いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません（２０１４年７月１５日配信）。

９月中旬まではクール便をご利用ください。通常便配送によるワインの劣化は責任を負えません。クール便到着後ワインをすぐに低温の場所に置いてください。急激な温度変化を与えたことによる液漏れやラベル不良の返品や交換はお受けできませんのでお気をつけください。

全国のナカイさんからご注文を頂戴している「ナカイ」です・・・

中井さんが遂にピノ・ノワールをリリースしましたぁ・・・

《　ＮＡＫＡＩ　ＶＩＮＥＹＡＲＤ　ナカイ・ヴィンヤード　》

中井章恵（あきよし）氏がアメリカに渡ったのは１９６０年代。中井さんのワインとワイン醸造に対しての情熱は東京からサンフランシスコに移住してから１２年後に思いがけないところから始まりました。

１９７６年のこと、家族を連れてカリフォルニアのセントラル・ヴァレーにてチェリーとアプリコットの収穫体験をした際、摘み取った量がとても多かったのでそれを友人達と分け合ったそうです。その中の１人にワイン好きで、ザ・フレンズ・オブ・バッカス（サンフランシスコを拠点としたワイン醸造クラブ）にてワイン醸造関連の機材を管理している友人がおり、その彼から余った果物でワインを作ったらどうかとすすめられたのです。自作のアプリコット・ワインは繊細で美しい香りがあり、ドライでデリケートな味わいを楽しむことができました。

自作のアプリコット・ワインの成功に興奮した中井さんはザ・フレンズ・オブ・バッカスに参加し、初めて葡萄の収穫を体験しました。さらに北カリフォルニアの由緒あるワインの地にあるいくつもの畑で多数の葡萄品種の収穫にも携わりました。畑での体験は東京での子供時代のものとは全く異なるものだったそうです。この頃から中井さんは「自然に帰ること、農夫になること、そして自分の葡萄を自分自身で育てること」を昼夜問わず夢見るようになりました。

さらなる情熱と共に、自然回帰に対する熱望は自分の畑をいつの日か運営するのだという確信に変わります。しかしこの目標を考える時、中井さんはもっと農業のことを学ばなければならないということにも気がついていました。そこで中井さんは夢の実現のため、平日は仕事を続けながら、週末はサンフランシスコから北に１００ｋｍほど離れたサンタ・ロサのコミュニティー・カレッジに通い葡萄栽培学を学びました。

２年間に及ぶ農業知識の集積により、１９７９年いよいよ自分の葡萄から自分のワインを造るという夢を実現する機が熟しました。まるまる１年間かけて自らの全ての条件に沿う土地を探し回りました。そして１９８０年ソノマのルシアン・リヴァー・ヴァレーに２０エーカー（約８ｈａ）の土地を購入することができました。次の年はこの土地を「ナカイ・ヴィンヤード」に変えていくことに重点を置きました。最初にしたことは、この土地に古くからあったジンファンデルを取り除き、５エーカーほどの場所に２，４００本のソーヴィニヨン・ブランを植えました。

次の１０年間は２足のわらじを履くことになりました。平日は家族と共にサンフランシスコでの仕事をこなし、週末は畑で献身的に時間を費やしました。幼い葡萄の木はきめ細やかな世話を必要とします。中井さんは栽培学の講座で学んだことを活かし、幼い葡萄の木を最高の品質の葡萄を生み出すことのできる強い大人の木に育てることができました。その間中井さんは自分が学んだことをもとに、サンタ・ロサのコミュニティー・カレッジのインストラクターやソノマ葡萄種苗場のスタッフからのアドバイスを取り入れ、様々な栽培技術を試みました（特に種苗場のオーナー、リチャード・カンディ氏との出会いが葡萄栽培に大いに役立ったそうです）。

これらの努力が、１９９０年代に中井さんが育てたソーヴィニヨン・ブランを使ったタフト・ストリート・ワイナリーのワインがソノマ・ハーベスト・フェアーにて４年連続で銀賞を受賞することにつながりました。この成功によってワイン造りに対する確信が持て、同時にソノマでのワインビジネスをさらに広げていきたいという思いが強くなり、中井さんはさらに葡萄を植えることにしました。ベテラン栽培者の助言に基づき、１９９５年に３，０００本のシャルドネを、１９９７年に３，５００本のメルローを植え、ここにナカイ・ヴィンヤードは完成しました。そして、僅か１１８ケースの１９９９年のメルローでデビューしました。

ナカイ・ヴィンヤードから遂にピノ・ノワールがリリースされました！

　Nakai Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ナカイ　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０１２　￥４，７５２

待望のファースト・リリース！ファースト・ヴィンテージです！

私が中井さんからピノ・ノワールのお話を聞いたのは２００９年でした。ルシアン・リヴァー・ヴァレーにいるからにはやはりピノ・ノワールを造ってみたいという思いがあったようです。ソーヴィニヨン・ブランの畑の一部をピノ・ノワールに植え替えたとのこと。今回のリリースまではリヴァー・ロード・ワイナリーに葡萄を買い取ってもらい、リヴァー・ロードのピノ・ノワールにブレンドされていました。

ナカイ・ヴィンヤードのピノ・ノワールはクローン１１５と６６７を使用。１列の長さは約７８０フィート（約２４０ｍ）で、４列づつ栽培されたものです。２０１２年は天候にも恵まれて大変質の良い葡萄が収穫できたとのこと。予定より早めの９月終りに完熟した葡萄をナイトハーベストしました。選果、除梗後クラッシュ。スキンコンタクトを３日間。フレンチオークを使い樽熟成しました。

（先日の輸入元でのテイスティングではまだ閉じた状態だったのか・・・）上品でおとなしい香り。ワイルド・ストロベリー、ブルーベリーの香り。アールグレイの紅茶、煙草の香り。アタックはブルーベリーの濃縮した果実味が主体。果実味と酸のバランスは心地良く調和しています。和洋問わずお料理との相性は良いと思います。早めのデキャンタージュと大きめのグラスをおすすめします。生産量は僅か２００ケース。和のテイスト溢れる魅力的なエチケットです。

ＡＬＣ１４，０％　生産量２００ケース
輸入元定価￥５，４００（税抜￥５，０００）

定番のメルロー、ソーヴィニヨン・ブランもございます・・・

　Nakai Vineyard Merlot Russian River Valley
★ナカイ　メルロー　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２００８　￥３，４５６

メルローの２００８年は、春は雨が多かったものの早々から暖かい日が続き、順調に成長しました。夏は温暖でマイルドな気候、そして収穫時も比較的涼しい気候が続き、長いハングタイムとなりました。上が閉じたステンレスタンクで発酵。日に２度のポンプオーバー。ニュートラルのフレンチオーク（５０％）とアメリカンオーク（５０％）にて１２ヶ月熟成。１００％マロラクティック発酵。カシス、ブラックベリー、シダーの心地良いフレーバー、そしてしっかりとしたタンニンと深みを持つ落ち着いた味わいです。大きめのグラスでどうぞ。１００％メルロー。

ＡＬＣ１３，８％　輸入元定価￥４，１０４（税抜￥３，８００）

　Nakai Vineyard Sauvignon Blanc Russian River Valley
★ナカイ　ソーヴィニヨン・ブラン　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０１０　￥３，２４０　残少

中井さんが育てたソーヴィニヨン・ブランを使っていたワイナリーのワインが４年連続で賞を受け、自身でボトリングする決心をしました（１９９９年がファースト・ヴィンテージです）。ソーヴィニヨン・ブランは、ステンレスタンクのみで醸造。レモンなどの柑橘系果実満載で、きりっとした酸に裏打ちされた心地良い飲み口です。１００％ソーヴィニヨン・ブラン。

ＡＬＣ１３，２％　輸入元定価￥３，７８０（税抜￥３，５００）

中井さんと初めてお会いしたのは２００５年でした。輸入元の社長と一緒にわざわざ当店にお越しくださいました。実は中井さんはここ地元船橋でお育ちの方なのです。しかも当店のけっこうそば（笑）。中井さんはこの近辺をとても懐かしがっていました。そして私とではなく、私の母親と話し込んでしまいました。１時間近くも（笑）。その後お食事をしながらナカイ・ヴィンヤードについていろいろとお話をうかがいしました。そして例のジャイアンツのジャージにサインを頂戴しました。中井さんは野球には全く興味がないとのことでしたが、せっかくですから（笑えない）サイン頂戴しました。

以後毎年暮れに中井さんは当店にお顔を出してくださいます。１２月上旬から１月中旬まで里帰りしています。中井さんが来ると、もう今年も終わりだなぁって感じです（笑）。２００９年１月には当店の新年会にも出席してくださいました。そして昨年の暮れに本日ご紹介のピノ・ノワールを持参してくださいました。おそらくフィルタリングなしの樽出し状態で、非常にジューシーな感じでしたが、約半年経って今回リリースされたピノ・ノワールはしっとりと落ち着いた状態になっています。

ブログ【今年も中井さんがご来店です・・・】（２０１３年１２月１５日）

中井さんと・・・

こちらもどうぞ・・・

同じくカリフォルニアの私市さん、中村さんのワインです・・・

　Maboroshi AIMEE Maboroshi Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★マボロシ　エイミー　マボロシ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２００９　￥１４，５８０
　Maboroshi Maboroshi Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★マボロシ　マボロシ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２００７　￥９，２８８

　Maboroshi Chardonnay Los Carneros
★マボロシ　シャルドネ　ロス・カーネロス　２０１２　￥６，４８０
　Maboroshi Chardonnay Los Carneros
★マボロシ　シャルドネ　ロス・カーネロス　ナパ　２０１０　￥６，４８０　残少

マボロシ１０周年を記念する２００９年は愛娘エイミー（詠美）に捧げる特別キュヴェです。２００７年にはマボロシからシャルドネが誕生しました。

　Noria Sangiacomo Vineyard Chardonnay Sonoma Coast
★ノリア　サンジャコモ　シャルドネ　ソノマ・コースト　２０１１　￥４，３２０
　Noria Sangiacomo Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★ノリア　サンジャコモ　ピノ・ノワール　ソノマ・コースト　２０１１　￥５，２９２

純米吟醸がモデルというノリア。あの十八代目中村勘三郎さんもこのノリアのファンだったとか。３度目のリリースです。

【純米吟醸がモデルという中村さんの「ノリア」です！その他日本人醸造家が造るカリフォルニアワインもどうぞ！】（３月２０日配信）

金額は税込価格（含消費税８％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

昨年暮れに久しぶりに日本市場に復活した ”キング・オブ・カベルネ” こと、「ケイマス・ヴィンヤーズ」のオーナー、チャック・ワグナー氏が来日しました。

ブログ【チャック・ワグナー氏来日！（ケイマス・ヴィンヤーズ）】（７月１４日）

この内容は、アドレスを頂戴した方にＨＰ公開前にメールでお送りしています。ゆえにＨＰ公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ！カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。