いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2010年9月1日配信)
チアーズ!カリフォルニアワインがお届けする、番外編おすすめワイン!です(笑)。
今年も当店のボジョレー・ヌーボーは「ラパン」と「ディアーブル」です!
昨年のボジョレー・ヌーボーはこちらから・・・
【番外編!ボジョレー・ヌーボー「ラパン」「ディアーブル」】
7回目になります!飛び跳ねる美味しさ、ラパンです!(ウサギだけに・・・笑)
Frederic Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapins 2010
★フレデリック・コサール ボジョレー・ウ゛ィラージュ・プリムール ラパン 2010 ¥2,940(予定)
ブルゴーニュで今最も注目を浴びている若きビオデナミ醸造家、フレデリック・コサール氏が造るボジョレー・ヴィラージュ・プリムール「ラパン」です。
樹齢100年の無農薬のモノポール(単一畑)「ラパン」はわずか1,3ha!このラパンの区画だけなぜかウサギがたくさん集まるとか・・・(もちろんそれは葡萄が美味しいからです・・・笑)
コサール氏からお便りです・・・
「7月中旬現在、暑い天候の中、時折、豪雨と雹のリスクを抱えながら、毎日休みなく畑作業に追われている。
今年の春は、気温が上がらず、毎日セーターを羽織るほど肌寒い日が続いたため、葡萄の成長も最初はとてもゆっくりだった。だが、7月に入り突如気温が上昇し始め、葡萄も今目が覚めたかのように一気に伸び始めている。畑作業は今まで余裕を持って仕事していた分の付けが一気に溢れ返ったような状態で、草刈り、新枝の束ねて留める作業、ボルドー液散布作業等をすべて同時に行なわなくてはならず、現在猫の手も借りたいくらいに忙しい。
今年の開花は6月12日から始まった。普段だと3、4日で終わる開花も、今年は天候が良くなかったために開花終了まで10日以上もかかった。そのため、葡萄はミロンダージュ(結実不良)が多い。私にとって結実不良の葡萄はマイナスではなく、むしろ、中味の濃い凝縮した高品質のワインを生産できる可能性があるという意味でプラスに考えている。全てはこれからの天候に懸かっている。」
そして、嬉しいことに・・・
今年は、ラパンのマグナム(1500ml)が入荷予定です(喜)!
ヌーボー・パーティー用にいかがですか?
ラパンは十分な糖度で収穫し、醸し期間も非常に長く、カルボニックで仕込むものの、
通常に仕込んだワインと同じくらいレベルの高いワインになります。コサール氏は「ヌー
ボーとして作っているわけではない」と言っています。熟成も可能なラパンです。
Frederic Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapins 2010
★フレデリック・コサール ボジョレー・ウ゛ィラージュ・プリムール ラパン 2010
マグナムボトル ¥6,510(予定)
2009 ラパン
かわいいラベルです!
でも中身は獰猛(笑)・・・ |
昨年大好評でした!今年も順子ちゃんは造ります!
Le Pont du Diable Beaujolais Villarge Primeur Vinifie par Junko ARAI 2010
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ウ゛ィラージュ・プリムール 2010 ¥3,150(予定)
ワイン学校の同級生、新井順子女史。日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことをよく知っている(凄)。今や私とは「月とスッポン」の順子ちゃんです・・・
2004年から上記のフレデリック・コサール氏とボジョレー「ラパン」を造り続けてきましたが、心機一転独立!昨年はじめて1人でヌーボーに挑戦しました!
ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレーのクリュの1つ、ブルイイ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。現当主マルセル氏は4代目です。
ル・ポント・ドゥ・ディアーブルは、ボジョレーのクリュ同様斜面に面した樹齢60年の単一畑です。もちろん無農薬畑で、マルセル氏お気に入りの区画(1ha)です。その畑を借りて、新井順子女史がヌーボーに挑戦しました。
昨年初めての1人で造ったヌーボー・・・そのお味は・・・さすが順子ちゃん!エレガントで素晴らしい味わいでした!
順子ちゃんからお便りです・・・
「新井順子が自らヌーボーに2回目の挑戦です。2002年にロワールでワイナリーを立ち上げ、今年で9年目を迎えました。ですから自らの手でガメイという品種は8年仕込んでおります。基本的にスミカルボニック。ロワールよりぐっと南に下がったガメイを手掛けるのは生まれて初めてでした。それもいろいろと制約(収穫、醸造、出荷期間)のあるなかで、誰の手も借りずに醸造します。勿論時々マルセルの助けを必要とはしますが、彼は彼のヌーボーがあるのでこの時期は忙しいのです。
ロワールだって収穫、醸造があります。でもお蔭様で収穫日はボジョレーの方が若干先です。まずはボジョレーで収穫、仕込み、それからロワールに戻り、自分の畑を収穫、仕込み、その間、重要なポイントでは何度も往復しなくてはなりません。ロワールからブルイーまで片道6時間、なんとか頑張れば日帰り圏内です。ですので、今年は(も)体力、睡魔との闘いです。
勿論収穫を出来るだけ待ち天然酵母で発酵、補糖は一切行なわず、ヌーボーですらもSO2を一切加えず、発酵中の二酸化炭素の注入も行いません。去年は何とか作りました。時々ジョベールさんがアドヴァイスを下さいました。でも今年は一切彼はアドヴァイスもしてくれないでしょう。そんなに甘くはありません。しかし、絶対に皆様の期待を裏切るようなヌーボーにはしないつもりです。今年も自分の畑よりエネルギーをかけます。造りたいスタイルは去年よりももう少しエキゾチックにしたいと思います。是非期待してください!」
2009 ディアーブル
エレガントなお味でした・・・
さすが順子ちゃん! |
そして、もう1つ素晴らしいおしらせが・・・
順子ちゃんが今年ロワールで白のヌーボーを造ります!もちろん初めて!
とあるワイン会で、酔った勢いで?約束しちゃったらしいです(笑)・・・
「あの場で約束したので、作らなければ女がすたります。なので作ります!」
「でも・・・今から思うとなんで約束してしまったのだろうか???」
順子ちゃん、けっこう飲んでたんでしょうかね(笑)・・・異常に(再笑)負けん気の強い順子ちゃんですから、約束したことは必ずやり遂げると思います(再再笑)・・・
Domaine des Bois Lucas Vins de Table Blanc Primeur 2010
★ボワ・ルカ ヴァン・ド・ターブル・ブラン プリムール 2010 ¥2,520(予定)
順子ちゃんが生まれて初めて作る白のヌーボーです!
名称は変わる可能性があります。価格もまだ未定です。ご了承ください。
「さてうちの白の品種はソーヴィニヨン・ブランしかありません。1947年に植樹された63歳の樹齢の古い木だけです。ワイン醸造の常識では、こういう葡萄は通常ヌーボーにはしません。でもこの畑しかないので、このVVで作るしかありません。約束なので・・・
今年のボワ・ルカの栽培は私1人で行ないました。醸造は私1人で行いますが、葡萄の栽培は1年間みっちり畑の近くにいられないのでGUYギイというスタッフを責任者にして去年までは行なっておりました。そのギイが去年の7月1日から腰が痛くて病欠をしており、去年から栽培もほぼ私1人で100%行なっています。なので日本の仕事もあるのでこの2010年はとっても大変なのです。そんななかの初ヌーボーの挑戦、どうなる事でしょうか・・・
話は栽培になります。無農薬の生産者が唯一使用しているのはボルドー液です。勿論ボルドー液は無農薬農法も法律的に認められております。でも私は個人的に昔からボルドー液の散布には疑問がありました。
ボルドー液は、べト病、灰色カビ病、うどん粉病にかからないようにする為散布します。予防の為です。散布しない人はほとんどおりません。病気にかかったら最終的に葡萄の実がなくなり収穫できません。1年間の仕事がパーです。このボルドー液は殺虫剤として使います。硫酸銅が含まれ、消石灰を加えて撒きます。年間少ない人で3~4回、多いと20回くらい散布します。
雨が降ったら病気になりやすいので、すぐにトラクターで出動です。農業は本当に天候に左右されやすく、雨が降った翌日はやっている作業を途中で止めてもボルドー液の散布をしないといけません。病気の防止にとても有効ですが、厳密に言うと畑にはあまりよくありません。この硫酸銅が土壌に蓄積されると土壌に影響があります。野生酵母が死んでしまいます。しかし実際は酵母菌は大きな土壌の中におりますので、ちょっとくらい死んでもワインの醸造にはたくさん影響はありません。ボルドー液を散布していないワイン生産者は存在しません。葡萄は病気になりやすいのです。でもこの作業がやはり私の中には昔から疑問があったのです。
イタリア・トスカーナの生産者で、カシーナ・ディ・コルニアというワイナリーがボルドー液を完全排除してワイン造りを行っているというニュースは知っておりました。でもそこに訪問したことはありません。彼は15年かけて徐々にボルドー液散布を少なくしていき、1996年には完全に使わなくなったと聞きます。私の畑は実は去年の7月から一切ボルドー液をまいておりません。ボルドー液は収穫直前も雨が降れば撒きます。ビオの生産者はボルドー液が葡萄にかかると影響があるので、8月過ぎは一切使用しません。勿論撒いても良いのですよ。いずれにしてもこの時期の雨は大敵です。我々は祈るばかりしか出来ません。
そこで今年は栽培は私1人で物理的に大変な年なので、なにか仕事を省略しないといけないので、私は今年から一切ボルドー液の散布を止めました。周りの皆には可笑しくなったと思われています。常識では考えられないからです。でも私の友人の南仏の無農薬生産者も使っておりません。その畑を知っております。なのでいつか私も挑戦してみたい!と昔から思っておりました。それを今年は始めました。と、いうより始めざるを得なかったのです。1日は24時間しかありません。土を耕さない生産者はごまんとおりますが、ボルドー液を散布しない生産者はほとんどおりません。私は前者を選びました。今年はそういう訳で物理的状況からこの新井順子ハチャメチャ農法に挑戦する事にしました。
その為収量はもっと少なくなります。病気になる可能性がぐっと高いのです。病気になっても葡萄の質にはあまり影響しません。収量はぐっと少なくなります。でもヌーボーは作ります。通常のソーヴィニヨン・ブランが作れなくても作ります!なので予約分だけ大きなキュヴェに仕込み、それを飛行機で送りますが、もし発酵が終わらなくても人為的に手を入れずに瓶詰めします。なので泡が残る可能性が大です。でもSO2は入れません。滅茶苦茶農法に、滅茶苦茶醸造になりま~す。でも味は美味しいです。決してふざけて作りません。なのでリスクを回避したい方は購入しないでください。そのリスクもひっくるめて受け止めてくださる方は是非是非お求めください。100%完全予約ヌーボーです!」
順子ちゃん、ホント変わらないなぁ(笑)・・・自分が思ったことに一直線に進む姿勢は本当に頭が下がります・・・(彼女ちょっと負けず嫌いが出過ぎるところもありますけど・・・笑えない)
怖いもの知らずの方、怖いもの好きの方、是非お試しください(笑)!
金額は全て税込価格です。
このご案内からご予約承ります。十分な数を仕入れる予定ですが、いつも大人気のヌーボーです。お早めにご予約ください。
当店のボジョレー・ヌーボーは繊細なビオワインですので、クール便をご利用ください。クール代は送料とは別途ご請求になります。