いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2014年9月30日配信)。
待ってました・・・遂に日本上陸です(喜)・・・
4月にジョンさんが来日した時にこのワインのお話をお聞きました・・・
《 CALDER カルダー 》
フロッグス・リープの創業者ジョン・ウイリアムスの息子で、期待の次世代ワインメーカーのローリー・ウイリアムスが造る「カルダー」です。
ローリー・ウイリアムスはジョン・ウイリアムスと、やはりラザフォードでトレス・サボワ・ワイナリーを運営するジュリー・ジョンソンの元に誕生。2012年からフロッグス・リープで働き始めましたが、生まれ故郷のナパに戻ってくる前は、セント・ジョン・カレッジとコーネル大学在学中に休暇を取り、バローロ、メンドーサ、プロヴァンス、ブルゴーニュなどで収穫を体験しました。
「カルダー(自身のミドルネーム)」を始めたきっかけは、自分が生まれ育った場所からの葡萄、いわゆる理想的なワインメイキングによって醸造された葡萄ですが、それらの葡萄を使って自分にしかできない創造的な進化を始めることに魅力を感じたからです。そして、それらがカリフォルニアやナパといったテロワールが唯一無二であるということを語ってくれていると信じて疑いません。
それらの葡萄の栽培はオーガニック、ドライファームであり、日常的に伝統への尊重と創造への試みが同時に要求されます。これはワインメイキングにも引き継がれることですが、自身がワインメイキングの最高の技術として教えられたことは、創造的なアロマや味わいを導き出すことやその土地を感じることから成りますが、それは過去や未来も見据える先見の目を持つ者のみが体得できることです。
カルダーが主にフォーカスしている点は、カリフォルニアのワインシーンの中で長い関わり合いがありつつも、今では幅広く知られずまたは植えられていない葡萄を取り扱うことです。シャルボノやリースリングといった品種は、カリフォルニアでは150年以上前から植えられていますが、現在は極少量であったり散在して植えられています。これらの葡萄品種は、適切に世話をして、自然のバランスに敬意を払って取り扱いさえすれば、非常にユニークなテロワールを表現してくれるのではないかと信じています。このような、古くからある、ドライファームによる、持続可能な畑からの葡萄は、自然な酸を保ちつつも熟成がピークの状態で収穫することを可能にしてくれます。
セラーにおける哲学としては、新樽の影響や商業的な酵母、不必要な技術を制御することです。自然酵母、ニュートラルなレベルの樽の使用、自然に起こるマロラクティック発酵、ノン・フィルターを選んでいます。と同時に、偉大なワインへと進化させるためには、ワインメーカーの技量が必要な要素であることも認識しています。ワインメーカーとして決断に迫られる時、偉大なワインを造るワインメーカーとはどのような影響を与えるのかを描くようにしています。そうすることによって、ナパの名声や、また、そのワインが現す慎み深さ、バランス、長熟であることを確立しています。
I believe the greatest wines carry a nervous energy that honors both the history of where the wines were grown and their potential to relay that history to future generations. To that end, I am dedicated to the crafting of vibrant, balanced wines that offer both immediate happiness and a connection with California’s winemaking heritage. – Rory Williams
Calder Carignane Colombini Vineyard Redwood Valley Mendocino
★カルダー カリニャン コロンビーニ・ヴィンヤード レッドウッド・ヴァレー メンドシーノ 2012 ¥4,536
メンドシーノ・カウンティの中心部にある山麓のレッドウッド・ヴァレー。コロンビーニ・ヴィンヤードのカリニャンです。1942年に植樹され、1970年代初期にコロンビーニ一族により畑の手入れをされてきました。彼らの主となる栽培はこのカリニャンで、低収量に生産し、しっかりと葡萄が色づくように仕立てました。葡萄樹は海抜900フィート(約274m)に深く根を張り、その根が成長期間中のバランスと複雑さを形成するのを助け、素晴らしい風味を生み、酸も保ちます。カリニャンは元来南フランスのルーション地方にて栽培されていた品種です。今ではカリフォルニアに広くまん延しています。まれにみる唯一の単一品種です。
収穫後3トンの葡萄は除梗と破砕をし、発酵は3/4 トンの小さなT-bins (遮断性のある数個の発酵槽)にて行います。使用を認められている天然酵母を使い2週間の発酵を行います。それぞれの発酵槽は毎日果房を果汁と接触させ、優しく風味と色合いを抽出し、熟成は8ヶ月間オークバレルにて行います。一定のワインはアメリカンオークの新樽(比率11%)を熟成期中使用します。他のワインは通常のオークを使い熟成させます。2012年のカリニャンは2013年7月15日にフィルターをせずにボトリングをします。生産量は188ケースです。
「カリニャンは伝統的な様々な深い香りの風味とバランスのとれた構造と輝きのある酸が主となり、そこへ穏やかなアルコールが入り混じります。フルーツのアロマで主役となるのはブラックチェリーと熟したプラムが中心になり、肉の風味とスパイスが深みのあるアロマを構成します。フレーバーは豊かで完熟したニュアンスがあり、新鮮な酸と穏やかなタンニンがワインの良い構造を構成し食事との相性を保証します。(ローリー・ウイリアムス)」
ALC13,4%
日本入荷84本
輸入元定価¥5,076(税抜¥4,700)
Calder Charbono Meyer Vineyard Calistoga Napa Valley
★カルダー シャルボノ メイヤー・ヴィンヤード カリストガ ナパ・ヴァレー 2011 ¥4,536
ナパ・ヴァレー北部カリストガのメイヤー・ヴィンヤードのシャルボノです。シャルボノはカリフォルニアの古くから歴史ある葡萄です。現在カリフォルニアで70エーカーほど栽培されています。起源は、絶滅したフランス・サヴォワ地方の古い葡萄品種(ドゥス・ノワール)です。1800年代後半にいくつもの俗説がありますが、植物学者 Luther Burbank により彼の庭に素材として供給されたのが起源だとされています。20世紀の中頃まで交互に繰り返されたように、ピノ・ノワールとバルベーラのどちらかがシャルボノの起源だと思われていました(イタリアのドルチェット、アルゼンチンのボナルダ、などの説もあり)。その後イングルヌックのジョン・ダニエルがシャルボノを有名にしました。様々な造り手がイングルヌックをお手本に今日までシャルボノを存続させました。私もそのうちの1人です。シャルボノはナパ・ヴァレーの歴史とワイン造りにおいて重要なつながりを持つ立役者です。
極端な高揚と愛情にも関わらず、樹齢40年のドライファームのシャルボノは成熟が遅く糖分も容易には上がりません。自然な醸造については発酵は小さな上面が開いている発酵槽(カリニャンと同じ発酵槽)にて行い、ピノ・ノワールと同じスタイルの果房を果汁に戻す工程を1日に2回手作業で優しく抽出します。シャルボノの鮮やかな果実味は新樽とは合いません。通常の古いフレンチオークにて熟成をさせます。2013年7月のボトリング前に18ヶ月の樽熟成をしています。生産量は342ケースです。
「名高く優しみがあり豊潤で軽快な香りのあるシャルボノは、葡萄からの直接的な美味しさと10年間は熟成する才能を秘めた葡萄品種です。鮮やかな果実味と滑らかなタンニンを持ち、活気のある酸もあります。葡萄の構成は、鮮やかで生き生きとしており、サクランボや(ブルーベリーに似ている)ハックルベリーに並行して、ウッドスパイス、シナモン、フレッシュハーブ、それと湿った森の中にいるような香りです。(ローリー・ウイリアムス)」
ALC12,1%
日本入荷240本
輸入元定価¥5,076(税抜¥4,700)
Calder Dry Riesling Rachel Rossi Vineyard Rutherford Napa Valley
★カルダー ドライ・リースリング ロッシ・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 2013 ¥4,104
ナパ・ヴァレー、ロッシ・ヴィンヤードのリースリングです。ドライファームの小区画から供給される、有機栽培の畑はラザフォードの中心地で栽培されます。この土地が有名になった理由はカベルネ・ソーヴィニヨンによります。しかしながら、ラザフォードでは今日いくらか思いがけない場所でリースリングが見つかります。それはナパ・ヴァレーに初めて葡萄を植えたのはドイツの移民によるものだからです。そして必然的に彼らの母国を代表するリースリングを自然に広めるようになりました。実際1800年代に1,000エーカーを越えるリースリングをラザフォードに彼ら自身で植えました。温かいカリフォルニアのこの土地にリースリングを植え、上質で簡単に熟すことをイタリアのワインメーカーも評価しました。1/2 エーカーから始まったロッシ家所有の試行錯誤した初期のカリフォルニア・ワインメーキングの名残りが長期的にナパの葡萄栽培の歴史を構成しています。
葡萄は足踏みにて破砕した後3時間ほどスキンコンタクト(果皮と液体の接触)を行います。その後破砕した葡萄を2つに分けます。1つは全体の2/3 を占めていて、ステンレス・スティールタンクで3週間約13℃にて発酵させます。もう1つは2つのステンレス・スティールバレルにて発酵が終了するまでに約10日間温度管理などは特にせずにおきます。どちらのワインも2013年の自然なイーストの長所がでました。発酵が完全に終了後、2つに分けたワインをステンレス・スティールに合わせて安定させ、冬が終わるまで全く手をつけずに澱と接触させます。2014年の4月1日にフィルターをせずにボトリングしました。生産量は132ケースです。
「この完全にドライなバランス構成のリースリングは自然で芳醇な香りとフレッシュな酸が中心になります。白桃、シトラス、ミネラルに花の芳香があり、それらは全て中程度の構造に輝きのある酸が加わり、華やかな香りが口腔内に広がり、余韻の最後まで残ります。淡い構造と濃さのある香の詰め物のようなこのワインが長い間さわやかな気分を保持してくれます。(ローリー・ウイリアムス)」
ALC12,4%
日本入荷84本
輸入元定価¥4,536(税抜¥4,200)
みなさま、フロッグス・リープの名作中の名作「リープフロッグミルヒ」を覚えておられるでしょうか?リースリング主体にシャルドネなどをブレンドした美味なるワインでした(年によってブレンドする品種は違いましたが)。
リープフロッグミルヒは残念ながら2005年で生産終了となりましたが、上記カルダーが使用するリースリングはリープフロッグミルヒに使われていた畑の葡萄です。僅か0,6エーカーで、樹齢は50年以上です。現在この畑はフロッグス・リープが所有管理しています。
そして、そのリープフロッグミルヒに代わって登場したのがトロッケンベーレンアウスレーゼならぬ「フロッケンベーレンアウスレーゼ」でした。ジョンさんはラザフォード北部のホワイトホール・レーンのそばの20エーカーの畑を譲り受けました。ここにあったのがなんと一部貴腐化した樹齢70年以上のリースリングでした。2006年このリースリングから誕生したのがレイト・ハーベスト・リースリングのフロッケンベーレンアウスレーゼです。
Frog’s Leap Frogenbeerenauslese Late Harvest Riesling Napa Valley
★フロッグス・リープ フロッケンベーレンアウスレーゼ レイト・ハーベスト リースリング 2010 ハーフボトル ¥5,184 1本
Frog’s Leap Frogenbeerenauslese Late Harvest Riesling Napa Valley
★フロッグス・リープ フロッケンベーレンアウスレーゼ レイト・ハーベスト リースリング 2009 ハーフボトル ¥4,968 2本
トロッケンベーレンアウスレーゼならぬフロッケンベーレンアウスレーゼです(笑)!
2006年に誕生した樹齢70年以上のレイト・ハーベスト・リースリングはいつ生産が終了するかわからない希少品です。(樹がいつまでもつか・・・)09年は200ケースでしたが、10年は60ケースしか生産されていません。
フロッグス・リープのお話はこちらからどうぞ・・・レア・ワインもございます・・・
(フロッグス・リープはヴィンテージが変わっているものもあります・・・)
Frog’s Leap Rutherford Red Wine Napa Valley
★フロッグス・リープ ラザフォード レッド ナパ 2008 ¥12,960 W&S91 WE92
Frog’s Leap Cabernet Sauvignon Napa Valley
★フロッグス・リープ カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ 2009 ¥6,804
Frog’s Leap Merlot Rutherford Napa Valley
★フロッグス・リープ メルロー ラザフォード ナパ 2010 ¥5,832 W&S93
Frog’s Leap Zinfandel Napa Valley
★フロッグス・リープ ジンファンデル ナパ 2010 ¥5,184 W&S93
Frog’s Leap Chardonnay Napa Valley
★フロッグス・リープ シャルドネ ナパ 2012 ¥4,752 残少
Frog’s Leap Sauvignon Blanc Rutherford Napa Valley
★フロッグス・リープ ソーヴィニヨン・ブラン ラザフォード ナパ 2012 ¥3,672 残少
フラッグシップのラザフォード・レッドは2011年で生産を止めました。ナパ・カベルネも生産を止めて、カベルネは2012年からエステート・グロウンというカベルネが1つになります。
ブログ【ジョンさんが来日しました!(フロッグス・リープ)】(4月3日)
【溺愛ワイナリーから久しぶりにかわいいハーフボトルが届きました・・・】(2013年11月12日配信)
こちらもどうぞ・・・
今年前半最も注目されたワインではないでしょうか。神の子が造る「ベッドロック」です。
偉大なるジンファンデルの造り手である、レイヴェンズウッド Ravenswood 、リッジ Ridge 、ローゼンブルム Rosenblum の3つの生産者は、その頭文字から「ジンファンデル3大R」と呼ばれます。
「ベッドロック」は、カリフォルニアの大物中の大物醸造家、レイヴェンズウッドのジョエル・ピーターソンの息子モーガン・トウェイン・ピーターソンが造るワインです。
Bedrock Pagani Ranch Heritage Red Wine Sonoma Valley
★ベッドロック パガニ・ランチ ヘリテージ レッド ソノマ・ヴァレー 2012 ¥7,020 WA88-90
Bedrock Lorenzo’s Heritage Red Wine Dry Creek Valley
★ベッドロック ロレンゾズ ヘリテージ レッド ドライ・クリーク・ヴァレー 2012 ¥6,372 WA92-94
Bedrock Old Vine Zinfandel Sonoma Valley
★ベッドロック オールド・ヴァイン ジンファンデル ソノマ・ヴァレー 2012 ¥4,212 WA90
【神の子モーガン・ピーターソンが造るあの「ベッドロック」から新アイテムが入荷です!】(6月24日配信)
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カリフォルニアのニュー・ウェイブと呼ばれる「スクライブ」です。
カルダーのローリー・ウイリアムスはイケメン、ベッドロックのモーガン・ピーターソンもイケメン、そしてスクライブを造る兄弟アンドリュー・マリアーニとアダム・マリアーニもイケメンです。彼らはメジャー品種に拘ることなく、カリフォルニアに古くから存在している品種にスポットを当てています。
スクライブは土地の個性を最大限に反映させ、強い樽香や高いアルコール度数を避けた、ピュアなワインを造り出しています。
Scribe Estate Riesling Sonoma
★スクライブ エステート リースリング ソノマ 2012 ¥4,644
現在ワイナリーのある場所は、1900年代後半にドイツ移民がリースリングとシルヴァーナを植えた場所です。歴史上初めてアメリカに輸入されたリースリングとシルヴァーナの樹でした。アンドリューとアダムは当時のリースリングやシルヴァーナを再現したいと考えています。
葡萄はソノマ南部のアローヘッド・スロープから。スクライブ・エステートの南西向きの有機栽培畑からの100%リースリングです。手摘みで収穫。ブリックスは18,4。ステンレスタンクと卵形コンクリートタンクで長期低温発酵。ステンレスタンクと卵形コンクリートタンクで4ヶ月熟成。残糖0,0グラムです。
上品で華やかな白い花、白桃の香り。クリーンで優しいアタック。甘味は前面に出てきませんが、十分なミネラル感と優しい酸味が味わいとバランスを作っています。リースリングのイメージを変えてしまうリースリングかも。
ALC11,4%
輸入元定価¥5,292(税抜¥4,900)
※他にシャルドネ、ピノ・ノワールが日本入荷しています。お問い合わせください。
ブログ【アンドリュー・アリマーニ氏来日!(スクライブ)】(9月10日)
金額は税込価格(含消費税8%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。