いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2014年11月6日配信)。
早いものでもう11月となりました・・・ボジョレー解禁日は20日です・・・
ボジョレー情報です・・・輸入元から最後のレポートが届きました・・・
残り僅かのものもございます・・・ご予約承ります・・・
今年のボジョレー・ヌーボーはこちらです・・・
2014年の収穫は無事終了しました・・・
開花までは順調でしたが、7月後半に入り一転、雨が多く気温の上がらない不安定な天候が続きました。9月に入り天候が回復。葡萄は腐敗を最小限にとどめ、成長の遅れを一気に取り戻しました。収穫も最後まで天候に恵まれたとのことです。
Fredric Cossard & Kewin Descombes Beaujolais Villages Primeur
★フレデリック・コサール&ケヴィン・デコンブ ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2014 ¥3,672
フレデリックの新たなる挑戦!もちろん初リリースです!
シャソルネイのフレデリック・コサールが、ボジョレーの若手注目生産者ケヴィン・デコンブとタッグを組み、ボジョレー・ヴィラージュ・プリムールを仕込みます。
「収穫は9月13日にスタートした。葡萄の見た目はほほ完璧で、ほとんど選果の必要がなかった。収穫の当初予定したよりも約10%豊作だった。仕込みは、現在マセラシオンを終えた葡萄をプレスにかける作業の段階で、醸造は基本的にケヴィンに任せ、お互いに毎日電話で連絡を取り合いながら作業を進め、私が1週間に1~2回ドメーヌに足を運び要所をチェックするような形に取っている。プレスしたばかりのまだ発酵を終えていないジュースをチェックしたが、もぎたての葡萄をそのままワインにしたようなみずみずしい香りと果実が全開で、まさに”本来のプリムールはこうあるべきだ!”という私の思い描いていたような味わいに仕上がっている。もちろん私だけでなく、仕込んでいるケヴィン本人も彼のクライアントも出来上がりに驚いている様子で、私自身この興奮を早く日本に伝えたい思いでいっぱいだ。(フレデリック・コサール)」
Nicolas Testard Beaujolais Villages Primeur “Les Lapins”
★ニコラ・テスタール ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “ラパン” 2014 ¥3,456
11回目になるご存じラパンですが・・・
フレデリック・コサールはニコラ・テスタールと共にラパンを醸造してきました。フレデリックは、近年の質の高さにニコラが1人立ちするタイミングが来たと判断しました。この2014年よりラパンはフィリップ・パカレ、フレデリック・コサールのヴァンナチュールの巨人と経験を積んだニコラ・テスタールの単独プロジェクトへ移行します。
「9月15日より収穫を開始した。他の多くのボジョレーのヴァンナチュールの蔵元は、1週間前より収穫を始めているが、ニコラ・テスタールの畑は標高が高いことと、北風の通り道になっているので、涼しいミクロ・クリマを備えている。そのため、葡萄が熟すのがちょっと遅い。草ぼうぼうの中に葡萄畑があり、収穫は草を分けながら葡萄を探して採るという感じ。8月の雨の多い天候だったので、いつも以上に草の伸びも早かったこともある。また、水分を草が吸い取ってくれるので、葡萄果汁が薄くなる悪影響を防いでくれた。冷夏でゆっくり熟したおかげで、上品で繊細なポリフェノールを備えた葡萄を収穫完了。酸もあり上品な果実味とアルコール分が11,5度くらい。グイグイ飲めてしまうワインとなるだろう。思いっきりボジョレーのテロワールをまっすぐに表現できる”ザ・ニコラ”のスタイル。小粒で上品なタンニンを備えたピノのような葡萄だった。(ニコラ・テスタール)」
Le Pont du Diable Beaujolais Villages Primeur Vinifie par Junko ARAI
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2014 ¥3,240
6回目になります!毎年順子ちゃんのヌーボーはホントに好評です!
ワイン学校の同級生の新井順子女史。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことをよく知っている(凄)。2009年初めて1人でヌーボーに挑戦しました。
「ボジョレー・ヌーボーの収穫は9月18日に終わりました。はっきり言って今年は最強のヌーボーになりそうです!去年はなかなか糖度が乗らなかったので収穫が9月の終わりになってしまい、本当に11月の第3木曜日に届けられるか心配でしたが、今年は全くそんな必要はありません。おかげさまで天候に恵まれ、どこも9月に入ったらすぐに収穫開始です。私が畑を借りているジョベールさんも、彼の仕込み分は9月の6日から収穫を始めました。私は日本でも仕事が山ほどあって、私の区画の収穫だけはやはり一番最後になりました。9月18日にディアーブルの畑の収穫でしたが、これはボジョレー地域でも最後の最後の収穫。もうジョベールさんや他の畑はとっくに収穫が終わっており、私のボジョレー入りを待っていた状態でした。ですから彼の家に到着した時に、最後の仕込みのヌーボーのしぼり粕を見た時はビックリしました。こんなことまずめずらしいのです。最初の収穫はもう絞っているという早さが今年の状況なのです。今年はなんと9月6日から17日まで1日も雨が降らなかったのです。毎日晴天に恵まれ、夜中に少し雨が降っても朝には止むという、神様が10年に1度歩かないかの最高の年にしてくれたのです。そして私の収穫日だった18日の翌日の19日、天気が崩れ、雷と雨が降ったのです。偶然にしては出来すぎです。まるで映画のようです。今年の葡萄は本当に良い葡萄でした。病気も少なく、腐敗も少ないので、切ってバケツに入れるだけです。だから収穫時間も短く済みました。こんなに綺麗な葡萄で良いのだろうか?って逆に調子が狂ってしまうほどです。いつも丸1日かかる収穫がお昼すぎには終わってしまったのです。
収穫が終わっていつものように仕込みです。いつもの大きな解放桶に葡萄を詰め込みます。一切ケミカルなものを使わないで、大切なことは温度コントロールのためにガスで温度を下げて、ゆっくりと発酵させることです。これが私の流儀です。2009年からボジョレー・ヌーボーを仕込んで6年目になりました。最初は同じガメイでもロワール地方とボジョレー地方では気候も天候も違うので戸惑いましたが、もうすっかり慣れてきました。そんな中、今年は天候に恵まれ、本当に素晴らしい葡萄を神様がくれました。今まで私が仕込んだヌーボーの中では最高の出来だと確信しております。まだ1次発酵が終わっていないので、今の段階で言うのは危険ですが、でも感触で分かります。かなり美味しいです!ただ問題はいつもより外気が高い中での収穫&発酵なので、通常のように発酵時間を延ばしません。早くデキュヴェというプレスする作業をを行うことになりそうです。これは特別テクニックですけど。いつもは10日から2週間漬け込みますが、今年は7日から10日間になりそうです。それも発酵の状況によりけりですが、毎年毎年状態が違います。うちは酵母菌を入れない自然醸造方法なので、当然発酵のメカニズムがその年その年で違います。今年は早く発酵させないとリスクを伴いそうですので、気をつけないといけません。
2回目の仕込み、デキュヴェという圧搾機で葡萄をプレスする作業です。それが終わると初めてプレス機で圧搾です。実はこの作業が終わらないとヌーボーの予約本数が何本か決定しないのです。でも日本の市場は、もう8月から販売するのが通常なので見込みで予約を受け付けました。収穫が終わり、予想以上に少ない量なのでディオニー(輸入販売元)さんに予約を打ち切ってもらっておりました。このプレスで予約本数より多く搾れたら、また予約再開の予定でした。でも搾ったらやっぱり少なくて・・・頑張ったのですが、3,600本以上は無理でした(涙)・・・今年最高の出来なのですが~とほほ・・・
ロマネ・今ティが1,8haで6,000本、私のディアーブルが1haで3,600本。天下のワインと同じ収量です。値段は100倍違うのですが。しかし、これだけは言えます。今まで仕込んだボジョレー・ヌーボーで最強の出来です。(新井順子 10月1日)」
【番外編!2014年ボジョレー情報! その2】(9月18日配信)
新井順子女史が白のヌーボーを造ります!
数量限定品!ご予約承ります!
Domaine des Murettes Coteaux Bourguignons Blanc Nouveau Vinifie par Junko ARAI
★ドメーヌ・デ・ムコット コトー・ブルギニョン ブラン・ヌーボー ヴィニフィエ・パ・ジュンコ 2014 ¥3,078
葡萄はシャルドネです!収穫から醸造までを初のシャルドネで手掛ける白のヌーボーです!販売はボジョレー・ヌーボーと同時行う予定です。数量限定品!ご予約承ります!
カンシー・オン・ボジョレー村のドメーヌ・デ・ムレット。ここの通常キュヴェのコスパの良さは評判ですが、ここのヴィエイユ・ヴィーニュの畑の葡萄からヌーボーを造ります。
「赤のヌーボーのデキュヴェが終われば、今度は白ヌーボーの収穫です。この畑はジャン・ルイという同じ年の醸造家が所有者ですが、赤は少しづつ無農薬に切り替えている最中で、白は完全無農薬です。その大切な白、シャルドネでヌーボーを今年初めて仕込みます。収穫は朝の8時から開始です。今回は2人の日本人と一緒です。畑の葡萄はとっても良い状態。ジャン・ルイがしっかりと守っていた証拠です。畑は坂になっており、下から登りながら葡萄を切っていきます。収穫をできるだけ待ったので、貴腐菌という甘く腐った葡萄がちょうど良くついておりました。初めて見る人には腐って見えますが、ここがワインにとって一番美味しい部分、決して捨ててはいけません。私の収穫のポイントは必ずマックス20㎏までしか葡萄をケースに入れません。普通は効率を考えるので、もっと大きな入れ物で運びます。たとえば機械収穫はトラックの荷台にそのまま入れます。それは私からすると怖く見えます。葡萄を潰しながらの機械収穫は荷台に落とした途端発酵が始まる可能性が高いのです。だからケミカルな醸造方法しか出来なくなるのです。
と、話はそれてしまいましたが、その私愛用の収穫ケースを持ち込んでシャルドネの収穫を行いました。ジャン・ルイの収穫はもっと大きなケース箱を使用するのですが、この大切なヌーボーは丁寧に行いたいので愛用のケースを使用します。ちょっとしたことですが、大切なポイントの1つです。葡萄を低温で丁寧に醸造所まで運ぶのはこれが最適です。でも欠点があって、量を入れられないのでケース箱の数が多くなり手間暇が余計にかかってしまいます。私は収穫者たちとのんびり収穫しておりました。が、収穫を仕切るはずのジャン・ルイがいない間にケースが足りなくなってしまったのです。収穫者はバケツを持って、たまったら収穫ケースに入れます。その収穫ケースを上手に収穫者の負担にならない場所に設置して、上手に畑から運び出すのが収穫のスピード&効率を決めるのです。その仕事は本来はジャン・ルイの仕事です。でも彼はそのケースが足りなくなったのに気がつくのが遅くて取りに行っている間にケースが無くなってしまうというハプニングが起こってしまいました。そうなると収穫者を遊ばせることになります。うちの畑なら絶対に起こらないハプニングです。収穫者を遊ばせることは絶対に出来ません。葡萄は早く摘んだら早く仕込むのが原則。我々のように参加防止剤を一切使用しない醸造方法なら、収穫の仕切りもワインの質を決める要因になります。ジャン・ルイがいないから、収穫者達は勝手に仕事を止め、話し込んでしまいました。だって葡萄を切っても入れるケースが無いのですから。「もうジャン・ルイったら(困)・・・」見ていてハラハラしていた私はいたたまれなくなって仕切り始めました。「はい、あっちのケースをこっちに運んでくださ~い」「ケースは今到着しますから、みなさんここにいないで畑の下に戻ってくださ~い」「はい、あなたはこれをトラックの荷台に置いてくださ~い」
急に日本人が仕切り始めたので、みんなビックリ!。でもなんだか動いてくれません。その瞬間この私が20㎏のケースを持ってトラックまで乗せに運んだのでみんなビックリ!こういう仕事は絶対に女性は行いません。その勢いにみんな急がされ、のんびりムードが一変してスピードアップ。みんなスピーディーに仕事を再開したのです。それもリズミカルに。その時やっとジャン・ルイがトラックにケースを積んで戻ってきました。私のケースに慣れていなかったジャン・ルイが時間の計算ミスをしたようです。みんなの士気が一気に上がり良いムードになったので後半戦のため一度休憩です。ここで一休みすることで後半の効率がぐっと切り替えます。こういうムードメーカーは私の得意とするところ。私のスピードであおられたまま仕事を続けていたらみんな疲れてしまうところです。やる時はバシッと、休む時は休む。そうしないと収穫の過酷な労働は気持ちをキープするのが大変なのです。さて、お腹も出来上がって、一休みしたら後半戦の収穫です。しっかり休んだのと、ケースはもう足りなくならないのと、みんなの気持ちが1つになったところで収穫の最後はやっぱりこれで締めました。なんと日本式の三三七拍子~!本当は仕切りたくなかったのですが、なんだか流れがこうなってしまいました(笑)。
さて、大切な葡萄をトラックで醸造所まで運び、すぐにプレスです。外気が高ければ葡萄の温度を下げるため冷蔵庫に入れますが、収穫が遅かったのでおかげさまで外気は理想通り。そのままプレス機に葡萄を入れます。ゆっくりゆっくり、丁寧に綺麗なジュースを絞ります。この圧力もワインの品質を決定する大切な要因です。味見をしたら・・・OK!思わずニンマリ。温度も理想通り12度です。あとは安心して発酵が始まるのを待つばかり。生まれて初めて仕込む、シャルドネ・ヌーボー、出だしはまずまずです。やったね!みなさまちょっと楽しみにしててくださいね。(新井順子 10月17日)」
【番外編!号外!新井順子女史が白のヌーボーを造ります!】(8月28日配信)
金額は税込価格(含消費税8%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。