いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2024年10月24日配信)
9月中旬から本格的に試飲会が始まりました・・・
日本初入荷のワイン、新ヴィンテージのワイン、印象に残ったワインなどのご紹介です・・・
まずは人気ワインのこちらです・・・
Carboniste Albarino Extra Brut Sparkling Wine California 2022
★カーボニスト アルバリーニョ エクストラ・ブリュット スパークリングワイン カリフォルニア 2022 ¥6,050 新ヴィンテージ 値上げ(涙)
訳ありでちょっと中断しておりましたが、日本市場に復活です。「カーボニスト」です。
ダン&ジャクリーン・パーソン夫妻がナパ・ヴァレー南部に設立した「パーソン・ワイン・カンパニー」です。ダンとジャクリーンが出会ったのは UC デイヴィスです。その後ダン・パーソンは、カリフォルニア初の本格的スパークリング・ワイナリーであり、多くのホワイトハウス御用達品を手掛けた、あのシュラムスバーグで長きに亘りアシスタント・ワインメーカーを務めました。ジャクリーン・パーソンは世界中を旅し様々なテロワールを体験し、カリフォルニアでは様々なワイナリーでワイン醸造の経験を積みました。またコンサルタントとしてワインビジネスに関わっていました。
その2人が造り出したスパークリングワインが「カーボニスト」です。カーボニストは、シャンパーニュと比べるとガス圧は低め。今流行のペットナット(ペティアン・ナチュレ)と比べるとテクスチャーがしっかり。シャンパーニュとペットナットの中間を行く、新しいスタイルのスパークリングワインです。エチケットには Modern Sparkling Wine と書かれています。「テロワールが全く異なるシャンパーニュ・スタイルのスパークリングワインではなく、たっぷりとした太陽の光を浴びるカリフォルニアならではのスパークリングワインこそがこの土地と葡萄を反映した“モダン・スパークリング”だと確信したのです。」とダンは語っています。カーボニストは造語で、“ボトルの中に泡を仕込む人” みたいな意味を表すようです。まさにカリフォルニアならではの味わいのスパークリングワインです。
今年の3月に、人気の雲丹(ピノ・ノワールのロゼ・スパークリングワイン)や鯖(ピノ・グリージョのペットナット)の新ヴィンテージが入荷したのをお知らせしましたが、この度蛸(アルバリーニョのスパークリングワイン)の新ヴィンテージが入荷しました。葡萄は1800年代にポルトガルからの移民が開拓したゴメス・ヴィンヤード(サクラメント・カウンティ)から。タンクで自生酵母で発酵。澱はワインと一緒に。酵母が糖分を消費したら澱を取り除き、少量の糖分を加えてボトリング。ドサージュは 5g/L ほどです。ふくよかな味わいと爽やかな酸。僅かに感じる塩味。オールマイティに楽しめますが、日本初入荷時は寿司に合う(魚卵を含む)ということで話題になりましたね。残念ですが値上げです。
100%アルバリーニョ
輸入元定価¥6,600(税抜¥6,000)
鯖や雲丹の新ヴィンテージはこちらからどうぞ・・・
【訳ありでちょっと中断しておりましたが、こちらも日本市場に復活です・・・】(2月13日配信)
できれば暑い夏のうちにご紹介したかったです(苦笑)・・・
Samuel Lindsay Pinot Grigio California 2022
★サミュエル・リンゼイ ピノ・グリージョ カリフォルニア 2022 ¥1,980 日本初入荷
日本初入荷の「サミュエル・リンゼイ」です。
サミュエル・リンゼイは、セントラル・コーストのゴッドファーザーと言われるバリー・ニーコーと、その一番弟子であるジョセフ・スミス、そして J・ロアーでマネージャーを務めハーンで社長を務めたビル・レイゴンらがロダイで立ち上げたレーベルです。コスパに優れたワインを作り出しています。サミュエル・リンゼイは、1930年代初頭の鉄道を敷く労働者の1人で、彼の歌声のリズミカルな正確さと力強さはよく知られ、過酷な仕事を調和の取れたチームワークに変えたそうです。当時の労働者達の歌と詠唱(チャント)はその後ブルース、ゴスペル、ジャズ、そしてロックンロールに影響を与えました。そのサミュエル・リンゼイを称えたワインです。
日本初入荷のこのピノ・グリージョは、95%ピノ・グリージョ、4%ソーヴィニヨン・ブラン、1%シャルドネです。爽やかな柑橘系果実のアロマ。フレーバーを伴う豊かな果実味ですが、実にドライでシャープです。日本入荷は他に、シャルドネ、ピノ・ノワール、レッド・ブレンド、カベルネ・ソーヴィニヨンです。。ピノも悪くない、レッド・ブレンドも悪くない。コスパ最高です。ただ、暑い盛りの試飲でしたので、とにかくこのピノ・グリージョが一番インパクトありました。できれば暑い夏のうちにご紹介したかったです(苦笑)。
100%ピノ・グリージョ
ALC13,0%
輸入元定価¥2,090(税抜¥1、900)
濃ゆ~い白はこちらからどうぞ(苦笑)・・・
【 Anything but Chardonnay と言われる昨今ですが・・・極上のシャルドネが届いております(苦笑)・・・】(6月11日配信)
正式には初めてのご紹介になります・・・
Ferdinand Garnacha Blanca Borden Ranch Lodi 2021
★ファーディナンド ガルナッチャ・ブランカ 2021 ¥3,960 日本初入荷
スペイン品種に拘りを持ちます。「ファーディナンド」です。
エヴァン・フレイジャーは南仏ルーションのモーリーでワイン造りを学びました。ナパに移り、ジョン・コングスガードにその腕を見込まれたエヴァンはコングスガードでゼネラル・マネージャーとアシスタント・ワインメーカーを務めることに。やがてジョン・コングスガードの右腕として活躍するようになったエヴァンはコングスガードの醸造施設を使い自身のオリジナルワインを造り始めました。エヴァンが選んだ葡萄はカリフォルニア内部に僅かに残るスペインの伝統品種でした。初ヴィンテージは2010年です。
エヴァン・フレイジャーが造るワインはアルバリーニョとテンプラニーリョの2つだけ。ファーディナンドは数年前から日本入荷しておりましたが、この度ガルナッチャ・ブランカが日本入荷となりました。葡萄は、スペイン品種のスペシャリストとして知られる栽培家マーカス・ボキッシュがロダイのシエラ・フットヒルズの麓の斜面に所有するオーガニック畑から。醸造は新樽を控え、極力シンプルに行います。このガルナッチャ・ブランカは100%グルナッシュ・ブランで、古樽にて発酵、そして古樽にて熟成(12ヶ月)です。輝きのある黄金色。ジャスミン。ストーンフルーツのアロマ。アンズ。そしてハーブも。いろいろなアロマを感じるのが印象的です。酸は若干おだやかで、爽やかですが味わい深いです。伝統的な和食とのマリアージュが面白いかなと思います。
100%グルナッシュ・ブラン
ALC12,0%
輸入元定価¥4,290(税抜¥3、900)
あの方が作るリースリングはこちらから・・・希少入荷です・・・
【いちおう番外編ですが(苦笑)・・・今年3つ目のリリースは2度目のリリースとなるあの人気白ワインです・・・】(9月10日配信)
クオリティは高いと思います・・・
Lucy Pico Bianco White Wine Monterey County 2023
★ルーシー ピコ・ビアンコ ホワイトワイン モントレー・カウンティ 2023 ¥5,280 新ヴィンテージ 3度目のリリース
あのピゾーニ・ワイナリーが造るお手頃ブランドの「ルーシー」です。
ピゾーニ・ワイナリーの柱となるブランドが上述の「ルチア」。自社畑の葡萄から素晴らしいシャルドネとピノ・ノワールを造り出しています。そのルチアのシスター・ブランドと言えるのが「ルーシー」です。ルーシーは若木や(トップ・キュヴェの)格落ち?の葡萄樹から造られます。
そのルーシーの中で新しく誕生したのがピコ・ビアンコです。この2023年ヴィンテージが3度目のリリースとなります。ピコ・ビアンコの葡萄はサンタ・ルシア・ハイランズとアロヨ・セコから。2023年ピコ・ビアンコは、86%ピノ・グリ、14%ピノ・ブランのブレンドです。全房でプレス。優しくエグミのない果汁を絞り、数年使用のフレンチオークで発酵そして熟成しました。エレガントな白い花の香り。洋梨、白桃、リンゴの風味。旨味を持ちながらも、重くない、甘くない、爽やかな果実味です。砕いた石や海の塩、そしてチョークのようなミネラル感もあり。カリフォルニアらしからぬ味わいで(苦笑)、バランス良く、シンプルに美味しいワインです。
86%ピノ・グリ、14%ピノ・ブラン
ALC14,1%
輸入元定価¥5,720(税抜¥5,200)
ピゾーニ・ピゾーニとルチアはこちらからどうぞ・・・
【今年もなんとか入荷しました・・・ですが相変わらずトップ・キュヴェの日本入荷は極々少量です・・・】(10月4日配信)
新ヴィンテージが入荷しました・・・
Duckhorn Vineyards Sauvignon Blanc North Coast 2023
★ダックホーン ソーヴィニヨン・ブラン ノース・コースト 2023 ¥4,180 新ヴィンテージ
Duckhorn Vineyards Sauvignon Blanc North Coast 2022
★ダックホーン ソーヴィニヨン・ブラン ノース・コースト 2022 ¥4,180 残少
ご存じナパ・ヴァレーにおけるメルロー造りのパイオニアである「ダックホーン・ヴィンヤーズ」です。
1976年ダニエル&マーガレット・ダックホーン夫妻はナパ・ヴァレー北部に20エーカーの畑と古いワイナリーを購入し、ダックホーン・ヴィンヤーズをスタートさせました。1978年に初めて葡萄を収穫し、最初のワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをリリースしました。ボルドー右岸のメルローのエレガントさに魅了されていたダックホーン夫妻は、当時ブレンド用にしか使われていなかったメルローを単独で使用したワインを造り上げました。ダックホーン・ヴィンヤーズはナパ・ヴァレーにおけるメルロー造りのパイオニアです。ラベルにはオーナー夫妻の苗字にちなみ、鴨が描かれました。
ダックホーンのソーヴィニヨン・ブランは1982年が初リリース。80%ステンレスタンクと20%フレンチオークで発酵後フレンチオークで熟成させた、ライプな果実味のソーヴィニヨン・ブランはダックホーン唯一の白ワインとして人気のワインでした。ご記憶の方も多いと思いますが、2009年にオバマ大統領の就任昼食会でこのソーヴィニヨン・ブランがサーブされました、そのソーヴィニヨン・ブランですが、2021年から少しスタイルを変えました。AVA はナパ・ヴァレーからノース・コーストに。熟成はフレンチオークからステンレスタンクに。
新スタイルで3度目のリリースとなる2023年ノース・コースト・ソーヴィニヨン・ブランは、42%ソノマ、42%ナパ、13%レイク、3%メンドシーノの葡萄から。セパージュは今まで通り少量のセミヨンをブレンドしています。91%ソーヴィニヨン・ブラン、9%セミヨンです。94%をステンレスタンクで発酵そして熟成。残りの6%をフレンチオーク新樽で発酵そして熟成です(シュール・リーで5ヶ月熟成)。トロピカルフルーツの風味満載ながらも非常にシャープで繊細な味わいになりました。ナパ・ヴァレーの表記が無くなったのは個人的にちょっと違和感ありますが、お味は今の時代のお料理に合うとても綺麗な味わいです。
91%ソーヴィニヨン・ブラン、9%セミヨン
ALC14,1%
輸入元定価¥4,620(税抜¥4,200)
美味しいソーヴィニヨン・ブランはこちらからどうぞ・・・
【ご存じ溺愛ワイナリーから新ワインが到着しました・・・レギュラーラインナップの白ワインの新ヴィンテージも到着しています・・・】(10月10日配信)
レネ・アリー女史とのご対面はこちらから・・・
ブログ【遂にお会いできました!レネ・アリー女史来日!(ダックホーン)】(2023年4月20日)
王道の味わいです・・・
Ramey Chardonnay Russian River Valley 2022
★レイミー シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2022 ¥10,780 WS94 新ヴィンテージ
王道の味わいです。「レイミー・ワインセラーズ」です。
シャトー・ペトリュスで修行後、ドミナス・エステートそしてラッド・エステートでその手腕を発揮したデヴィッド・レイミー。1996年に「レイミー・ワイン・セラーズ」を設立しました。レイミーの赤ワインはもちろん素晴らしいのですが、シャルドネも非常に高い評価を得ています。2019年のワイン・スペクテーター誌年間トップ100ワインでレイミーの2016年ハイド・ヴィンヤード・シャルドネがトップ10入り(7位)しました。また、パリスの審判30周年を記念して、2006年に新たに行われたブラインドテイスティングではレイミーの2002年ハイド・ヴィンヤード・シャルドネが総合2位の評価を得ました(ちなみに1位は Talley タリー)。キスラー、マーカッシン、コングスガードはカリフォルニア・シャルドネの3本指と言われますが、レイミーをいれて、シャルドネ四天王と呼ぶ方もおります。
昨年のワイン・スペクテーター誌の年間トップ100ワインで2021年ルシアン・リヴァー・ヴァレー・シャルドネが27位(94点)にランクインしました。ルシアン・リヴァー・ヴァレー・シャルドネはダトン・ランチやロキオリなどのルシアン・リヴァー・ヴァレーの銘醸畑のブレンドです。全房発酵。100%マロラクティック発酵。フレンチオーク(10%新樽)で12ヶ月熟成。アンフィルターにてボトリング。黄金の雫。王道のスタイル。これぞカリフォルニアのピュリニー・モンラッシェです(なんとなくラベルがジョセフ・ドルーアンに似てますしね 苦笑)。この2022年ヴィンテージにもワイン・スペクテーター誌が94点を付けました。高い評価です。
レイミーのお話はこちらからどうぞ・・・
【白も赤もどちらも素晴らしいのですが、スペシャルなあの白アイテムがまたまた入荷しました・・・】(2022年4月5日配信)
新ラベルになりました・・・
Peachy Canyon “Incredible Red” Red Wine Paso Robles 2021 New Label
★ピーチーキャニオン “インクレディブル・レッド” レッドワイン (ジンファンデル) パソ・ロブレス 2021 ¥3,190 新ヴィンテージ 新ラベル
まさにインクレディブルな味わいなのです。パソ・ロブレスにおけるパイオニアの1人である「ピーチー・キャニオン・ワイナリー」です。
ピーチー・キャニオン・ワイナリーは、1988年にダン&ナンシー・ベケット夫妻が立ち上げた家族経営ワイナリーで、パソ・ロブレス最初の10のワイナリーの1つです。模範的なジンファンデルの生産者として高い評価を得ており、パソ・ロブレスにおけるジンファンデル・スペシャリストとして知られています。ベケット夫妻の2人の息子はクロニック・セラーズを立ち上げ、人気ブランドとして成功を収めましたが、2019年にブランドを売却し、ピーチー・キャニオンを引き継ぎました。ピーチー・キャニオンはパソ・ロブレスの西側に100エーカーの自社畑を所有します。2019年から全てのワインを自社畑からの葡萄で造り上げています。(2人の息子が立ち上げた、ユニークな骸骨のラベルとインパクトのある味わいを持つクロニック・セラーズはご存じの方も多いと思います。)
インクレディブル・レッドはピーチー・キャニオンを代表するワインの1つです。この度ラベルが新しくなりました(2020年ヴィンテージから変更)。新着の2021年インクレディブル・レッドは、91%ジンファンデル、7%プティ・シラー、2%グルナッシュの完璧なブレンドで、ハンガリアン、フレンチ、アメリカンオークなどで熟成しました(新樽を含む熟成)。実に見事にブレンドされた赤ワインで、(値上がりしましたが)この価格でこの味わいはまさにインクレディブルです。しばらく AVA カリフォルニアに格落ちしていましたが、2019年ヴィンテージから AVA パソ・ロブレスに復帰しました(自社畑の葡萄が主体)。
今年2月のカリフォルニア協会のイベントに2代目オーナーのジェイク・ベケット氏が来日参加しました。インクレディブル・レッドのお話はありませんが、写真だけですが、下記 URL からご覧ください。
91%ジンファンデル、その他
ALC14,8%
輸入元定価¥3,520(税抜¥3,200)
旧ラベルのインクレディブル・レッドはこちらからどうぞ・・・
【前回に続き、今回はカリフォルニア中央部の生産地から・・・コスパに優れた美味なワインが多い生産地です・・・】(2022年5月24日配信)
ジェイク・ベケット氏とのご対面はこちらから・・・
ブログ【 California Wines ALIVE Tasting 2024 】(2月20日)
どちらも日本初入荷です・・・
Field Recordings “Regenerator” Zinfandel California 2022
★フィールド・レコーディングズ “レジェネレーター” ジンファンデル カリフォルニア 2021 ¥3,740 日本初入荷
The Fableist Wine “Preserve” Red Wine Paso Robles 2022
★ザ・ファブリスト “プリザーブ” レッドワイン パソ・ロブレス 2022 ¥3,740 日本初入荷
ジンファンデルは初入荷です。無名の高品質の畑の葡萄から、コスパ最強のワインを造り上げる「フィールド・レコーディングズ」です。
フィールド・レコーディングズは自らの足で歩き出会った畑や人々を“ワインという形で残した記録”を意味します。アンドリュー・ジョーンズは農業経営学を専攻し葡萄栽培に出会いました。多くの出会いや体験から畑や葡萄の品質を見極める目ができ、ワイン造りをする技術を徐々に身につけました。生産地や畑の知名度にとらわれずに葡萄の品質にこだわったワインはユニークな個性を持ちクオリティも確かです。
多くの品種を造るフィールド・レコーディングズからジンファンデルが日本初入荷です。リジェネレーターの名を付けたジンファンデルは100%ジンファンデルで、オープントップタンクにて熟成。赤が見えるルビー色。リコリスなどのスパイスの風味漂う、(色調は)黒ではなく赤に近い、いい意味でジューシーな果実味です。飲み応えはあるのですが、美味な、楽しいジンファンデルだと思います。移民が作り上げた、大昔のジンファンデルって、きっとこんな感じだったのでは。リッチなダブルチーズバーガーが食べたくなりました。
100%ジンファンデル
ALC14,9%
輸入元定価¥4,180(税抜¥3,800)
そして、イソップ寓話のエッセンスをちりばめた、印象的なエチケットと味わいの「ファブリスト」です。
ファブリストは、やはり印象的なエチケットと味わいを持つ、上述の「フィールド・レコーディングズ」のアンドリュー・ジョーンズと、ローヌ系品種を専門とする「サン・リージュ / ブランドワーク」のカート・ジャクリンが共同でプロデュースするブランドです。多くはヴィーガンで製造され、SO2 も最低限しか使用しません。ボトルのエチケットはイソップの寓話から。寓話には教訓があり、ワインには語るべき物語があり伝えるべき教訓があると。
残念ですが人気のジンファンデルは終売となりました。代わって日本初上陸したのがこのプリザーブです。2022年プリザーブ・レッドワインは、61%ジンファンデル、22%プティ・シラー、8%トゥリガ・ナシオナル、5%アリアニコ、4%メルローで、ニュートラルオークで8ヶ月熟成。ベリーとスパイスのアロマが印象的な、ミディアム~フルボディの、パソ・ロブレスらしい旨味のある味わい。同価格の(へたくそな 失礼)カベルネ・ソーヴィニヨンを飲むのなら、こちらのジンファンデルをおすすめしたいです。美味いスペアリブが食べたくなりました。
61%ジンファンデル、その他
ALC14,4%
輸入元定価¥4,180(税抜¥3,800)
フィールド・レコーディングズそしてファブリストはこちらからどうぞ・・・
【日本初入荷あれやこれやです・・・この価格帯でユニークで素晴らしい味わいのワインです・・・】(2021年11月4日配信)
コスパに優れた作り手です・・・
Blacksmith Cellars Cabernet Sauvignon Dry Creek Valley 2019
★ブラックスミス カベルネ・ソーヴィニヨン ドライ・クリーク・ヴァレー 2019 ¥4,400
最高に素晴らしいコスト・パフォーマンスです。「ブラックスミス・セラーズ」です。
創業者マット・スミスは大学時代ボーリュー・ヴィンヤーズのラボで研修しました。ワインメーカーと過ごすうちにワイン造りへの情熱に芽生えたマットは卒業後ダッシュ・セラーズや当時ダッシュとワイナリーを共有していたJCセラーズで研鑽を積みました。2001年に「ブラックスミス・セラーズ」を設立。主にナパ・ヴァレーの葡萄からコストパフォーマンスに優れたワインを造り出しました。そして2013年にはベイエリアのアラメダで自らのワイナリーをスタートさせました。たくみな葡萄の調達、そして優れた醸造技術で、さらにユニークかつ高品質な手作りのワインを造り続けています。余談ですが、マット・スミスは日本の文化にも強い思いを持っており、その影響を受けた彼の娘は日本の大学に留学していました。
ナパ・ヴァレーの葡萄が主力となるブラックスミスですが、こちらはソノマ・カウンティから。ジンファンデルそしてカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地であるドライ・クリーク・ヴァレーからです。2019年ドライ・クリーク・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンは、ドライ・クリーク・ヴァレー東の単一畑から。プラスチックタンクで発酵。フレンチオークで熟成。プラムやブラックベリーのアロマ。しっかりとした果実味の中に、冷涼地に由来するエレガントさが現われます。濃厚だけにならず心地良い旨味を持つ、美味なカベルネ・ソーヴィニヨンです。相変わらず価格高騰が続くナパ・ヴァレーのワインですが、マット・スミスが造るナパ・ヴァレーのワインもご多分に漏れず値上げです。上級キュヴェは日本市場で8千円から1万円ほどになってしまいました(涙)。
100%カベルネ・ソーヴィニヨン
ALC14,7%
輸入元定価¥4,840(税抜¥4,400)
ブラックスミスのお話はこちらからどうぞ・・・
【久しぶりのご紹介になります・・・ちょっと気になるワインが到着しました・・・】(2021年1月21日配信)
マット・スミス氏とのご対面はこちらから・・・
ブログ【 California Wine Tasting 2018 春】(2018年3月7日配信)
サード的?存在のワインですが、クオリティーは素晴らしいです・・・
Shafer TD-9 Cabernet Sauvignon Napa Valley 2022
★シェイファー TD-9 カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2022 ¥18,150 新ヴィンテージ 新スタイルで2度目のリリース ラベル変更
Shafer TD-9 Cabernet Sauvignon Napa Valley 2021
★シェイファー TD-9 カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2021 ¥14,850 新リリース 新スタイルで初リリース
今イメチェン(ラベル変更)しています。パーカー100点生産者の「シェイファー・ヴィンヤーズ」です。
シェイファーの創始者ジョン・シェイファーがシカゴでのキャリアを離れ、第2の人生を求めてカリフォルニア、ナパ・ヴァレーにやって来たのが1972年です。スタッグス・リープ地区の80haに及ぶ土地を購入したジョン・シェイファーは、1920年代にその地に作られた葡萄畑を復活させ、1978年に初めてのカベルネ・ソーヴィニヨンを1,000ケース造りました。その後 UC デイヴィスで醸造を学んだ息子ダグ・シェイファーが加わり、ダグと同級生であったイライアス・フェルナンデスがワインメーカーとして参加します。以後この3人のコンビがシェイファー・ヴィンヤーズを不動の位置に押し上げました。
2022年2月シェイファー・ヴィンヤーズは韓国の新世界プロパティにブランドを売却しました。金額は2億5千万ドルとか。ダグ・シェイファーはスーパーバイザーとしてしばらくシェイファーに残ります。イライアス・フェルナンデスはそのままシェイファーでワインメーカーを務めます。スタッフもそのまま残りました。
シェイファーの人気ワインであったナパ・ヴァレー・メルローが生産を止め、2015年ヴィンテージで新たに誕生したのがメルロー主体の TD-9 レッドワインでした。TD-9 は、創業者ジョン・シェイファーが畑を開拓するために購入した最初のトラクターの名前です。その TD-9 レッドワインが2021年ヴィンテージでスタイル(セパージュ)を変えました。自社畑とナパ・ヴァレーの厳選した畑からのカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とするワインに変わりました。ワン・ポイント・ファイブというカベルネ・ソーヴィニヨンが誕生する前の、ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンと同じ位置になるかなと。新着の2022年 TD-9 カベルネ・ソーヴィニヨンは、75%カベルネ・ソーヴィニヨン、18%メルロー、4%マルベック、10%プティ・ヴェルドで、フレンチオーク(100%新樽)で18ヶ月熟成。プラムやブラックベリーのアロマ。シェイファーらしい、濃縮した赤黒の果実味となめらかなタンニンを持つ、美味いカベルネ・ソーヴィニヨンです。この価格帯にも100%新樽っていかにもシェイファーらしいですね。シェイファーは今イメチェンしています。この TD-9 だけでなく、全てのラインナップのラベルが変更になりました。微妙な違いですが(苦笑)。
75%カベルネ・ソーヴィニヨン、その他
ALC15,3%
輸入元定価¥19,800(税抜¥18,000)
初リリースの2021年 TD-9 はこちらからどうぞ・・・
【いろいろ入荷しております・・・(入荷しておりました・・・苦笑)】(1月25日配信)
シェイファーの新社長とのご対面はこちらから・・・
ブログ【シェイファーの新社長が初来日しました!(シェイファー・ヴィンヤーズ)】(2023年9月14日配信)
非常に繊細な味わいです・・・
Noria Sangiacomo Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2022
★ノリア サンジャコモ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2022 ¥7,920 新ヴィンテージ 数量限定品
Noria Muns Vineyard Pinot Noir Santa Cruz Mountains 2022
★ノリア マンズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール サンタ・クルーズ・マウンテン 2022 ¥9,130 新ヴィンテージ 数量限定品
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非常に繊細な味わいです。中村倫久さんが造る「ノリア」です。
中村倫久さんはケータリング・マネージャーとしてホテル日航サンフランシスコに赴任。カリフォルニアワインに魅了され、退職しワイン造りの道へ進みました。UC デイヴィスで栽培と醸造を学び、2004年にナパ・ワイン・カンパニーに入社。ここでハイジ・バレットら著名なワインメーカーのワインに対する多様なアプローチを目の当たりにしながら経験を積みました。その中で「ナカムラ・セラーズ」を立ち上げ、2010年に初の自身のワインであるノリアと名付けたワインを造り上げました。ワイン名のノリアはスペイン語で “水車” の意味。日本食に合うワインを目標としています(特にシャルドネは純米大吟醸をモデルにしてるとか)。
初年度の2010年ヴィンテージから造り続けているサンジャコモ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールです。サンジャコモ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールは、ソノマ著名栽培家サンジャコモ・ファミリーが所有するロバーツ・ロード・ヴィンヤードの葡萄を使用。サンタ・ローザとペタルマの中間に位置し、ソノマ・マウンテンの山裾のなだらかな斜面の畑。内陸地ですが風が入り込み、また十分な日射量を確保できます。2022年サンジャコモ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールは、クローンは777、115、スワンで、ステンレスタンク(約75%)とフレンチオーク新樽(約25%)で発酵。フレンチオーク(50%新樽)で14ヶ月熟成。無濾過、無清澄で瓶詰め。透明感のある赤系果実の綺麗で華やかな果実味。魅力的な味わいです。
ALC14,2%
輸入元定価¥8,580(税抜¥7.800)
初めてのご紹介になります。サンタ・クルーズ・マウンテンのマンズ・ヴィンヤードからのピノ・ノワールです。マンズ・ヴィンヤードはサンタ・クルーズ・マウンテン AVA の南に位置し、この AVA の中でも最も高所に位置する、標高約800mに位置する畑です。ここはフォグラインより高く、昼間は十分な日光を浴び、夜はぐっと冷え込み、日較差が大きいため豊富な酸を維持しつつしっかり熟成した葡萄となります。2022年マンズ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールは、ディジョン・クローン、115、114、667、777で、低温浸漬を5日間、そしてオープントップの発酵槽とフレンチオーク新樽で発酵し、フレンチオーク(40%新樽)で14ヶ月の熟成です。無濾過、無清澄で瓶詰め。ラズベリー、チェリー、イチゴのアロマ。アニスそして杉の香りも。ダークベリーの風味ですが、しっかりとした酸と熟したタンニンが溶け込み、繊細で深みのある味わいを作り出しています。海洋性のミクロクリマと貢岩土壌が組み合わさり、独特な風味を生み出しています。大胆でかつエレガントな味わいです。
ALC14,3%
輸入元定価¥9,900(税抜¥9,000)
【またまた興味深いワインが入荷しました・・・】(2023年6月10日)
昨年2月下旬に開催されたカリフォルニアワイン協会のイベントで中村さんとお会いしました・・・(ほぼ毎年お会いしていますが・・・苦笑)
ブログ【 California Wines ALIVE Tasting 2023 】(2023年2月28日)
こちらも希少入荷です・・・
Lucia by Pisoni Soberanes Vineyard Syrah Santa Lucia Highlands 2022
★ルシア ソベラネス・ヴィンヤード シラー サンタ・ルシア・ハイランズ 2022 ¥12,540 新ヴィンテージ 希少限定品
あのピゾーニ・ワイナリーのもう1つのブランドである「ルシア」です。。
ルシアはピゾーニ・ワイナリーのもう1つのブランドです。ピゾーニ・ワイナリーのトップ・ブランドが上述のピゾーニ・ピゾーニなら、主力となるブランドがルシアという感じでしょうか。2000年に新プロジェクトとしてスタートしました。葡萄はもちろん自社畑ピゾーニ・ヴィンヤード(1982年植樹)、ゲーリーズ・ヴィンヤード(1997年植樹)、そして新しい自社畑ソベラネス・ヴィンヤード(2008年植樹)から。ピゾーニ・ピゾーニ・ピノ・ノワール同様ゲーリー・ピゾーニの2人の息子、UCデイヴス出身の長男マーク(ヴィンヤード・マネージャー)と、UCフレスノ出身の次男ジェフ(ワインメーカー)によって造られます。
ピゾーニ・ワイナリーが所有する自社畑の中では一番新しいソベラネス・ヴィンヤードからのシラーです。ソベラネス・ヴィンヤードは、2008年に植樹された畑で、ゲーリー・ピゾーニ(ピゾーニのオーナー)とゲーリー・フランシオーニ(ロアーのオーナー)が共同で所有そして栽培管理する畑です。サンタ・ルシア・ハイランドの中央部に位置し、標高40~130mの、東向きのなだらかな斜面の約15ヘクタールの畑で、砂質ローム層の土壌に巨石が埋まっています。同じく自社畑のゲイリーズ・ヴィンヤードの南に隣接します。18世紀にポルトーラ探検隊と共にメキシコからモントレーに入ったホセ・マリア・ソベラネスから命名。現在シャルドネ、ピノ・ノワール、そしてシラーが栽培されています。
2022年ソベラネス・ヴィンヤード・シラーは、100%シラーで、手摘みで収穫され、厳しい選果の後、天然酵母のみで発酵しました。100%全房発酵です。厳選されたフレンチオーク(35%新樽)で17ヶ月の熟成。紫色も見える、深いルビー色。深みのあるスミレの香り。ブラックベリーのジャム。アニスなどのドライハーブ。トーストしたバニラビーンズ。芳醇な印象的なアロマです。ダークチョコレートや挽きたてのコーヒーの風味を持つ、インパクトのある凝縮した果実味です。全房発酵によるスパイシーさもあり、しっかりとしたタンニンを持つミディアム~フルボディですが、上品さや繊細さも持ち合わせます。オールド・ワールドとニュー・ワールドの両方の特徴を持っていると思います。抜栓後ゆっくりと空気に触れさせてください。デカンタもおすすめです。
100%シラー
ALC14,1%
輸入元定価¥13,200(税抜¥12,000)
ピゾーニ・ピゾーニとルチアはこちらからどうぞ・・・
【今年もなんとか入荷しました・・・ですが相変わらずトップ・キュヴェの日本入荷は極々少量です・・・】(10月4日配信)
再入荷しました・・・この価格帯ではやはりいちおしです・・・
Rivers-Marie Pinot Noir Sonoma Coast 2022
★リヴァース・マリー ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2022 ¥7,590 WS93 新ヴィンテージ
またまたあっという間に完売になると思います(笑えない)。「リヴァース・マリー」です。
今カリフォルニアのカルト・カベルネを牽引するワインメーカーと言えば・・・ハーラン、ボンドのボブ・レヴィ。スクリーミング・イーグル、ダラ・ヴァレ、オヴィッドのアンディ・エリクソン。ブライアント・ファミリー、ハンドレッド・エーカー、ダナのフィリップ・メルカ。そしてシュレイダー、アウトポスト、マイバックのトーマス・リヴァース・ブラウンの4人でしょうか。トーマス・リヴァース・ブラウンはシュレイダーで同一銘柄で3年連続パーカー100点を獲得するなど、ナパ・ヴァレーで最も多くパーカー100点を獲得したワインメーカーです。
そのトーマス・リヴァース・ブラウンが妻のジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュと造るワインが「リヴァース・マリー(2人のミドルネームから)」です。トゥルー・ソノマ(真のソノマ)の1つであるオキシデンタル地区のシャルドネとピノ・ノワールに特化したブランドです。スーマ(自社畑)、プラット、オキシデンタル・リッジ、ウィロー・クリーク、シルバー・イーグル、ティエリオなどの一流畑からワインを造り出しています。また、ナパ・ヴァレーからはカベルネ・ソーヴィニヨンも生産しています(シュレイダーとは大違いの安価で入手できるリヴァース・マリーのカベルネ・ソーヴィニヨンもマストバイのワインだと思います)。そのリヴァース・マリーのピノ・ノワールのレジョナルワイン(地区ワイン)の新ヴィンテージが入荷しました。シングルヴィンヤード・ワインは希少入荷です。とにかくこちらを抑えましょう(苦笑)。ワイン・スペクテーター誌が93点を付けました。そろそろ年間トップ100ワインのトップ10入りも近いかもしれません(苦笑しない)。
100%ピノ・ノワール
ALC14,3%
輸入元定価¥8,250(税抜¥7,500)
【 Anything but Chardonnay と言われる昨今ですが・・・極上のシャルドネが届いております(苦笑)・・・】(6月11日配信)
リヴァース・マリーのカベルネ・ソーヴィニヨンはこちらからどうぞ・・・
【輸入元主催の春の試飲会があちこちで行われています・・・新入荷のワインや新ヴィンテージのワインや興味深いワインのご紹介です・・・】(3月19日配信)
シェイファーのラベルが変わりました。分かりますか。。。
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