いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2017年4月11日配信)
3度目の入荷ですが、今回も極々僅かな入荷です・・・
そして初リリースとなったこちらも入荷です・・・
《 CIRQ サーク 》
ソノマ、サンタ・ロサのトップ・レストラン「John Ash」で働いていたダン・コスタ氏とマイケル・ブラウン氏がチップを貯めて0,5トンのピノ・ノワールの葡萄を購入し、初めてワインを造ったのが1997年でした。これが後に入手困難となる「コスタ・ブラウン」のスタートとなりました。そして、瞬く間にカリフォルニアを代表するピノ・ノワール生産者となり、コンピューターのサーバーがパンクするほどメーリングリストの申し込みが集中しました。
コスタ・ブラウンはソノマのシングル・ヴィンヤードをはじめ全てが少量生産です。ワイン・スペクテーター誌(2006年12月)の表紙を飾った2004年 Kanzler カンツラー・ヴィンヤードは98点を獲得し、同誌歴代ピノ・ノワール史上最高の評価を得ました。また、2011年ワインスペクテーター年間トップ100ワインにて、2009年ソノマ・コースト・ピノ・ノワール(WS95)が見事第1位に選ばれました。
幾多の名誉と賞賛を受けたコスタ・ブラウンですが、共同オーナー兼ワインメーカーのマイケル・ブラウンは自社畑で世界最高クラスのワインを造るという長年の夢を叶えるためにコスタ・ブラウンの権利を売却しました(ワインメーカーとしては続けており、新たな資本が入ったことにより最新設備の大きなワイナリーに建て替えられたコスタ・ブラウンは盤石の体制です)。この売却資金を元に、ワインメーカーの誰もが夢に描く自社畑を獲得。コスタ・ブラウンの最新設備を借り、自社畑の葡萄で自分自身が造る新しい世界トップクラスのピノ・ノワールを目指す「サーク CIRQ 」がスタートしました。
「自社畑で世界最高クラスのワインを造ることは長年の夢であったが、タイミング、人、チャンス、資金、コネクション、偶然、ラッキー、全てが揃い、機が熟した時でないと上手くいかない。まさにその時が来た。」
サークはサーカスのイメージから命名。マイケル・ブラウンは幼少時代地元ワシントン州ワナッチーの少年サーカス団に参加していました。サーカス団では綱渡りや曲芸を行ないましたが、少年が毎回上手くいくわけはありません。しかし、大けがをしようが毎年必ず参加していたとのこと。この時培った、勤勉であること、何度も試行錯誤を繰り返すこと、時には危険やリスクを覚悟しなければならないこと、バランスをよく全てを見渡すことなど、現在ワインメーカーとしてもとても大切なことをこの時経験していました。新しいプロジェクトの名前には迷わずこのサーカスをイメージする「サーク」という造語を選びました。
ゴールは明確に定められています・・・
「ルシアン・リヴァー・ヴァレーに見つけた全く違う個性を持った、類まれなる2つの畑から、非常に限られた生産量で、畑の個性を十分に引き出した究極のピノ・ノワールを生み出すために全ての原資や私の力を注ぎこむことである。サーカスの魔法が今かけられた。(マイケル・ブラウン)」
CIRQ Treehouse Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★サーク トゥリーハウス・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2013 ¥21,384 WA97 数量限定品
マイケル・ブラウンがコスタ・ブラウンを手放して立ち上げたサークです!
2011年が初ヴィンテージとなるサークのトゥリーハウス!
3度目の日本入荷です!売り切れ御免です!
「紳士淑女の皆々様!我らがサーカス団サークのショーにお集まりいただき、誠にありがとうございます。これから皆様にご体験いただくことは、はてさて夢か現か幻か。なんとも不思議な体験が皆様の目の前で繰り広げられることでしょう。それでは時を忘れ存分にお楽しみくださいませ。(マイケル・ブラウン)」
トゥリーハウス・ヴィンヤードは、ソノマの太平洋海岸線より13km内陸に入り、ルシアン・リヴァー・ヴァレーAVAの西側に位置します。標高225m(霧の上)にある5,5haの畑。鉄分が豊富な火山性赤土の土壌(赤いテラ・コッタ様の土質)。クローンは、ディジョン23(35%)、37、スワン、ポマール、カレラ、CCで、台木は101-14。樹齢は約10年。収量はなんと僅か20hl/ha(1エーカー2,2トンで、採算が取れないほど少ない)。葡萄は掌に入るほどの小さな房が特徴。
この畑の真ん中には巨大な糸杉が1本あり(畑の名前の由来)、なぜ海岸線に多く育つ糸杉がここに自生しているのか謎である。マイケル・ブラウンは「いや、なにかのお告げかもしれない」と語りました。標高225mの高さがメリットになっています。標高が高すぎると葡萄の樹にストレスがかかりすぎ、低すぎると樹勢が強くなり葉に栄養が行きすぎてしまいます(果実に蓄積されない)。トゥリーハウスの畑は霧が登ってくるちょうど上に位置し、ルシアン・リヴァー・ヴァレーの中で一番日照量が多い。しかし、冷たい霧が運んでくる冷気はこの畑にも届くため、夏の日中は29℃にもなるが、夜は10℃まで下がります。湿った霧をかぶることなく、葡萄樹は夜から朝にかけて十分に休むことができ、日中の太陽で十分に熟しながら、あらゆる方向を向いた斜面の畑には一日中涼しい風が吹き、夜の涼しさから秀逸な酸を保つことができます。そしてなんといってもこの畑の特徴は土壌。鉄分を多く含んだ火山性土壌が隆起し、粘土も含む堆積土壌です。土の色は赤く、テラ・コッタ様(まるでモレ・サン・ドニやジュヴレイ・シャンベルタンの土壌の様)。
「味わいは、ブラックチェリー、黒スグリの黒系ベリー、クランベリー、熟したラズベリー、熟したザクロ、熟したルバーブなどの多様なアロマと味わいが絡み合い、口当たりは”ふわふわの毛布に包まってクレバスに落ちていくよう”。口中に広がった余韻は消えそうで消えず、また新しい驚きを紡ぎだす。ボトリング後1年を待ってリリースするが、2013年ヴィンテージはその果実のポテンシャルからさらに6ヶ月待ってからのリリース。まだまだ若く熟成のポテンシャルを十分に秘めているが、今開ける場合は飲む前に十分に時間を持って抜栓してほしい。出来ればデカンタージュをおすすめする。1年半待ってやっと私が望む味わいを示し始めている。毎年この畑に向き合う度に驚くことは、”なぜこうも酸が最適に備わってくれるのだろう”ということ。トゥリーハウスはまさにワインメーカーのベスト・フレンドたるべき畑である。気候、土壌、人智が一体となり、類まれなる凝縮感と滑らかなテクスチャーが際立つ畑である。(マイケル・ブラウン)」
表ラベルの文字は、昔の土地権利書の手書きをフォント化して使用。裏ラベルはサーカスのチケットを模しています。2013年は580ケースの生産(12本換算)。2012年は350ケースの生産。初ヴィンテージ2011年は僅か154ケースの生産でした。
類まれなる火山性赤土土壌からの凝縮感となめらかなテクスチャーが際立つトゥリーハウス・ピノ・ノワールです。WA97点獲得。リリース3年目にしてコスタ・ブラウンに勝るとも劣らない高ポイントを獲得しました。
The larger production cuvee (1,748 cases) is the 2013 Pinot Noir Treehouse Vineyard, which comes from a higher elevation site that’s above the fog line, roughly eight miles from the Pacific Ocean. Its deep ruby color is followed by to-die-for notes of black raspberries, crushed violets, cassis, spice and toasted bread. Utterly perfect on the palate, with medium to full-bodied richness, an ethereal, seamless, multi-dimensional texture, fine tannin and crazy length, hats off to the team at CIRQ for this singular beauty. Give bottles a few years (if you can resist) and enjoy over the following decade or more. – Jeb Dunnuck, Wine Advocate –
100%ピノ・ノワール
ALC14,5%
輸入元定価¥23,760(税抜¥22,000)
【ここの畑を見てみたいです・・・久しぶりにワクワクさせられるワインです・・・】(2015年6月9日配信)
CIRQ Bootlegger’s Hill Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★サーク ブートレッガーズ・ヒル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2013 ¥21,384 WA96 数量限定品
マイケル・ブラウンがコスタ・ブラウンを手放して立ち上げたサークです!
初ヴィンテージのブートレッガーズ・ヒルです!
サークが所有するもう1つの自社畑から!売り切れ御免です!
ブートレッガーズ・ヒルは、ソノマの太平洋海岸線より13km内陸に入り、ルシアン・リヴァー・ヴァレーAVAの西端に位置します。トゥリーハウス・ヴィンヤードの約2km南です。標高230m(霧の上)にある5,5haの畑。禁酒法時代の盗賊が居を構えたゆえに名前が付いたこの畑はふかふかの白く輝くゴールドリッジ土壌。かつて海の中にあった土地が隆起し、砂や砕けた石が堆積した牡蠣色の白い水はけの良い痩せた土壌です。クローンは、ディジョン115、667、37、ポマール、カレラ、エリート。樹齢は約8年。収量はなんと僅か15hl/ha(1エーカー約1,2トンで、採算が取れないほど少ない)。果皮の厚い小粒な葡萄です。
森に囲まれたこの畑は、冷たい太平洋の海から上がってくる冷たい霧と冷気の影響を受け、夕方から朝までは非常に涼しく、霧が晴れた日中はしっかりと日照を確保できますが、涼しい風は絶え間なく吹き込んできます。ゆえに昼と夜の寒暖差が大きく、葡萄の果皮は厚くなりますが、平均してトゥリーハウスよりは涼しいためハングタイムを長く取れ糖度のみならず葡萄の生物的な育成(フェノール)の熟成を待てます。なんといっても2つの畑の特徴は土壌の違い。トゥリーハウスは土の色は赤くテラコッタ様で、味わいは黒系ベリーが中心で凝縮感のある味わい。ブートレッガーズ・ヒルはルシアン・リヴァー・ヴァレーに多く見られるゴールドリッジ土壌。母岩はイエローゴールドの堆積ローム土壌に、3~5百万年前に海の底だった土地が次第に陸地の側に動き隆起し、そこに砂や石がさらに砕けて細かくなった牡蠣の色をした砂状の土壌が堆積しました。水はけが丁度良く、適度な水分を含み、栄養分に乏しい痩せた土壌はピノ・ノワールやシャルドネに最適。赤い果実の凝縮感にエレガントな酸がまとい、口当たりは非常にしなやかで華々しさを持った味わいになります。
「ラズベリー、チェリー、薔薇やプロヴァンス・ハーブの華やかなアロマが立ち上がり、口いっぱいに広がる赤系ベリーの新鮮な印象と洗練された酸が印象的。タンニンは柔らかく複雑な余韻が丸く口の中に残る。やっとこのワインをリリースでき楽しみでたまらない。私のベイビーだ。まだまだ若く熟成のポテンシャルを十分に秘めているが、今開ける場合は、飲む前に十分に時間を持って抜栓してほしい。出来ればデカンタージュをおすすめする。(マイケル・ブラウン)」
表ラベルの文字は、昔の土地権利書の手書きをフォント化して使用。裏ラベルはサーカスのチケットを模しています。初ヴィンテージの2013年は230ケースの生産(12本換算)。
白く輝くゴールドリッジ土壌。涼しい畑から赤系フルーツが香り豊かに花開くブートレッガーズ・ヒル・ピノ・ノワールです。ピノ・ノワール栽培に最も適した土地はもうすでに割り当てられている(マイケル)。初リリースにしてWA96点獲得。
The first vintage from this vineyard, the utterly sensational 694-case 2013 Pinot Noir Bootlegger’s Hill was completely destemmed and was brought up in 55% new French oak, with a small part in concrete egg. Offering incredible notes of crème de Cassis and black currants, with beautifully integrated oak, it has medium to full-bodied richness, a seamless, layered, ultra-pure texture, fine tannin and a flat out awesome finish. It’s certainly one of the superstar Pinot Noir from California and while it’s brilliant today, it should drink well for 10-15 years. – Jeb Dunnuck, Wine Advocate –
100%ピノ・ノワール
ALC14,5%
輸入元定価¥23,760(税抜¥22,000)
【ここの畑を見てみたいです・・・久しぶりにワクワクさせられるワインです・・・】(2015年6月9日配信)
こちらもワクワクさせられるワインです・・・
Boars’ View Pinot Noir Sonoma Coast
★ボアズ・ヴュー ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2012 ¥47,250 WA95 数量限定品
あのマーカッシン・ヴィンヤードを上から望む位置にある畑から!「ボアズ(猪)・ヴュー」です!
(パーカー100点満点を連発した「シュレイダー」のソノマ・コースト・プロジェクト第2弾です。第1弾は、「アストン」というピノ・ノワールをご紹介しました・・・)
畑は、あのマーカッシン・ヴィンヤードを上から望むような位置にあるボアズ・ヴュー・ヴィンヤード。冷たい海からの霧が届くはるか上に位置し、充分な日射量を確保できながらも海からの冷涼な風に包まれます。16haの畑で、ピノ・ノワール・クローンはカレラ、マウント・エデン、スワン。マーケットでの初リリースがこの2012年になります。フランソワ・フレールにて10ヶ月熟成。濾過、人工的な清澄なしに瓶詰め。
ワインメーカーはシュレイダーでパーカー100点を連発させた、世界最高峰のカベルネ・プロデューサー、トーマス・リヴァー・ブラウン。ヴィンヤード・マネージャーはソノマ・コーストの畑を知り尽くすユリウス・ヴァルデス(オベールが造るUV、UV-SLは彼の自社畑です。彼の名前の頭文字です)。
輸入元定価¥50,760(税抜¥47,000)
This project, ten years in the making, is owned by Carol and Fred Scharader (famous for their Napa Valley Cabernets), who purchased 40 acres on the second ridge line in from the Pacific Ocean. Their debut vintage is these 2012s. The vineyard manager is Ulises Valdez and the winemaker, who also produces the Schrader Beckstoffer Cabernet Sauvignons in Napa, is Thomas Rivers Brown.
For the 2012 Pinot Noir The Coast, the winemaking team went for muscle, structure and density with Calera, Mt. Eden and Swan clones. It exhibits a dense ruby/purple-tinged color as well as a sweet bouquet of raspberries, black cherries, earth and spring flowers. Jucy and succulent with a medium to full-bodied mouthfeel and terrific acids buttressing and giving delineation to this complex Pinot, it will benefit from 2-3 years, of bottle age, will fit its peak in 5-10 years, and last for 12-15. This is a heck of a debut offering from Carol and Fred Schrader. – Robert Parker, Wine Advocate #216 –
余談ですが、トーマス・リヴァース・ブラウン自身のブランドはすでにご紹介済みの「リヴァース・マリー」。ソノマ・コースト、オクシデンタル地区の畑に特化したシャルドネとピノ・ノワールを造り出しています。
サークの自社畑トゥリーハウス・ヴィンヤードは下記でご紹介したトーマス・ブラウンが使用するシルバー・イーグル・ヴィンヤードに隣接する畑です。またもう1つのサークの自社畑ブートレッガーズ・ヒル・ヴィンヤード近郊にはやはりトーマス・ブラウンが使用するオクシデンタル・リッジ・ヴィンヤードがあります。
マイクロクライメイト(微気象)は存在しますが、飲み比べも面白いかもです。。。
【トーマス・ブラウン氏来日!(リヴァース・マリー)】(3月14日)
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