憧れのオーナーとご対面! レイヴェンズウッド

いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2006年3月23日公開

2月の最終日にカリフォルニアから大物オーナーが来日しました。
「ジンファンデル3大R」の1つ、カラスのラベルで有名な「レイヴェンズウッド」のオーナー、ジョエル・ピーターソン氏です。ぜひお会いしたい方でした。憧れの方でした。前日から興奮状態でした(笑)。

《 RAVENSWOOD レイヴェンズウッド 》

ジンファンデル3大R」の1つ、レイヴェンズウッドです。

偉大なるジンファンデルの造り手である、リッジ(RIDGE)、ローゼンブルム(ROSENBLUM)、レイヴェンズウッド(RAVENSWOOD)の、3つのワイナリーの頭文字からそう呼ばれています。絶大な人気を誇るジンファンデルのトップ・プロデューサーです。

ジョエル・ピーターソン氏はワイン業界とは全く無縁のバイオ・メディカルの研究者でした。しかし、ピーターソン氏はワインの世界の人間として生きる運命を持っていたのでした。

父親と、後にビジネス・パートナーになるリード・フォスター氏が設立したテイスティング・グループ、サンフランシスコ・ワイン・サンプリングクラブで初めてワインを味わったのはジョエル・ピーターソン氏が10歳の時でした。初めて口にしたワインは「19世紀もののラトゥール」だそうです。偉大なるボルドーやブルゴーニュのワインをその歳ですでに体験していたのです。また、カリフォルニアの古酒、特に古いジンファンデルにもピーターソン氏は感銘を受けたそうです。その瞬間から彼の運命は定められてしまっていたのかもしれません。

ワインの世界に戻ることを決めたピーターソン氏は、1973年当時「ジンファンデルの帝王」と言われていたルシアン・リヴァー・ヴァレーの老舗「ジョセフ・スワン」に弟子入りし、ワイン・メーキングを学び始めました。

1976年父親のワイン仲間であったリード・フォスター氏と「レイヴェンズウッド」を設立。この年のファースト・クラッシュはわずか327ケース。もちろんジンファンデルでした。「はじめから我々にとって、ジンファンデルが全てであった」とピーターソン氏は語ります。

偉大なるボルドーやブルゴーニュに造詣のあったピーターソン氏が何故ジンファンデルを選んだのでしょうか?ピーターソン氏は本当はボルドーのようなカベルネ・ブレンドを作りたかったようですが、当時使用する資格に値する葡萄はジンファンデルだけだったと言っています。ボルドーやブルゴーニュと同じように当時ドライ・ファームで育てられていたのがジンファンデルでした。そして古木のジンファンデルが存在していました。さらにジンファンデルにはカリフォルニアのテロワールが生きていたからです。

アメリカとイタリアの間で長らく論争されていましたが、ジンファンデルとプリミティーボはDNA鑑定の結果同じものと結論づけられました。しかし、親は同じであるが、長い歴史のなかで違う環境で育ったため、遠く離れた兄弟のような関係であるという補足もあります。ピーターソン氏もまったく同一のものとは考えていないとおっしゃっていました。

ピーターソン氏からジンファンデルのルーツについてのお話もありました。

1829年: 後にジンファンデルと呼ばれる葡萄がアメリカに上陸
1832年: アメリカ語としてジンファンデルという単語が使われている
1852年: カリフォルニアにジンファンデルが渡る
ゴールド・ラッシュと共に西海岸へ
1858年: 「Best Claret in the State of CA」として雑誌に紹介される
1895年: ロンドン・ハロッズの広告でジンファンデルが紹介される
「very soft and round and free from acidity」
1995年: クロアチアで「ジンファンデルの息子」と言われる「Plavac Mali」という葡萄が確認される この葡萄がアメリカに渡ると共に、1800年代にイタリアへにも渡ったようである
2002年: 「Plavac Mali」の親(原種)は「Crljenak」という葡萄で、1300年代にクロアチアにやって来たようである

全生産量のうち、75%をジンファンデルが占めるレイヴェンズウッドのワインメイクは、クラシックでトラディショナルで、かつシンプルです。小さめのオープントップ・タンクにてナチュラル・イーストで発酵。SO2の添加は極少量。ナチュラル(手による)・パンチングダウン。長いマセラシオン(エクステンデット・マセラシオン)。60ガロンの「フレンチ・オーク」にて熟成。ジンファンデルというとアメリカン・オークのようなイメージもありますが、ピーターソン氏はアグレッシブすぎるアメリカン・オークを好みません。清澄、フィルターや遠心分離機は必要最小限の使用。

また、レイヴェンズウッドはエステート・ヴィンヤードを持ちません。信頼するグロワー(栽培者)との関係を非常に大事にしています。ヴィンヤード・マネージメントを担当するスタッフが個々の畑のグローワーと緊密に連絡を取り合います。グローワーとは「スリー・イヤーズ(3年)・エバーグリーン」という契約を結んでいます。特に上級ワインに使用する葡萄は、灌漑をほどこさないドライファームの50~100年のオールド・ヴァインで、収穫はほんの僅かのみ。レイヴェンズウッドが使用する葡萄の約80%がオーガニックで栽培されています。

レイヴェンズウッドのワインは3つのカテゴリーに分けられます。①この価格帯ではめちゃ美味しい「ヴィントナーズ・ブレンド」シリーズ ②ナパ、ソノマ、ロダイなどの「カウンティー」シリーズ ③ナパ、ソノマの「シングル・ヴィンヤード」シリーズです。

レイヴェンズウッドのワインは「なにか懐かしい味わい」がします。「ほっとする、安らぎのある」ワインです。クラシカルな畑の葡萄をトラディショナルな醸造で作ったワインは、濃縮した果実味を綺麗な酸味が包みこんでいるからです。「私のジンは魚にも合うジンだよ」とピーターソン氏はおっしゃっていました。

91年に現在のソノマ・ヴァレーのGEHRICKE ROADにワイナリーを建設。トイレのシートを作っていた工場を借りてワインを作っていた時期もあったとか(笑えない)。99年株式を公開。2001年あのモンダビをも買収したコンステレーション・グループの傘下に入りましたが、ピーターソン氏とレイヴェンズウッドのワインは何も変わっていません。

ぜひお会いしたい憧れの方の1人でした。レイヴェンズウッドを訪問したのもジョエル・ピーターソン氏にお会いしたかったからです(そんな簡単にオーナーに会えるわけないですけど・・・笑)。でも、ビジター・センターのマネージャー、ブルース・マッケイさんがとても親切にしてくださいました。調子に乗って、ワインやTシャツいっぱい買っちゃいましたけど・・・大笑!

「レイヴェン」は「わたりカラス」の意味で、アラスカ先住民族に伝わる「わたりカラスの神話」にちなむ、森を創造し自然を見守る幸運のカラスです。1976年のピーターソン氏の初めてのクラッシュの時にカラスが現れたそうです。その時の出来事がワイナリーの名前の由来とのことですが、この話は長くなるのでまた次回に(笑)・・・

レイヴェンズウッドのキャッチコピーは「No Wimpy Wine !(軟弱なワインなんて造ってたまるか!)」。

頑固で偉大な造り手、ジョエル・ピーターソン氏です。

かっちょよかった(感動)・・・

Ravenswood  Vintner’s Blend Zinfandel 2003
★レイヴェンズウッド ヴィントナーズ・ブレンド ジンファンデル 2003 ¥1、890
Ravenswood  Vintner’s Blend Merlot 2003
★レイヴェンズウッド ヴィントナーズ・ブレンド メルロー 2003 ¥1,995

カリフォルニア数か所の畑からの葡萄をブレンドするヴィントナーズ・ ブレンド・シリーズはこの価格帯ではカリフォルニアのトップ・クラスの品質を持ちます。フレンチオーク(20~30%NEW)にて12ヶ月前後熟成されます。
香ばしい味わいのジンファンデル、旨みがありながら上品な味わいのメルローです。

Ravenswood  Zinfandel Old Vine Sonoma County
★レイヴェンズウッド ジンファンデル ソノマ・カウンティ 2001 ¥3,150
Ravenswood  Icon Sonoma County 2002
★レイヴェンズウッド アイコン ソノマ・カウンティ 2002 ¥3,780

カウンティ・シリーズはレイヴェンズウッドの顔とも言える重要なアイテムです。フレンチオーク(30~45%NEW)にて14~18ヶ月前後熟成されます。
ジンファンデルはソノマ・カウンティのオールド・ヴァインを使用。十分な濃縮感ながら、酸が全体をまとめ、とても上品な味わいです。アイコンは南仏スタイル・ワインで、なめらかな口当りとしたたかなタンニンです。88%シラー、6%ムールヴェードル、6%グルナッシュ

Ravenswood  Belloni vineyard Zinfandel Russian River Valley 2003
★レイヴェンズウッド ベローニ ジンファンデル ルシアン・リヴァー 2003 ¥5,040

レイヴェンズウッドの最上級品シングル・ヴィンヤード・シリーズです。
ソノマ、ルシアン・リヴァーに位置する畑で、1910年前後に入植されました。イタリア移民ベローニ氏が1971年に購入。91年からレイヴェンズに供給。
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,4 PH:3,56
100%フレンチオーク(34%NEW)にて24ヶ月熟成
80%ジンファンデル、フィールド・ブレンドとしてプティ・ヴェルド、アリカンテ、
カリニャンをブレンド ALC15,1% 生産量750ケース
ボイズンベリー、プラム、スパイスの香りと風味があり、ルシアン・リヴァーらしい繊細な味わい、心地良い酸味、おだやかなタンニンが感じられます。

Ravenswood  Barricia vineyard Zinfandel Sonoma Valley 2003
★レイヴェンズウッド バリーシア ジンファンデル ソノマ・ヴァレー 2003 ¥5,040

レイヴェンズウッドの最上級品、シングル・ヴィンヤード・シリーズです。
ソノマ、ソノマ・ヴァレーに位置する畑で、20世紀以前の畑と言われています。バリシアは、2人の所有者の名前の造語であり、ポルトガル語で「バレル」も意味します。
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,1 PH:3,73
100%フレンチオーク(33%NEW)にて24ヶ月熟成
86%ジンファンデル、14%プティ・ヴェルド
ALC14,9% 生産量1050ケース
ブラックベリー、カシス、スパイス、バニラの香りと風味があり、どちらかと
言うとカベルネを連想させる味わいとストラクチャーがあります。

Ravenswood  Dickerson vineyard Zinfandel Napa 2003
★レイヴェンズウッド ディッカーソン ジンファンデル ナパ 2003 ¥5,250

レイヴェンズウッドの最上級品、シングル・ヴィンヤード・シリーズです。
ナパ、セントへレナに位置する畑で、1930年前後に入植されたと言われています。オーナーのビル・ディッカーソン氏はジョエル氏の父のワイン会メンバーでした。
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,8 PH:3,40
100%フレンチオーク(30%NEW)にて24ヶ月熟成
100%ジンファンデル ALC14,9% 生産量910ケース
ラズベリー、スパイス、ミントの香りと風味を感じさせるクラシック・スタイルで、
ナパのテロワールを見事に表現した逸品です。

Ravenswood  Old Hill vineyard Zinfandel Sonoma Valley 2002
★レイヴェンズウッド オールド・ヒル ジンファンデル ソノマ 2002 ¥9,450

レイヴェンズウッドの最上級品シングル・ヴィンヤード・シリーズのなかでも最高峰にあげられる「オールド・ヒル」です。
ソノマ、ソノマ・ヴァレー中心部に位置する14エーカーのオーガニック畑です。1880年前後に入植された畑で、レイヴェンズウッドのなかでも最高齢畑です。
ジンファンデル以外にマタロ(ムールヴェードル)、カリニャン、グルナッシュ、プティ・シラーなどが混植されています。粘土交じりのローム層で、シー・レベル(標高ゼロ)、わずかに東に向いた傾斜面です。この畑一帯は山に囲まれ温暖で、バナナ・ベルトと呼ばれています。故オットー・テラー氏が1981年に購入、84年よりレイヴェンズウッドが葡萄を使っています。
収量は1エーカー当たり1,5トン未満
100%フレンチオーク(35%NEW)にて18ヶ月熟成
フィールド・ブレンドのため約75%がジンファンデル
ALC14,2% 生産量395ケース
ブラックベリー、ハーブ、スパイス、杉、ヴァニラなどの複雑味のある香りで、ベリー系の濃厚な果実味でスケールの大きな味わいですが、それだけにとどまらず、とてもスムースで上品な味わいがあり、奥深さや複雑味を持つ極上のジンです。

こちらもどうぞ!

Ravenswood  Old Hill vineyard Zinfandel Sonoma Valley 1998
★レイヴェンズウッド オールド・ヒル ジンファンデル ソノマ 1998 ¥7,350

レイヴェンズウッドの最上級品シングル・ヴィンヤード・シリーズのなかでも最高峰にあげられる「オールド・ヒル」です 。
ジンファンデル・ファンには垂涎の1本です!クラシックでトラディショナルな見事な味わいのジンファンデルです!これからがまさに飲み頃でしょうか・・・
生産量475ケース

Ravenswood  Pickberry vineyard Red Wine Sonoma Mountain 1998
★レイヴェンズウッド ピックベリー レッド ソノマ 1998 ¥4,725

88年から生産されるボルドー・ブレンド(57%メルロー、43%カベルネ)の「ピックベリー」です。
82年に葡萄を植えたストロッツ家が所有する畑で、以前はチェリーやブラックベリーの果樹園でした。当時2才の娘が「またベリーを摘み(ピック)に行くの?」と言ったことが畑の名前の由来です。

輸入元主催のセミナーが終わり、また最後の挨拶にピーターソン氏のところへ。「最後に1つ質問があります。あなたはジャイアンツを応援していますか?」と、例のジャージを取り出すと、大笑いされ、「オフ・コース!」。

私のジャージにまた素晴らしいオーナーのサインが1つ増えました(喜)!今度公開しますね・・・笑。

 

最後に・・・
「ジンファンデル3大R」と言いましたが、私は大好きなラビットリッジ(RABBIT RIDGE)も入れて「4大R」です!ジョエルさん、すいませーん(笑)!

金額は全て税込価格です。
クール代は送料とは別途ご請求になります。

カルトの帝王、ハーラン・エステートのディレクター、ダン・ウィーヴァー氏が、お忍びで?来日しました。都内のワイン販売店から10名ほどがお招きを受けて、昨日銀座シェ・イノでダン・ウィーヴァー氏を囲みディナーをしました。

(うちってそんなに立派な販売店だったかしら・・・笑えない)

ダン氏「はじめまして!」
私「ノー。お会いするのは2回目です!憶えてないですよね?」
(と言いながら、ワイナリー訪問時の写真を見せる)
ダン氏「大変失礼しました・・・」

世界のハーラン・エステートですから、私のこと覚えてなくて当然です(涙)。ワイナリーを訪問できただけでも十分幸せですから・・・

ウィーヴァー氏は次女ソフィーさん(17才)と一緒に日本へ来ました。私の席はソフィーさんの前です。可愛いティーンネージャーの前で緊張しちゃいました。いろいろとお話していると、なんと彼女は野球が好きで、SFジャイアンツの大ファン!好きな選手はバリー・ボンズとか。私はすぐにイスの下から例のジャイアンツのユニフォームを取り出し、「オートグラフ、プリーズ!」と言うと、ソフィーさんは大笑い。恥ずかしそうにジャージにサインをくれました。離席していたウィーヴァー氏が戻って来ると、それを見て大笑い。「ミスターウィーヴァー、あなたもジャイアンツを応援していますか?」と尋ねると「オフ・コース!」親子そろっての貴重なサインが増えました(喜)。

超一流フレンチにまでジャージを持ち込む私。でも、誤解しないでください。ジャージ着ていったわけではありませんから。ちゃんと正装ですよ(笑)・・・

この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。
ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。

いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、
またまた
早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。
2月の最終日にカリフォルニアから大物オーナーが来日しました。
ジンファンデル3大R」の1つ、カラスのラベルで有名な「レイヴェンズウッドのオーナー、ジョエル・ピーターソン氏です。ぜひお会いしたい方でした。憧れの方でした。前日から興奮状態でした(笑)。

 

《 RAVENSWOOD レイヴェンズウッド 》

ジンファンデル3大R」の1つ、レイヴェンズウッドです。
偉大なるジンファンデルの造り手である、リッジ(RIDGE)、ローゼンブルム(ROSENBLUM)、レイヴェンズウッド(RAVENSWOOD)の、3つのワイナリーの頭文字からそう呼ばれています。絶大な人気を誇るジンファンデルのトップ・プロデューサーです。
ジョエル・ピーターソン氏はワイン業界とは全く無縁のバイオ・メディカルの研究者でした。しかし、ピーターソン氏はワインの世界の人間として生きる運命を持っていたのでした。
父親と、後にビジネス・パートナーになるリード・フォスター氏が設立したテイスティング・グループ、サンフランシスコ・ワイン・サンプリングクラブで初めてワインを味わったのはジョエル・ピーターソン氏が10歳の時でした。初めて口にしたワインは「19世紀もののラトゥール」だそうです。偉大なるボルドーやブルゴーニュのワインをその歳ですでに体験していたのです。また、カリフォルニアの古酒、特に古いジンファンデルにもピーターソン氏は感銘を受けたそうです。その瞬間から彼の運命は定められてしまっていたのかもしれません。
ワインの世界に戻ることを決めたピーターソン氏は、1973年当時「ジンファンデルの帝王」と言われていたルシアン・リヴァー・ヴァレーの老舗「ジョセフ・スワン」に弟子入りし、ワイン・メーキングを学び始めました。
1976年父親のワイン仲間であったリード・フォスター氏と「レイヴェンズウッド」を設立。この年のファースト・クラッシュはわずか327ケース。もちろんジンファンデルでした。「はじめから我々にとって、ジンファンデルが全てであった」とピーターソン氏は語ります。
偉大なるボルドーやブルゴーニュに造詣のあったピーターソン氏が何故ジンファンデルを選んだのでしょうか?ピーターソン氏は本当はボルドーのようなカベルネ・ブレンドを作りたかったようですが、当時使用する資格に値する葡萄はジンファンデルだけだったと言っています。ボルドーやブルゴーニュと同じように当時ドライ・ファームで育てられていたのがジンファンデルでした。そして古木のジンファンデルが存在していました。さらにジンファンデルにはカリフォルニアのテロワールが生きていたからです。
アメリカとイタリアの間で長らく論争されていましたが、ジンファンデルとプリミティーボはDNA鑑定の結果同じものと結論づけられました。しかし、親は同じであるが、長い歴史のなかで違う環境で育ったため、遠く離れた兄弟のような関係であるという補足もあります。ピーターソン氏もまったく同一のものとは考えていないとおっしゃっていました。
ピーターソン氏からジンファンデルのルーツについてのお話もありました。
1829年: 後にジンファンデルと呼ばれる葡萄がアメリカに上陸
1832年: アメリカ語としてジンファンデルという単語が使われている
1852年: カリフォルニアにジンファンデルが渡る
ゴールド・ラッシュと共に西海岸へ
1858年: 「Best Claret in the State of CA」として雑誌に紹介される
1895年: ロンドン・ハロッズの広告でジンファンデルが紹介される
「very soft and round and free from acidity」
1995年: クロアチアで「ジンファンデルの息子」と言われる「Plavac Mali
という葡萄が確認される この葡萄がアメリカに渡ると共に、
1800年代にイタリアへにも渡ったようである
2002年: 「Plavac Mali」の親(原種)は「Crljenak」という葡萄で、
1300年代にクロアチアにやって来たようである
全生産量のうち、75%をジンファンデルが占めるレイヴェンズウッドのワインメイクは、クラシックでトラディショナルで、かつシンプルです。小さめのオープントップ・タンクにてナチュラル・イーストで発酵。SO2の添加は極少量。ナチュラル(手による)・パンチングダウン。長いマセラシオン(エクステンデット・マセラシオン)。60ガロンの「フレンチ・オーク」にて熟成。ジンファンデルというとアメリカン・オークのようなイメージもありますが、ピーターソン氏はアグレッシブすぎるアメリカン・オークを好みません。清澄、フィルターや遠心分離機は必要最小限の使用。
また、レイヴェンズウッドはエステート・ヴィンヤードを持ちません。信頼するグロワー(栽培者)との関係を非常に大事にしています。ヴィンヤード・マネージメントを担当するスタッフが個々の畑のグローワーと緊密に連絡を取り合います。グローワーとは「スリー・イヤーズ(3年)・エバーグリーン」という契約を結んでいます。特に上級ワインに使用する葡萄は、灌漑をほどこさないドライファームの50~100年のオールド・ヴァインで、収穫はほんの僅かのみ。レイヴェンズウッドが使用する葡萄の約80%がオーガニックで栽培されています。
レイヴェンズウッドのワインは3つのカテゴリーに分けられます。①この価格帯ではめちゃ美味しい「ヴィントナーズ・ブレンド」シリーズ ②ナパ、ソノマ、ロダイなどのカウンティー」シリーズ ③ナパ、ソノマの「シングル・ヴィンヤード」シリーズです。
レイヴェンズウッドのワインは「なにか懐かしい味わい」がします。「ほっとする、安らぎのある」ワインです。クラシカルな畑の葡萄をトラディショナルな醸造で作ったワインは、濃縮した果実味を綺麗な酸味が包みこんでいるからです。「私のジンは魚にも合うジンだよ」とピーターソン氏はおっしゃっていました。
91年に現在のソノマ・ヴァレーのGEHRICKE ROADにワイナリーを建設。トイレのシートを作っていた工場を借りてワインを作っていた時期もあったとか(笑えない)。99年株式を公開。2001年あのモンダビをも買収したコンステレーション・グループの傘下に入りましたが、ピーターソン氏とレイヴェンズウッドのワインは何も変わっていません。
ぜひお会いしたい憧れの方の1人でした。レイヴェンズウッドを訪問したのもジョエル・ピーターソン氏にお会いしたかったからです(そんな簡単にオーナーに会えるわけないですけど・・・笑)。でも、ビジター・センターのマネージャー、ブルース・マッケイさんがとても親切にしてくださいました。調子に乗って、ワインやTシャツいっぱい買っちゃいましたけど・・・大笑!
「レイヴェン」は「わたりカラス」の意味で、アラスカ先住民族に伝わる「わたりカラスの神話」にちなむ、森を創造し自然を見守る幸運のカラスです。1976年のピーターソン氏の初めてのクラッシュの時にカラスが現れたそうです。その時の出来事がワイナリーの名前の由来とのことですが、この話は長くなるのでまた次回に(笑)・・・
レイヴェンズウッドのキャッチコピーは「No Wimpy Wine !(軟弱なワインなんて造ってたまるか!)」
頑固で偉大な造り手、ジョエル・ピーターソン氏です。
かっちょよかった(感動)・・・
Ravenswood  Vintner’s Blend Zinfandel 2003
★レイヴェンズウッド ヴィントナーズ・ブレンド ジンファンデル 2003 ¥1、890
Ravenswood  Vintner’s Blend Merlot 2003
★レイヴェンズウッド ヴィントナーズ・ブレンド メルロー 2003 ¥1,995
カリフォルニア数か所の畑からの葡萄をブレンドするヴィントナーズ・
ブレンド・
シリーズこの価格帯ではカリフォルニアのトップ・クラスの
品質を持ちます
フレンチオーク(20~30%NEW)にて12ヶ月前後の熟成
香ばしい味わいのジンファンデル、旨みがありながら上品な味わい
のメルロー
Ravenswood  Zinfandel Old Vine Sonoma County
★レイヴェンズウッド ジンファンデル ソノマ・カウンティ 2001 ¥3,150
Ravenswood  Icon Sonoma County 2002
★レイヴェンズウッド アイコン ソノマ・カウンティ 2002 ¥3,780
カウンティ・シリーズはレイヴェンズウッドの顔とも言える重要なアイテムです
フレンチオーク(30~45%NEW)にて14~18ヶ月前後の熟成
ジンファンデルはソノマ・カウンティのオールド・ヴァインを使用
十分な濃縮感ながら、酸が全体をまとめ、とても上品な味わいです
アイコンは南仏スタイル・ワイン なめらかな口当りとしたたかなタンニン
88%シラー、6%ムールヴェードル、6%グルナッシュ
Ravenswood  Belloni vineyard Zinfandel Russian River Valley 2003
★レイヴェンズウッド ベローニ ジンファンデル ルシアン・リヴァー 2003 ¥5,040
レイヴェンズウッドの最上級品、シングル・ヴィンヤード・シリーズです
ソノマ、ルシアン・リヴァーに位置する畑で、1910年前後に入植される
イタリア移民ベローニ氏が1971年に購入 91年から取引を開始した
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,4 PH:3,56
100%フレンチオーク(34%NEW)にて24ヶ月熟成
80%ジンファンデル フィールド・ブレンドとしてプティ・ヴェルド、アリカンテ、
カリニャンをブレンド ALC15,1% 生産量750ケース
ボイズンベリー、プラム、スパイスの香りと風味があり、ルシアン・リヴァーらしい
繊細な味わい、心地良い酸味、おだやかなタンニンが感じられます
Ravenswood  Barricia vineyard Zinfandel Sonoma Valley 2003
★レイヴェンズウッド バリーシア ジンファンデル ソノマ・ヴァレー 2003 ¥5,040
レイヴェンズウッドの最上級品、シングル・ヴィンヤード・シリーズです
ソノマ、ソノマ・ヴァレーに位置する畑で、20世紀以前の畑と言われる
2人の所有者の名前の造語であり、ポルトガル語で「バレル」も意味する
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,1 PH:3,73
100%フレンチオーク(33%NEW)にて24ヶ月熟成
86%ジンファンデル、14%プティ・ヴェルド
ALC14,9% 生産量1050ケース
ブラックベリー、カシス、スパイス、バニラの香りと風味があり、どちらかと
言うとカベルネを連想させる味わいとストラクチャーがあります
Ravenswood  Dickerson vineyard Zinfandel Napa 2003
★レイヴェンズウッド ディッカーソン ジンファンデル ナパ 2003 ¥5,250
レイヴェンズウッドの最上級品、シングル・ヴィンヤード・シリーズです
ナパ、セントへレナに位置する畑で、1930年前後に入植される
オーナーのビル・ディッカーソン氏はジョエル氏の父のワイン会メンバー
スキンコンタクト10~15日間 TA:6,8 PH:3,40
100%フレンチオーク(30%NEW)にて24ヶ月熟成
100%ジンファンデル ALC14,9% 生産量910ケース
ラズベリー、スパイス、ミントの香りと風味を感じさせるクラシック・
スタイルで、
ナパのテロワールを見事に表現した逸品です
Ravenswood  Old Hill vineyard Zinfandel Sonoma Valley 2002
★レイヴェンズウッド オールド・ヒル ジンファンデル ソノマ 2002 ¥9,450
レイヴェンズウッドの最上級品シングル・ヴィンヤード・シリーズのなかでも
最高峰にあげられる「オールド・ヒル」です
ソノマ、ソノマ・ヴァレー中心部に位置する14エーカーのオーガニック畑
1880年前後に入植された畑で、レイヴェンズウッドのなかでも最高齢
ジンファンデル以外にマタロ(ムールヴェードル)、カリニャン、グルナッシュ、
プティ・シラーなどが混植されている 粘土交じりのローム層
シー・レベル(標高ゼロ) わずかに東に向いた傾斜面
この畑一帯は山に囲まれ温暖で、バナナ・ベルトと呼ばれている
故オットー・テラー氏が1981年に購入
84年よりレイヴェンズウッドが葡萄を使う
収量は1エーカー当たり1,5トン未満
100%フレンチオーク(35%NEW)にて18ヶ月熟成
フィールド・ブレンドのため約75%がジンファンデル
ALC14,2% 生産量395ケース
ブラックベリー、ハーブ、スパイス、杉、ヴァニラなどの複雑味のある香り
ベリー系の濃厚な果実味でスケールの大きな味わいですが、それだけにとどまらず、
とてもスムースで上品な味わいがあり、奥深さや複雑味を持つ極上のジン
こちらもどうぞ!
Ravenswood  Old Hill vineyard Zinfandel Sonoma Valley 1998
★レイヴェンズウッド オールド・ヒル ジンファンデル ソノマ 1998 ¥7,350
レイヴェンズウッドの最上級品シングル・ヴィンヤード・シリーズのなかでも
最高峰にあげられる「オールド・ヒル」です
ジンファンデル・ファンには垂涎の1本です!
クラシックでトラディショナルな見事な味わいのジンファンデルです!
これからがまさに飲み頃でしょうか 生産量475ケース
Ravenswood  Pickberry vineyard Red Wine Sonoma Mountain 1998
★レイヴェンズウッド ピックベリー レッド ソノマ 1998 ¥4,725
88年から生産されるボルドー・ブレンド(57%メルロー、43%カベルネ)
82年に葡萄を植えたストロッツ家が所有する畑で、以前はチェリーや
ブラックベリーの果樹園でした 当時2才の娘が「またベリーを摘み(ピック)
に行くの?」と言ったことが畑の名前の由来です
輸入元主催のセミナーが終わり、また最後の挨拶にピーターソン氏のところへ。「最後に1つ質問があります。あなたはジャイアンツを応援していますか?」と、例のジャージを取り出すと、大笑いされ、「オフ・コース!」。
私のジャージにまた素晴らしいオーナーのサインが1つ増えました(喜)!今度公開しますね・・・笑
最後に・・・
「ジンファンデル3大R」と言いましたが、私は大好きなラビットリッジ(RABBIT RIDGE)も入れて「4大R」です!ジョエルさん、すいませーん(笑)!
金額は全て税込価格です。
クール代は送料とは別途ご請求になります。
カルトの帝王、ハーラン・エステートのディレクター、ダン・ウィーヴァー氏が、お忍びで?来日しました。都内のワイン販売店から10名ほどがお招きを受けて、昨日銀座シェ・イノでダン・ウィーヴァー氏を囲みディナーをしました。
(うちってそんなに立派な販売店だったかしら・・・笑えない)
ダン氏「はじめまして!」
私「ノー。お会いするのは2回目です!憶えてないですよね?」
(と言いながら、ワイナリー訪問時の写真を見せる)
ダン氏「大変失礼しました・・・」
世界のハーラン・エステートですから、私のこと覚えてなくて当然です(涙)。ワイナリーを訪問できただけでも十分幸せですから・・・
ウィーヴァー氏は次女ソフィーさん(17才)と一緒に日本へ来ました。私の席はソフィーさんの前です。可愛いティーンネージャーの前で緊張しちゃいました。いろいろとお話していると、なんと彼女は野球が好きで、SFジャイアンツの大ファン!好きな選手はバリー・ボンズとか。私はすぐにイスの下から例のジャイアンツのユニフォームを取り出し、「オートグラフ、プリーズ!」と言うと、ソフィーさんは大笑い。恥ずかしそうにジャージにサインをくれました。離席していたウィーヴァー氏が戻って来ると、それを見て大笑い。「ミスターウィーヴァー、あなたもジャイアンツを応援していますか?」と尋ねると「オフ・コース!」親子そろっての貴重なサインが増えました(喜)。
超一流フレンチにまでジャージを持ち込む私。でも、誤解しないでください。ジャージ着ていったわけではありませんから。ちゃんと正装ですよ(笑)・・・
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。
ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。