ブログ【新年会　「大とら」　２０１３年】（２月３日）

ブログ【「Nobility」　テイスティング・コメント】（２月４日）