いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。（２０２０年６月９日配信）

番外編です（笑）・・・

これが本当に最後です・・・ご存じ旧友の新井順子女史の日本酒「順子」です・・・

≪　順子　純米酒　≫

２００２年からフランス・ロワールでワイン造りをしている、ご存じ旧友新井順子女史。

２０１１年３月の東北大震災後、彼女は現地に赴き、その惨状を目の当たりにしました。彼女の人生観はそこで一気に変わったようです。日本への思いを、日本の将来への思いをさらに強くしたようです。

新井さんは２年間福島のために自分のやり方でチャリティー活動を行いました。「私にできることはお酒を造ることだけ。」継続的な支援活動を行うために彼女が思いついたのは日本酒を造るということでした。やはり東北大震災で大きな被害を受けた北茨城の酒蔵を借りることができました。お米は彼女の活動に賛同した熊本の南阿蘇と八代の農家さんが譲ってくださいました。

そして遂に２０１６年春に新井順子初の日本酒が誕生したのですが、残念なことにトラブルが発生し、販売は中止となりました。しかし彼女は負けません。初の日本酒は正規に販売はできませんでしたが、みなさんのご協力とご理解を得てその日本酒で今度は熊本地震で被害を受けた南阿蘇や八代の農家さんに恩返しのために支援募金を募りました。

【号外！熊本支援募金　新井順子女史初の日本酒「順子」を販売（全額寄付）します！】（２０１６年４月２１日配信）

販売できなかった２００本の清酒で２００万円を集めました。寄付は公の機関ではなく、早く効果的に使ってもらえるところへ送金しました。１００万円は南阿蘇へ。「順子」の山田錦を生産している高島さんへ。彼女と共に「南阿蘇よみがえり」というボランティア活動をしている澤田さんに渡りました。大きな被害を受けた地区の方々のために使われました。もう１００万円は八代へ。「順子」の吟のさとを生産している稲本さんへ。八代は幸いにも被害が少なかったようで、稲本さんの提案で非常に大きな被害を受けた瑞鷹酒造さんへの支援金となりました。ご存じの方も多いと思いますが、瑞鷹酒造さんは熊本が誇る熊本の歴史でもある酒蔵です。

そして２０１６年５月には遂に待望の正式リリースとなりました。

【番外編！待望の正式リリースです！新井順子女史の「順子　純米　山田錦」です！】（２０１６年５月２４日配信）

以後新井さんは２０１６年、１７年、１８年と日本酒「順子」を造り続けてきましたが、新しいプロジェクトがスタートすることになり、昨年１９年で非常に残念ですが日本酒「順子」の生産を一旦終了することにしました。残念ですがこれが最後の日本酒です。

★順子　吟のさと　純米大吟醸　７２０ミリ　￥２，０９０　数量限定品

新井順子女史の最後の日本酒です。熊本県産無農薬米「吟のさと」の純米大吟醸です。

以下新井順子女史のコメントです。

「ワインしか知らなかった私が日本酒を造り始めて５年が経ちました。茨城県の水戸技術センターでまるまる２ヶ月間杜氏さんの卵達と一緒に朝から晩まで作り方や理論を学び、ご縁があって茨城県常陸太田市で初めて日本酒を作りました。ホテルに泊まりながら作りましたが、物理的に不可能になったので、３年目からは通勤できる常総市にご縁があり作らせていただきました。いろんな方々のお力添えがあり今日まで日本酒を作らせていただきました。今回リリースする日本酒で一度考え直さないと思いました。梅酒以外はしばらくは醸造いたしません。たぶん最後の日本酒になります。

ワインは原料葡萄８割と醸造技術２割、日本酒は原料材料８割と醸造技術２割、とよく言われます。それを試してみたくなり、無謀にも日本酒作りに挑戦しました。そして本当に日本酒は難しいとつくづく感じました。ワインのアイデアを取り入れた泡のペティヤンや、酸味をわざと出す白麹菌を使用したり、低アルコール度数に挑戦したり、様々なスタイルの日本酒を試行錯誤しながら作りました。そして最後の日本酒は何を作ろうか？考え、オーソドックスな YK35 に決めました。お米は吟のさとですが、熊本酵母で、精米率は３５％の、保守的なスタイルです。

熊本県八代市。稲本薫。無農薬歴４０年の私の尊敬する無農薬従事者の大先輩のお米で締められたことは感謝感激です。２０２０年２月７日に麹造り。彼のお米だと順調に問題なく出来、予定通りに２月９日に出麹です。中２日休ませて、２月１０日に酒母造り。これも順調に進み、途中で温度を上げたり下げたりする必要がありませんでした。教科書通りに発酵が進んだ酒母で２月２５日に初添。２月２７日に中添。そして２月２８日に留。三段目の仕込みで５度という本当に低い低い温度で小さめのタンクで仕込みました。最初はゆっくりゆっくりと発酵が進み、本当は３週間後の３月２０日に絞る予定でしたが、低温発酵だったので、上層が延びました。最終的に絞ったのが３月２５日です。コロナ騒動の中酒蔵は最低人数での作業でした。火入れは行いました。

味わいは綺麗な大吟醸というより、素直な柔らかい優しい純米大吟醸です。もちろん純米ですが、ちょいと純米大吟醸らしくないかもしれません。でもこれが私の純米大吟醸です。（新井順子）」

熊本県八代市産吟のさと（無農薬米）１００％　精米歩合３５％

酵母：熊本酵母　日本酒度：－２，０　酸度：１，６

アルコール度数：１５度　生産量５００本

※当店での保冷状態からの出荷になります。配送はクール便をご利用ください。申し訳ありませんがクール代ご負担お願い致します。

以下のページの日本酒は全て売り切れておりますが・・・

【番外編！ご存じ旧友の新井順子女史が今度は梅酒（無農薬梅酒）を造りました・・・】（４月１４日配信）

【番外編！新井順子女史の日本酒「順子」です・・・非常に残念ですが日本酒「順子」の生産は今回をもって一旦終了することになりました・・・】（２０１９年８月１日配信）

順子ちゃんについてはこちらからもどうぞ・・・（こちらも下記ページのワインは全て売り切れております・・・）

【新春第一弾はこれだぁ～！ボワ・ルカのソーヴィニヨン・ブランです！】（２０１３年１月１０日配信）

金額は税込価格（含消費税１０％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

【チアーズ！カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。