いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。（２０１６年１０月４日配信）

２０１０年で遂にパーカー１００点を獲得したスポッツウッドです・・・

グレート・ヴィンテージ２０１２年も非常に高い評価です・・・

《　ＳＰＯＴＴＳＷＯＯＤＥ　スポッツウッド　》

私が好きなワインの１つ、「スポッツウッド」です。

エレガンスさとバランスの良さはナパ№１ではないでしょうか・・・

ロバート・パーカー氏は、スポッツウッドをよくこんなふうに表現します。

「it is like a New World version of Chateau Margaux」「if Chateau Margaux were making wine in Napa, this might be what it would taste like」「this wine comes across Bordeaux-like and again seems to resemble a good vintage of Chateau Margaux」

「ナパのマルゴー」「ナパの女王」と呼ばれるスポッツウッドです。

現在も存続する石造りのワイナリーとビクトリア朝の邸宅は、１９世紀末にドイツ移民でナパ・ワインのパイオニアの１人、ジョージ・ショーネンワルドが建てたものです。その後幾度か所有者が変わりましたが、禁酒法以前にアルバート・スポッツが所有していたこの屋敷と敷地を１９７２年に購入したのがジャック＆メアリー・ノバック夫妻です。ラベルにはノバック・ファミリーにより再建された邸宅が描かれており、スポッツウッドの名前は前所有者のスポッツ・ファミリーに由来しています。

スポッツウッドは１９８２年ヴィンテージよりワインをリリースしました。畑の開発は、アロウホ、コルギン、ブライアント・ファミリーなどのカルトワイナリーに携わったナパのトップ・ヴィンヤード・マネージャー、デヴィッド・エイブリューが行い、ワインメーカーには、やはりアロウホ、ダラ・ヴァレ、ニーボム・コッポラなどでワイン造りに携わったナパのトップ・ワインメーカー、トニー・ソータを雇ったことでたちまちナパの超一流ワイナリーの仲間入りをしました。８５年からはオーガニック栽培を始め、ただ１つのエステート・カベルネ（現在セカンドワインあり）と少量のソーヴィニヨン・ブランを造り続けました。

トニー・ソータによって造り上げられたスポッツウッドは、その後トニー・ソータとコンビを組むかのように活動していた３大女性醸造家の１人、ミア・クライン女史に引き継がれ（１９９０～９１年で、８９年まではトニー・ソータと）、そして１９９２年から９６年まではやはり偉大な女性醸造家パム・スター女史が、１９９７年から２００５年まではローズマリー・ケークブレット女史がワインメーカーを務めました。ケークブレッド女史は２００６年ヴィンテージからはコンサルタントとして参加することになり、新たにワインメーカーに就いたのはヴィンヤード・マネージャーも兼任する新鋭のジェニファー・ウイリアムズ女史です（２００６年から１０年まで）。スポッツウッドは女性ワインメーカーがそのワイン造りを守り続けてきました。

スポッツウッドのオーナーはメアリー・ノバック女史。プレジデントはメアリー夫人の娘のべス・ノバック女史、セールス・マネージャーも娘のリンディ・ノバック女史です。このようにスポッツウッドは全てを女性が運営するワイナリーです。“エレガントさはナパ№１”というのはここに理由があるのかもしれません。

（とお話ししましたが、残念ながら現在ワインメーカーは男性です・・・笑）

　Spottswoode Sauvignon Blanc Napa County/Sonoma County
★スポッツウッド　ソーヴィニヨン・ブラン　ナパ／ソノマ・カウンティ　２０１４　￥５，４００

ナパ・ヴァレーを、そしてカリフォルニアを代表するソーヴィニヨン・ブランの１つです！

アロウホ、ピーター・マイケル、ラッド、ルイス、セレーン、メリー・エドワーズなどと共に絶大な人気を持つスポッツウッドのソーヴィニヨン・ブラン。かつてはカベルネよりも生産量が少なく、「赤よりも入手困難なスポッツウッドの白」と言われたこともありました。

使用する葡萄は２種類、ソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・ムスクです。ソーヴィニヨン・ムスクは、近年カリフォルニアでは、上述のアロウホ、セレーン、メリー・エドワーズなどで使用され、人気を博している品種です。ハーブや若草などの従来のソーヴィニヨン・ブランに見られる清々しい香りは控えめで、特有の独特な香りと黄色い果実を連想させる上品な風味を持ちます。（スポッツウッドはかつてセミヨンをブレンドする年もありましたが、近年はこの２種類を使用しています。）

２０１４年ソーヴィニヨン・ブランは、７３％ソーヴィニヨン・ブラン、２７％ソーヴィニヨン・ムスクです。葡萄は、スポッツウッドのエステートと、ナパ・ヴァレーからはナパ・カーネロスのご存じ Hyde ハイド、アトラスピークの Stagecoach ステージコーチ、ハウエル・マウンテンの Ink Grade 。ソノマからはナイツ・ヴァレーの Pelkan ぺルカン、ソノマ・マウンテンの Farina ファリナ。全体としては、６０％ソノマ、４０％ナパの構成です。

醸造は、６０％ステンレススチールバレル、１５％新樽フレンチオーク、２０％古樽フレンチオーク、５％ Cuves と呼ばれるコンクリートタンクを使用。

シトラス、レモンの柑橘系果実の香り。マンダリン、オレンジブロッサムの魅惑的な香りも。ドライハーブも。甘味を感じさせない上品で香り。フレーヴァーを伴う心地良い果実味とクリスプな酸のバランスが良く、エレガントな仕上がりになっています。そしてストラクチャーもあり。

ワイン・エンスージアスト誌（ＷＥ）にて９４点獲得
２０１５年ＷＥ年間トップ１００ワインに選出

ＡＬＣ１３，９％
生産量４，１５０ケース（７５０ミリ）
輸入元定価￥５，９４０（税抜￥５，５００）

　Spottswoode Cabernet Sauvignon Napa Valley
★スポッツウッド　カベルネ・ソーヴィニヨン　ナパ・ヴァレー　２０１２　￥２４，３００　ＷＡ９９

ナパのマルゴーと言われるスポッツウッドです！エレガントさとバランスの良さはナパ№１です！

前回ご案内の２０１０年はアントニオ・ガローニが９５＋点を付けました（２０１２年１２月）。ところが配信直後（２０１３年１０月）にパーカーが再評価で１００点を付けました。ワイナリー史上初の１００点です。スペシャル・プライスでの販売ということもあり、再評価発表後は一瞬にして売り切れました。（ちなみに２００７年がワイナリー史上最高の９９点でした。残念ながら２００７年は日本入荷はなしでしたが。）

今年８月３０日付けのワイン・アドヴォケイト誌２２６号でロバート・パーカーによるスポッツウッドのヴァーティカル・テイスティング（１９８２年～２０１４年）が発表されました。元々高い評価を得ていたスポッツウッドですが、１９９２年と９４年が９９点（以上パム・スター）、９７年が９８点、２００１年と０５年が９８＋点、そして０２年に１００点が付けられました（以上ローズマリー・ケークブレッド）。０７年は９９点と変わらずで、１０年は１００点です（以上ジェニファー・ウイリアムズ）。そして２０１１年からワインメーカーとなった Aron Weinkauf が造るワインも非常に評価が高く、１２年が９９点、１３年が９９＋点です。ちなみにサブタイトルは「One of Napa Valley’s First-Growth Wines and Vineyards」です。カルトワインとは違う、トラディショナルな造りの、熟成させる価値のあるスポッツウッドです。

グレート・ヴィンテージ２０１２年カベルネ・ソーヴィニヨンは、もちろん１００％エステート・グロウン。８５％カベルネ・ソーヴィニヨン、１０％カベルネ・フラン、５％プティ・ヴェルドで、１００％フレンチオーク（６１％新樽）にて２０ヶ月熟成です。

唾液を呼び起こすかのような魅惑の香りは、ラズベリー、ブラックチェリー、ブルーベリー。そしてシナモン、ドライハーブ、ブラックペッパーなども。綺麗な赤い果実の甘味も感じさせる果実味ですが、２０１２年はまだ凝縮状態です。心地良い酸味が全体のバランスを整えています。繊細なタンニンで心地良く残る余韻が印象的です。やはり素晴らしいカベルネです。

ワイン・アドヴォケイト誌にて９９点獲得

ＡＬＣ１４，１％
生産量３，９７８ケース（７５０ミリ）
輸入元定価￥２６，４６０（税抜￥２４，５００）

With the lowest percentage of Cabernet Sauvignon in of any of the wines from this vertical, the 2012 final blend was 85% Cabernet Sauvignon, 10% Cabernet Franc and 5% Petit Verdot. Production across the board in 2012 was high, and reflected in the 3,977 cases made at Spottswoode. This is a dramatic, flamboyant, modern-day version of the 2002. Dramatic blueberry, black raspberry and blackcurrant fruit, along with camphor, charcoal, white flowers and foresty notes all emerge from the impressive aromatics that soar from the glass. The intense, explosively rich, full-bodied palate is layered with beautiful purity, stunningly sweet, silky tannins and terrific presence and complexity. This is a gorgeous wine on a relatively fast evolutionary track, I susupect, but certainly it has 30 years of upside left. – Robert Parker, Wine Advocate #226 –

初のパーカー１００点獲得の２０１０年はこちらから・・・（２０１０年は売り切れておりますが・・・）

そして、スポッツウッドの他のお話もございます・・・

【パーカー１００点獲得！（追記）　スペシャル・プライスです！このワインがこの価格ってあり得ません！】（２０１３年１０月２２日配信）

２０１４年９月べス・ノヴァック女史が来日しました・・・

久しぶりのご対面でした・・・（べスさんは覚えてないでしょうけど・・・）

【べス・ノバック女史来日！（スポッツウッド）】（２０１４年９月２４日）

べスさんと・・・

金額は税込価格（含消費税８％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

スポッツウッドの創業者メアリー・ノバックさんが先月末にお亡くなりになりました。

９月８日メーカーズディナーのために来日したべス・ノバックさんですが、お母様メアリーさんの様態が悪くなり、ディナー直前に帰国しました。

スポッツウッド訪問時にはワイナリーでメアリーさんのお姿を拝見しました。笑顔がとても素敵な方でした。

ご冥福をお祈り致します。

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