いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2025年2月25日配信)
和食とのマリアージュを探究しています・・・
限定キュヴェが極々少量日本入荷しました・・・売り切れ御免です・・・
《NAKANURA CELLARS ナカムラ・セラーズ 》
和食とのマリアージュを追求しています。中村倫久さんの「ナカムラ・セラーズ」です。
中村倫久さんはケータリング・マネージャーとしてホテル日航サンフランシスコに赴任。それが全ての始まりです。中村さんは東京生まれの東京育ち。叔父様が西麻布でレストランをされていたので、なんとなく(苦笑)飲食業に興味を持ち、大学卒業後ホテル日航東京に就職しました。ちなみに中村さんのお父様はショコラティエでお母様は料理人でした。イタリア旅行の際に1981年のバルバレスコに魅了され、ワインにも興味を持っていたので、ホテル日航時代にソムリエの資格を取得しました。そしてサンフランシスコへ。最初は全くカリフォルニアワインに興味がなかったとのことです。好きなイタリアワインを含むオールドワールドのワインの素晴らしさは理解していましたが、カリフォルニアワインを含むニューワールドのワインは総じて美味しくないと思っていました。ある日友人に誘われ、いやいやナパ・ヴァレーのワイナリーのテイスティングに参加しました。なんとその時飲んだシャルドネに衝撃を受けました。黄金の雫。凝縮した果実味。オールドワールドの品格とは正反対ではあるがとても興味を引く味わいだったそうです。それ以後週末はナパ・ヴァレーのワイナリーを訪問するようになりました。だんだんカリフォルニアワインというものがどういうものなのか理解するようになりました。2年の赴任が終わりに近づきました。この先どうしようか。日本に戻り仕事を続けるか。サンフランシスコに残りなにかワインに関連する仕事をしてみようか。ワイナリーでたまにワインメーカーに会うことができました。ワインメーカーに会うたびに必ず「このワインはあなたが造られたのですよね?こういう美味しいワインを造るにはどうしたらよいのですか?」と尋ねたそうです。「学校でワイン造りを学んだんだよ。」とワインメーカーは答えました。
中村さんはサンフランシスコに残ることを決意しました。会社を退職し、UC デイヴィスに入学しました。ワイナリーで仕事をもらい、UC デイヴィスで栽培と醸造を学び、2004年にナパ・ワイン・カンパニーに入社しました。ここでハイジ・バレットら著名なワインメーカーのワインに対する多様なアプローチを目の当たりにしながらいろいろと経験を積みました。トータルで7つのワイナリーで仕事をしましたが、Artesa アルテッサ・ワイナリーでは主任ワインメーカーを務めるまでになりました。その中でナカムラ・セラーズを立ち上げ、2010年に “ノリア“ と名付けた初の自身のワインを造り上げました。ワイン名のノリアはスペイン語で “水車” の意味。水車から連想される水、自然、基本的な生活のエネルギーのイメージは、ワインが持つ要素と重なります、と。水しぶきは日本の花火のようにも見えます。和食に合うワインを目標としました(特にシャルドネは純米大吟醸をモデルにしました)。2022年にアルテッサ・ワイナリーを退職し、自身のワイナリーに専念するようになりました。一昨年2023年にバークレーに自身のワイナリーを作り上げました。醸造施設とテイスティングルームを兼ね備えた、今流行のアーバンワイナリー(街中にある都市型ワイナリー)です。
Noria Wine Nakamura Cellars |
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そのノリアから希少限定品が入荷しました。ワイナリーだけでの販売の予定でしたが、極々僅かな数量を日本市場に譲ってくださいました。営業割り当ての極々少量です。売り切れ御免です。
Noria Gewurztraminer Erica’s Vineyard Carneros Sonoma County 2023
★ノリア ゲヴュルツトラミネール エリカズ・ヴィンヤード カーネロス ソノマ・カウンティ 2023 ¥5,940 希少限定品
初リリースです。ノリアのゲヴュルツトラミネールです。本来ワイナリーだけでの販売の予定でしたが、極々少量が日本入荷しました。
中村さんは2014年からソーヴィニヨン・ブランの生産を始めました。理想は100%ソーヴィニヨン・ブランで造り上げたかったのですが、なにかしっくりこないなにか物足りないと思い、ヴィオニエなどいろいろな品種をブレンドしました。結果思いもよらずゲヴュルツトラミネールがドンピシャとなりました。
中村さんはワインメーカーとして勤務していたラーソン・ファミリー・ワインズからソーヴィニヨン・ブランへのブレンドのためにゲヴュルツトラミネールを調達していました。ノリアのワイン造りに専念するため、2022年にラーソン・ファミリー・ワインズのワインメーカーを惜しまれながらも退任しました。ワイナリーとの友好な関係は維持され、引き続きラーソン・ファミリー・ワインズのゲヴュルツトラミネールを使用する契約を結びました。そしてゲヴュルツトラミネール単一のワインをリリースすることにしました。ラーソン・ファミリー・ワインズがソノマ・カーネロスのやや西側に所有するエリカズ・ヴィンヤードからです。
2023年は少し特別なヴィンテージでした。発芽は例年より4週間遅れて始まり、生育期を通じて涼しく乾燥した気候が続きました。収穫期に大きな熱波や雨が降ることはありませんでしたが、収穫は例年より4~6週間遅れました。ですが葡萄はフレッシュな果実味と生き生きと酸を持ちました。初リリースの2023年ゲヴュルツトラミネール・エリカズ・ヴィンヤードは100%ゲヴュルツトラミネ―ルで、全房を優しくプレスした後、果実の風味を最大限に引き出すためステンレスタンクで低温発酵しました。数年使用の樽で10ヶ月の熟成。ライム、ライチ、洋なしのアロマ。ハニーサックルも。生き生きとしたピーチやアンズを思わせるストーンフルーツの果実味が、爽やかな酸そしてミネラル感と見事に調和しています。モダンで洗練された日本料理とマリアージュしそうです。
100%ゲヴュルツトラミネール
ALC14,1%
輸入元定価¥6,380(税抜¥5,800)
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Noria Rose (Pinot Noir) Pinot Noir Sonoma Coast 2023
★ノリア ロゼ (ピノ・ノワール) ソノマ・コースト 2023 ¥5,940 希少限定品
ノリアのロゼワインです。ロゼも日本入荷は極々少量です。
ロゼワインは元来中村さんがお母様への贈り物として造り上げたワインでした。ほとんど市場には流通しないワインでした。2015年ヴィンテージから日本市場で取り扱いされるようになりましたが、日本入荷は極々僅かな数量です。ラベルのデザインは中村さんのお兄様が手掛けました。挿絵は亡父が描いた実家の庭に咲く釣鐘草をモチーフとしたデッサンを採用しました。
2023年は少し特別なヴィンテージでした。発芽は例年より4週間遅れて始まり、生育期を通じて涼しく乾燥した気候が続きました。収穫期に大きな熱波や雨が降ることはありませんでしたが、収穫は例年より4~6週間遅れました。ですが葡萄はフレッシュな果実味と生き生きと酸を持ちました。2023年ロゼワインは、ノリアに使用するサンジャコモ・ヴィンヤード(ソノマ・コースト)とウミノ・ヴィンヤード(ルシアン・リヴァー・ヴァレー)の2つの畑のピノ・ノワールを使用しました。セニエ法にて醸造。赤ワインと同様に発酵させた後、途中で果汁を抜き出し、淡い色が付いたところで樽に移し、低温管理されたセラーで発酵しました(数年使用の樽)。10ヶ月間澱と共に熟成させた後ボトリングしました。バラの花びら、そしてチェリーやラズベリーのアロマ。華やかな赤系果実の果実味。新鮮で優しい酸。樽発酵から来るまろやかな口当たりが印象的です。
100%ピノ・ノワール
ALC14,1%
輸入元定価¥6,380(税抜¥5,800)
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こちらもどうぞ・・・非常に繊細な味わいです・・・
Noria Sangiacomo Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2022
★ノリア サンジャコモ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2022 ¥7,920 新ヴィンテージ 数量限定品
Noria Muns Vineyard Pinot Noir Santa Cruz Mountains 2022
★ノリア マンズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール サンタ・クルーズ・マウンテン 2022 ¥9,130 初リリース 数量限定品
中村倫久さんが造るノリアのピノ・ノワールです。非常に繊細な味わいです。
初年度から造り続けているソノマ・コーストのサンジャコモ・ヴィンヤードのピノ・ノワールです。ロバーツ・ロード・ヴィンヤードのクローンは777、115、スワンを選択しました。魅惑的なアロマを持つ透明感のある果実味で、バランスの取れた味わいです。そしてサンタ・クルーズ・マウンテンのマンズ・ヴィンヤードからのピノ・ノワールです。この2022年が初リリースです。マンズ・ヴィンヤードはこの AVA の中でも最も高所(標高800m)に位置する畑です。クローンは115、114,667,777を選択しました。印象的なアロマで、非常に繊細で深みのあるな味わいです。
【9月中旬から本格的に試飲会が始まりました・・・日本初入荷のワイン、新ヴィンテージのワイン、印象に残ったワインなどのご紹介です・・・】(2024年10月24日配信)
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中村さんは昨年11月に里帰りされ、輸入元主催のセミナーを開催しました。ワインを造り始めて10年以上になりますが、公式なセミナーは今回が初めてでした。いろいろなお話が聞けてとても良かったです。醸造に対する思いや考えが非常に熱い方なのです。
ブログ【中村倫久さんが里帰りしました。初のセミナーを開催しました。(ノリア ナカムラ・セラーズ)】(2024年11月28日)
その他日本人醸造家のワインもお忘れなく・・・
Six Cloves Linda Vista Vineyard Chardonnay Oak Knoll Napa Valley 2020
★シックス・クローヴズ リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード シャルドネ オーク・ノール ナパ・ヴァレー 2020 ¥7,370 残少
Six Cloves Linda Vista Vineyard Chardonnay Oak Knoll Napa Valley 2022
★シックス・クローヴズ リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード シャルドネ オーク・ノール ナパ・ヴァレー 2022 ¥11,880 WE90 新ヴィンテージ
Six Cloves Buf-Wehr Ranch Pinot Noir Russian River Valley 2022
★シックス・クローブズ バフ・ヴェール・ランチ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2022 ¥14,850 WE90 新ヴィンテージ
日本人女性醸造家平林園枝さんが2017年にカリフォルニアで立ち上げた「シックス・クローブズ」です。
昨年12月に園枝さんは新ヴィンテージのワインを引っ提げて(苦笑)里帰りされました。新ヴィンテージ2022年はシャルドネとピノ・ノワールです(2022年は初めてジンファンデルを造りましたが、現在日本入荷はありません)。2022年シャルドネはシックス・クローヴズの白の定番とも言えるリンダ・ヴィスタが復活しました。葡萄はナパ・ヴァレー南部オーク・ノールの、スティーブ・マサイアソンがオーガニック栽培を行うリンダ・ヴィスタ・ヴィンヤードから。2022年ピノ・ノワールはルシアン・リヴァー・ヴァレーから。ウインザーの町の西に位置する小さな畑バフ・ヴェール・ヴィンヤードからです。バフトン&モリーン・クリス夫妻の裏庭の畑で、ポマール・クローンが有機栽培されています。共にワイン・エンスージアスト誌が90点を付けました。
ワイン・エンスージアスト誌で94点という非常に高い評価を受けた2021年ヴィンテージのシャルドネとピノ・ノワールも若干ございます。
【新年第1弾は・・・カリフォルニアで日本人醸造家が造るワインです・・・】(1月4日配信)
【カリフォルニアらしからぬ味わいなのです(苦笑)・・・今年も新ヴィンテージを引っ提げて里帰りされました(苦笑)・・・】(2024年12月20日配信)
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金額は税込価格(含消費税10%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
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ソノマ・コーストで非常に繊細なそして優美な味わいのワインを造り出している「コブ・ワインズ」。ロス・コブ氏が来日しました。2年振りのご対面です。サインは2023年2月に開催された、カリフォルニアワイン協会主催の West Sonoma Coast のイベントで頂戴しております。コブさんはもちろんジャイアンツ・ファンです(苦笑)。
Cobb Coastlands Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2021 WA96 D95
★コブ コーストランズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2021 ¥19,690 WA96 D95
久しぶりの入荷です。1989年に入植した、自社畑コーストランズ・ヴィンヤードのピノ・ノワールです。
コーストランズ・ヴィンヤードは太平洋から僅か3マイルの、標高1,150フィートに位置し、標高が高いですが有機物を多く含む海洋性土壌の特徴を持ちます。ここはルシアン・リヴァー・ヴァレーの南西に位置し、新 AVA のウエスト・ソノマ・コーストのエリアにギリギリ入っていませんが、ウエスト・ソノマ・コーストの特徴を持つ畑と言えます。クローンはフィールド・ブレンドです。開拓当時 UC デイヴィスはディジョン・クローンの提供をしておらず、独自の根株にヘリテージ・クローンを植樹しました。40%を全房発酵。フレンチオーク(30%新樽)で22ヶ月熟成。ALC13,5%。775ケースの生産です。レッドベリーやブラッドオレンジのアロマ。ミントの風味も。重くはありませんがふくよかな果実味です。長期の熟成が期待されます。ワイン・アドヴォケイト誌が96点、デキャンタが95点を付けました。高い評価です。
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この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。