いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2010年4月2日配信)。
先月末に大御所生産者が来日しました・・・初来日です・・・
北カリフォルニアを、いいえ、カリフォルニアを代表する大御所生産者で、現在のカリフォルニアのピノ・ノワールの基礎を築いた方です・・・
《 MERRY EDWARDS メリー・エドワーズ 》
30年以上に渡る輝かしいワインメーク・キャリアを持つメリー・エドワーズ女史。特にピノ・ノワールを求めている方にはこの人の名前は外せないほど、ピノ・ノワール・コレクターにとっては垂涎のワインを造り出している方です。
全米のトップ・レストランがこぞってオン・リストするメリー・エドワーズはまさに「クイーン・オブ・ザ・ピノ・ノワール」です。造り出すワインのそのほとんどはレストランに供給されます。わずかな数がメーリング・リストで販売されますが、現地ショップでの購入はほとんど不可能でした。そのメリー・エドワーズが日本に出荷されたのが2006年の春でした。業界関係者も驚く出来事でした。
メリー・エドワーズ ピノ・ノワール ソノマ・コースト |
メリーさんにとって料理を作ることがワインへの興味につながるものでした。メリーさんが幼少の頃、彼女の母親はカリフォルニア・ワイン協会が出版したクッキングの本を持っていて、ワインは料理のエッセンスとして存在するものと考えていました。彼女の興味はさらに進み、パンの発酵を学ぶことでビールを作り出したり、フルーツ・ワインを作り出したりしました。
UCバークレーで生理学を修得したメリーさんは、UCデイヴィスでワインメークを学んでいたアンディ氏に出会いました。彼の影響を受け、本格的にワインメーキングに目覚めたメリーさんはUCデイヴィスに入学しました。1973年UCデイヴィスのマスター・コースを卒業。有名なアメリン教授のサポートを受けながら、ワインメーカーへの道を歩みはじめました。
74年サンタ・クルーズ・マウンテンのマウント・エデンのワインメーカーに選ばれました。そこで「Rising Star in the California wine industry」の名誉を得ました。この頃いくどかソノマを訪れたメリーさんは現地のパイオニア的存在のジョー・スワン氏に刺激を受け、ソノマでのワインメークを望むようになりました。
ソノマでのワイン造りの希望がかない、サンドラ・マッキーヴァー女史が設立したマタンザス・クリークの立ち上げに参加したメリーさん。彼女が作り出したワインはここでも絶賛の嵐を受けることになりました。さらにマッキーヴァー女史の依頼で、クローン研究のためフランスに渡る機会に恵まれました。当時カリフォルニアではまだクローンの重要性は認知されていない時代でしたが、帰国後メリーさんはマタンザス・クリークの畑にクローンを植え、またUCデイヴィスの依頼で85年初めてのクローン・セミナーをプレゼンテーションし、カリフォルニアのクローン導入における先駆者となりました。
マタンザス・クリークを去った後自分自身の名前でピノ・ノワールを作る時期もありましたが、コンサルタントとして従事することが多くなり、この分野でもメリーさんのキャリアは確立するようになりました。
以前からエステート・ワインを望んでいたメリーさんは96年にソノマ・コーストに畑を購入。自らの名前をとり、「メレディス Meredith」と命名し、97年メリー・エドワーズは再発進しました。ルシアン・リヴァーヴァレーの南部に位置する24エーカーの土地で、ヒルサイド南東向きの20エーカーに葡萄が植えられました。クローンは、ジョセフ・スワン・ヴィンヤードから「Dijon#667」「Dijon#777」「Dijon#115」、マウント・エデンから25年前に自身が選んだ「UCD Clone#37」をセレクトしました。また、99年にはルシアン・リヴァー・ヴァレーにも畑を購入。この畑はメリーさんの夫であるケン・クーパースミス氏の名前をとり、「クーパースミス Coopersmith」と名づけました。
この2つの自社畑と、長くパートナーシップを組んでいるテッド・クロップ氏が所有する「Klopp Ranch」や泣く子も黙る「Olivet Lane」からピノ・ノワールと、ソーヴィニヨン・ブランを作り始めました。97年の生産量は約2000ケース、現在は約8000ケースほど。使用するバレル・クーパーは「Francois Freres」「Remond」「Mercurey」など。
2004年ワイン&スピリッツ誌にて「The 50 Most Influential Winemakers in the World」を受賞。同じく同誌にて「Artisan Winery of the Year」も受賞しています。また、2005年の「Restaurant Poll 」特集では、ダイニング・ガイド「Zagat」の全米313の人気レストランが選んだ「Most Popular Pinot Noir 」で、メリー・エドワーズが1位に選ばれました。
おなじみのワイン・スペクテーター誌では、「The 100 Wines of 2007」で「2003 Klopp Ranch Methode a L’Ancienne Pinot Noir」が21位に、「The 100 Wines of 2008」では「2006 Sauvignon Blanc Russian River Valley」が37位に、そして昨年の、「The 100 Wines of 2009」では「2007 Sauvignon Blanc Russian River Valley」が見事トップ10の9位(白ワインとしては1位)に選ばれました。プロのソムリエも参考にしているコノシュアーズ・ガイド誌でも「The Top 10 Wines of 2007」に選ばれています。その他各評論誌でも絶賛されています。
女性らしい素敵なエチケットです。ボトルも通常のブルゴーニュ・タイプとは異なる特殊な形をしています。しかも重ーい。ぜひ一度お試しする価値のあるピノ・ノワールです。というより、現地でもほんの一部のレストランでしか出会うことがないワインです。
フレンチ・ランドリー、オーヴェルジュ・ドゥ・ソレイユなどのナパ・ヴァレーのトップ・レストラン、ゲイリー・ダンゴ、シェ・パニーズなどのサンフランシスコ及び近郊のトップ・レストラン、そして全米各地のトップ・レストランが必ずオン・リストするメリー・エドワーズです。
最新ヴィンテージと希少なシングル・ヴィンヤードのご紹介です・・・(サイン入りボトルが何本かあります)
Merry Edwards Sauvignon Blanc Russian River Valley 2008
★メリー・エドワーズ ソーヴィニヨン・ブラン ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2008 ¥6,720
最新ヴィンテージの2008年です・・・すでに現地では売り切れとか・・・
ルシアン・リヴァー・ヴァレーに点在する、いくつかの小さな最高級のソーヴィニヨン・ブラン畑から。
(2005年からは、トップ・グローワーのダトン家によってメリー・エドワーズのためだけにグリーン・ヴァレーのダトン・ジュエル・ランチでムスケクローンが栽培されています。)
フレンチオーク(14%NEW)にて発酵、熟成 新鮮なレモンやライチの香り ドライフラワーやトロピカルフルーツなども 繊細ながらも芳醇で複雑味を持ちます カリフォルニア・ソーヴィニヨン・ブランの筆頭銘柄! ALC13,9% 輸入元定価¥7,875 |
現地のプロのソムリエも参考にしているコノシュアーズ・ガイド誌にて堂々の94点獲得!
ソーヴィニヨン・ブランは、ピノ・ノワールとエチケットが異なります。オーガニック・レストランとして有名な「シェ・パニーズ」の女性オーナー、アリス・ウォーターズさんのボーイフレンドの友人のアーティストが描いたものです。印象的なデザインです。
Merry Edwards Pinot Noir Sonoma Coast 2007
★メリー・エドワーズ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2007 ¥7,140
最新ヴィンテージの2007年です・・・
ソノマ・コーストの3つの地域の、11ロットから。
(この2007年から、パスタ王として有名なアルト・イブレット氏が所有するベラ・ソノマ・ヴィンヤードの葡萄を使用。ポマールとディジョン777のクローンで構成されています。)
大きめの発酵タンクを使用、コールドソーク3~5日間 フレンチオーク(約50%NEW)にて10ヶ月熟成 スミレ、チェリー、ドライ・ハーブの香り 上品でおとなしい香りが漂います・・・ ヴィンテージの影響か、非常に濃縮した果実味も感じられ、しかしながらソノマ・コーストらしい清涼感も漂います・・・ シルキーなタンニン、心地良い酸 舌に残る心地良いスパイシーな余韻 ALC14,2% 輸入元定価¥8,400 |
パーカー氏よりテイスティング本数が多いことで有名な、(そして、めったなことでは100点満点を出さない、)ワイン・エンスージアスト誌にて92点獲得!
両手で葡萄の房を抱きかかえるメリー・エドワーズのエチケットは、女性の優しさを感じさせるエレガントで素敵なイラストです・・・ボトルもブルゴーニュ・ボトルをエレガントに(笑)引き伸ばしたようなお洒落なスタイルです・・・
こちらもどうぞ!希少品です!
Merry Edwards Meredith Estate Pinot Noir Russian River Valley
★メリー・エドワーズ メレディス エステート ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2005 ¥9,030
メリーさんの名前が付いた自社畑「メレディス」は1998年入植。クローンは115、667、777と、マウント・エデン時代にメリーさんが命名したUCD37が構成。濃縮した果実味ですが、バランス良くエレガントな味わいです。
コノシュアーズ・ガイド誌にて94点獲得!
伝統的なピノ・ノワールの醸造方法 小さめの発酵タンク コールドソーク3~5日間 手によるパンチングダウン フレンチオーク(73%NEW)にて10ヶ月熟成 ALC14,2% 輸入元定価¥10,500 |
Merry Edwards Coopersmith Pinot Noir Russian River Valley
★メリー・エドワーズ クーパースミス ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2005 ¥13.440
メリーさんのご主人ケンさんの名前が付いた自社畑「クーパースミス」は2001年入植。マウント・エデン時代にメリーさんが命名したUCD37と最新の828が構成。2005年は2年目のリリースになります。複雑味も感じられ、今後ますます期待の持てる味わいです。
The Cronicle Wine Selection にて★★★獲得!
Winerevieronline(Michael Apstein) にて95点獲得!
Whitleyonwine(Robert Whitley) にて94点獲得!
同様の醸造方法にて フレンチオーク(67%NEW)にて10ヶ月熟成 ALC14,4% 輸入元定価¥15,750 |
Merry Edwards Olivet Lane Pinot Noir Russian River Valley
★メリー・エドワーズ オリベット・レーン ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2005 ¥11,760
泣く子も黙る?ルシアン・リヴァー・ヴァレーを代表する銘醸畑の「オリヴェット・レーン」。畑のオーナーのボブ・ペレグリニ氏は、メリーさんのスタイルを造るのに適した畑の中の畝を選んでいるとか・・・。美しい!素晴らしい!の一言に尽きる味わいです。
ワイン・エンスージアスト誌にて94点獲得!
コノシュアーズ・ガイド誌にて93点獲得!
約25%は潰さず、コールドソーク 小さな発酵タンク 毎日3回のパンチングダウン 特注のフレンチオーク(80%NEW)にて熟成 ALC14,3% 輸入元定価¥13,650 |
金額は全て税込価格です。
クール代は送料とは別途ご請求になります。
「カリフォルニアのマダム・ルロワ」と言ってもよろしいでしょうね。
メリーさんて威厳のある怖い方かなぁ・・・なんて会うまで正直ビビッてました・・・
とっても優しい方でした(笑)!
「お会いした記念にこのシャツにサイン頂戴したいのですが・・・ここに・・・」
いつも通りジャイアンツのジャージを広げて、場所を指定しました。
「あら、エド・カーツマン」「はい、彼も今月初来日しました」
「あら、アキコ・フリーマンも」「はい、お会いしています」
指定した場所はわざとピノ・ノワール生産者が書かれたところにしたので、なんとかうまく話を切り出せました(笑)・・・「ジャイアンツのファンですか?」という質問にはメリーさんはひたすら微笑んでいるだけでしたが(笑えない)・・・
ついでに(笑)ご主人のケンさんにもサイン頂戴しました。
ご一緒した方からこんな質問が出ました。私も聞きたかったことです。
「メリーさんが気になるピノ・ノワール生産者は誰ですか?」
「○ト○イ」とのことでした・・・
メリーさんとご主人のケンさんと・・・ |
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。
ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。