番外編!2020年ボジョレー・ヌーボー情報 その2

いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2020年9月11日配信

番外編!ボジョレー・ヌーボー情報(その2)です・・・

新井順子女史から状況レポートが届きました・・・

 ヌーボー3

 Le Pont du Diable Beaujolais Villages Nouveau Vinifie au Domaine Joubert par Junko
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボー 2020 ¥3,300 予定価格

12回目になります!

ワイン学校の同級生の新井順子女史。縁あって2002年からフランス・ロワールでワインを造り始めました。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことを良く知っている(凄)。そして2009年に初めて1人でヌーボーに挑戦しました。

ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレー・クリュの1つ、ブルイィ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。4代目マルセル氏の娘カリーヌが管理しています。樹齢60年以上の単一畑で、もちろん無農薬畑(ビオロジックで認証はなし)です。カルボニックで発酵後木桶で熟成。SO2無添加。

 ガメイの中に
1つだけシャルドネが・・・
ヌーボー4

新井さんからコメントが届いております・・・

今年はコロナの関係で収穫に参加できるかどうか心配でしたが、なんとか間に合いました。去年と同じく非常に暑い年で、収穫も早まり、なんと40度にもなったのです。当初私のヌーボー用の畑は8月30日の予定でしたが、急遽1日早まりました。コロナの関係でフランスまでの飛行機が減便なので、思うように日程のスケジュールが出来ません。28日朝渡仏、28日夜到着、そのままパリの空港からレンタカーを借りて真夜中にボジョレーに到着。少し寝て翌日朝から収穫開始という超ハードのギリギリのスケジュールになりました。

7月に渡仏してカリーヌと今年の醸造の打ち合わせをしました。その時に、万一私がいなくても収穫が問題なく出来る体制は整えておりました。しかし、やはり最初から全部やりたいし、なんとか今年も好きなワイン造りをコロナでも出来るので、葡萄の神様に感謝謝礼です。今年はアメリカからのヌーボーの注文が減りました。コロナとトランプの税金政策のためです。そんな中、日本向けのヌーボーが去年と同じ量の注文を頂けましたので、今年はよりパワーアップして臨む所存です。

8月29日は白(シャルドネ)の収穫です。最初はジャン・ピエール(マルセル氏の幼馴染み)の畑です。その大切なシャルドネは、今年は天候に恵まれ、去年よりぐっと収量が取れました。白ワインはプレスのスピードが大切なので、ジャン・ピエールの葡萄はそのまま彼のプレス機で絞ります。カリーヌが植えた自社畑 Beaugeu はまだ7年目なので今年も収量はあまり取れませんでした。シモンの畑はバイオダイナミックに変更し、そのおかげかは判りませんが、なんと去年の2倍の量が収穫できました。この2つは一緒にジョベールさんのプレス機で絞ります。この2つをブレンドして60HL の大きなタンクが満タンになりました。こんなに収量が取れたのは初めてです。潜在アルコール度数は11,5度。半分は私のペティヤンにします。これはヌーボーではなく、ゆっくり熟成させて春に出荷です。もう半分はカリーヌの白ワインになります。発酵が落ち着いたら私のペティヤンは15HL の木のタンクで発酵させ、カリーヌは500L の樽で熟成します。

8月30日は赤ヌーボーのル・ポント・ドゥ・ディア―ブルの収穫です。毎年ポーランドからの収穫者がお手伝いしてくださいますが、今年はコロナの関係で彼らは来られませんでした。その代わりイタリアから若い収穫者がたくさん参加してくださり、畑の中はイタリアの音楽が鳴りっぱなしです。イタリア人はフランス人より、もっとノリが違います(笑)。この畑で収穫し始めて12年目。もう樹齢も安定し、収量は毎年同じです。増えることはありませんが、樹齢と共に味わいは良くなっていきます。いつも赤ワインはガスを使用し、ミルフィーユ状に葡萄を入れガスを入れ、葡萄を入れガスを入れ、の繰り返し。今年はそれにまた1つ手を加えました。最後にフタを閉める前にたくさんのドライアイスを入れて、ぐっと温度を低くしました。今年夏が暑かったので、ジョベールさんが用意してくださったのです。それと葡萄を高い所に送るエレベーターも買ってくれたので、葡萄をタンクに手で入れておりましたが、今年はおかげさまで効率良く作業ができました。

8月31日はロゼの収穫です。ロゼは自社畑の中で一番標高の低い葡萄を選びます。できるだけワインに色と香りをのせたいからです。それはジョベールさんの家の前の畑で、半分は彼らの普通のボジョレー・ヌーボー用として仕込むもので、それらの収穫は終わっています。それを4~5日待って私のロゼの収穫をします。畑が平なので収穫は比較的早く終わり、そのまますぐにプレス。想像以上に色が付きました。全く醸していませんが、ロワールに置き換えて考えると、2~3日醸したロゼの色です。これもヌーボーではなくて、ゆっくり熟成させ、春先に出荷するペティヤンにする予定です。どうぞ楽しみにしていてください。(2020年9月1日 新井順子)」

収穫の様子はこちらからご覧いただけます・・・

https://www.youtube.com/watch?v=3zyM42zxnB4&app=desktop

 

ボジョレー・ヌーボーはクール便でのお届けとなります。(クール代ご負担ください。)

予定輸入元定価¥3,740(税抜¥3,400)

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前回のメルマガでもお話しましたが、白とロゼのヌーボーはスタイルを変えます。発酵期間を長くとり、ワインのコンディションをより丁寧に安定させてからの出荷となります。白は来年2021年4月のリリース。ロゼは来年2021年7月のリリースを予定しております。ということでこの秋はボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーだけの入荷となります。

(なお当店では白及びロゼの販売は現在未定です。)

毎年大好評のヌーボーです。もちろん生産量は限られていますので、近年輸入元は店舗割り当てせざるを得ない状況です。ヌーボー自体完成するかどうか分かりませんが(今年もいつも通り大丈夫だと思いますが)、とりあえずご予約承ります。

【番外編!2020年ボジョレー・ヌーボー情報! その1】(8月11日配信)

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