いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2016年2月23日配信)
今急成長を遂げている、注目のワイン産地から・・・
釣り好きの方にも喜ばれそうなエチケットです(笑)・・・
《 Dr. KONSTANTIN FRANK ドクター・コンスタンティン・フランク 》
今急成長を遂げている、注目の「ニューヨークワイン」のご紹介です。ニューヨーク州のワイン生産量は、カリフォルニア州、ワシントン州に次いで現在全米第3位です。歴史もあり、アメリカ国内にて商業ベースでワインが生産されたのはニューヨーク州の1839年が最初です。
ニューヨークと聞いてまず思い浮かべるのは、自由の女神、セントラルパーク、タイムズスクエアーなどがあるマンハッタン島ですね。そのマンハッタン、そしてブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタッテン島の5つの行政区からなるのがニューヨーク市です。ニューヨーク市を擁するニューヨーク州は、北部はオンタリオ湖を挟んでカナダとの国境に面しており、大西洋に突き出す東端のロングアイランドからペンシルバニア州との州境の西端までおよそ455km、総面積約14万k㎡(北海道と九州を合わせたくらいの大きさで、ニューヨーク市を東京に置き換えると関東甲信越から関西にかけてくらいの大きさ)の広大な州です。
ニューヨーク州では長い間生食用葡萄が広く栽培されていました。厳しい冬のためワイン用の葡萄栽培には適していないと思われていました。1950年代にウクライナからの移民で葡萄栽培博士の Dr. コンスタンティン・フランクがフィンガー・レイクスでヴィニフェラ系品種の栽培に取り組んだことで、ニューヨーク州における本格的なワイン生産の歴史が始まりました。また、1976年のファーム・ワイナリー法 Farm Winery Act of 1976 によって、それまで大半を占めていた家族経営の葡萄生産者が自分達でワインを製造して販売することが可能になり、当時19しかなかったワイナリーが増え始め、ニューヨークにおけるワイン製造ブームが始まりました。
ニューヨーク州では現在30種類以上の様々な品種のワインが造られています。今でもラブルスカ系(アメリカ原産)の品種は多く造られていますが、ヴィニフェラ系(ヨーロッパ原産)の上質なワインが造られるようになってきており注目を集めています。なかでも白はリースリング、シャルドネ、赤はカベルネ・フラン、メルローといった品種が盛んに造られています。また、イサカ(フィンガー・レイクス)にあるコーネル大学は”東のUCデイヴィス”とも呼ばれ、ここで様々なフレンチ・ハイブリッドの研究も行なわれています。
ニューヨークワインの第一の特徴は冷涼な気候で造られていることです。ニューヨーク州は北緯41°~43°に位置し、フランスのシャンパーニュやブルゴーニュ、ドイツのラインやモーゼルなどの生産地に似た冷涼な地域です。冬は厳しい寒さで、夏は蒸し暑い気候で、葡萄栽培には過酷な環境とも言えますが、ニューヨーク州にあるワイン産地の全ては五大湖、フィンガー・レイクス、ハドソン・リヴァーといった水の近くに位置します。これにより、葡萄育成期の夏は涼しい風が吹き込み、冬は寒さや霜からの被害のリスクも緩和されます。土壌は氷河期に形成されており、産地によって様々な特徴を持っていますが、近くには必ず河川や湖や海があります。それがニューヨークワインの生産地の大きな特徴です。ニューヨーク州には5つのワイン生産地があり、その中に9つのAVA(政府認定葡萄栽培地域)があります。
「ハドソン・リヴァー」は、マンハッタンから約150km北上したハドソン・ヴァレー地域に広がる生産地で、フランスからの移民によって17世紀後半から葡萄栽培が始まりました。アメリカ最古のワイナリーもここにあります。長年ラブルスカ系の品種が多かったのですが、近年ヨーロッパ系の品種の栽培が増えています。シャルドネ、メルローが注目品種です。ニューヨーク州の西端に位置するのが「ナイアガラ・エスカープメント」と「エリー湖」です。ナイアガラ地域には、エスカープメントと呼ばれる断層が700km以上に渡って走っています。オンタリオ湖で温められた空気がこの断層によって留まるため、州の中で最も暖かい地域です。葡萄の他に他のフルーツも幅広く栽培されています。エリー湖は、ネイティブ・アメリカンの言葉でチャタクアとも呼ばれる地域で、ニューヨーク州の葡萄栽培面積の半分以上を占める州最大の葡萄生産地(栽培面積7,561ha)です。栽培される葡萄の90%はコンコードで、葡萄ジュースやバルクワインに使用されます。そして、ニューヨーク州の2大生産地が「ロングアイランド」と「フィンガー・レイクス」です。ニューヨーク富裕層の居住地として有名な、全長約190kmの細長い半島ロングアイランドの東端には60以上のブティック・ワイナリーが立ち並びます。本格的にワイン生産が始まったのは1973年からで比較的歴史は浅いのですが、マンハッタンから車で2時間ということで、ニューヨーカーの注目を集める生産地です。気候条件が似ていることから”ニューヨークのボルドー”とも言われています。白はシャルドネ、赤は質の高いメルローで有名です(ワイナリー数66)。カナダとの国境近くに位置し、州中央部に位置するフィンガー・レイクスは、州最大のワイン生産地です。氷河期に形成された大少11の湖があり、30種類以上の品種が栽培され、ワイン生産量は州全体の90%近くを占めます。ワイナリー数も州最多の120以上。ラブルスカ系が80%以上を占めますが、近年ヴィニフェラ系への移行が加速しています。国内外から大きな注目を集めるリースリングで有名です。2013年オバマ大統領の第2期就任昼食会では、フィンガー・レイクスのリースリングとロングアイランドのメルローが供され話題となりました。
ニューヨーク州のワイン生産量は、カリフォルニア州、ワシントン州に次いで全米第3位です。ワイン生産本数は約1億8,000万本ですが、これはアメリカ全体の5%にも満たない程度です。ニューヨーク州には354のワイナリーがあり、過去10年の間に200以上のワイナリーが誕生しています(データ数字は、2013年12月のものです。現在ワイナリー数は400を超えています)。そのほとんどは、家族経営の小規模ワイナリーですので、ニューヨーク州で生産されるワインのほとんどは地元で消費されており、これまで州外や海外へはほとんど輸出されていませんでした。新しく個性的なワイナリーが増えることでワインの品質や国内外での評価も上がっており、また国内外からも優秀な醸造家がニューヨークに集まり切磋琢磨することで国内外のコンテストで毎年多くの賞を受賞するまでになっています。
本日のご紹介は、ニューヨーク州の2大生産地の1つ、フィンガー・レイクスから、ニューヨークワインのパイオニア的存在のワイナリーです。
釣り好きの方にも喜ばれそうなエチケットです(笑)・・・
Salmon Run Riesling Finger Lakes
★サーモン・ラン リースリング フィンガー・レイクス 2013 ¥3,000
ウクライナからの移民で、葡萄栽培博士のコンスタンティン・フランクによって1962年にフィンガー・レイクスのケウカ湖畔に設立された「ドクター・フランク・ヴィニフェラ・ワイン・セラーズ」です。
ニューヨーク州最大のワイン生産地フィンガー・レイクス。栽培面積3,817haで、ワイナリー数は118です(2013年12月現在)。ワイン生産量は州全体の90%以上を占めます。30種類以上の品種が栽培され、ラブルスカ系が80%以上を占めますが、ヴィニフェラ系への移行が急速に進んでいます。
フィンガー・レイクスとは11の指のような形をした細長い湖の総称で、水深は深く90~200m。そのため1年を通して水温が安定しており、夏や冬の厳しい温度を緩和します。湖を囲う傾斜地に葡萄畑が広がり、冷たい空気が畑で滞留することなく循環します。土壌も石灰岩、頁岩、礫岩などによって複雑に構成されています。
ワイン生産は、セネカ湖、カユガ湖、ケウカ湖、カナンデーグア湖の4つの湖の周辺で行われており、最大のセネカ湖とカユガ湖は独立したサブAVAを持ちます。フィンガー・レイクスは、酸の豊かな品種に適していて、良質なリースリング産地として世界的に評価が高まっています。他にシャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、カベルネ・フラン、ピノ・ノワールなどが栽培されています。70%が白葡萄。
1962年にケウカ湖畔にワイナリーを設立したコンスタンティン・フランクが起こしたヴィニフェラ革命によって、ニューヨーク州でのヨーロッパ品種の高品質なワイン造りが本格的に始まりました。現在は3代目のフレッド・フランクが指揮を執り、カジュアルから高級ワインまで幅広く生産しています。国内外のコンクールでも数多くの賞を受賞し、ニューヨーク州のワインを世界に広めるのに大きく貢献しています。
サーモン・ラン・リースリングは、シトラス、白い花の香り。柑橘系の甘い香りを伴ったフレッシュな果実味。ほのかな甘さの中に、ほのかなほろ苦さとすっきりとした酸が存在します。柔らかな口当たりでバランスのとれた味わい。残糖は1,5%と少なめです。
ALC11,5%
スクリューキャップ使用
輸入元定価¥3,240(税抜¥3,000)
Salmon Run Pinot Noir Finger Lakes
★サーモン・ラン ピノ・ノワール フィンガー・レイクス 2013 ¥3,800
ウクライナからの移民で、葡萄栽培博士のコンスタンティン・フランクによって1962年にフィンガー・レイクスのケウカ湖畔に設立された「ドクター・フランク・ヴィニフェラ・ワイン・セラーズ」です。
1962年にケウカ湖畔にワイナリーを設立したコンスタンティン・フランクが起こしたヴィニフェラ革命によって、ニューヨーク州でのヨーロッパ品種の高品質なワイン造りが本格的に始まりました。現在は3代目のフレッド・フランクが指揮を執り、カジュアルから高級ワインまで幅広く生産しています。国内外のコンクールでも数多くの賞を受賞し、ニューヨーク州のワインを世界に広めるのに大きく貢献しています。
サーモン・ラン・ピノ・ノワールは、チェリー、ラズベリーの香り。甘草やクローバーのニュアンス。チェリーのフレーバーを伴う、繊細で赤黒い果実味。冷涼な地域らしい華やかで引き締まった味わいです。オレゴンのピノ・ノワールとはまた違う、繊細な味わいを持ったライト~ミディアムボディ。
ALC12,4%
スクリューキャップ使用
輸入元定価¥4,104(税抜¥3,800)
Salmon Run Meritage Red Wine Finger Lakes
★サーモン・ラン メリタージュ レッド フィンガー・レイクス 2013 ¥3,500
ウクライナからの移民で、葡萄栽培博士のコンスタンティン・フランクによって1962年にフィンガー・レイクスのケウカ湖畔に設立された「ドクター・フランク・ヴィニフェラ・ワイン・セラーズ」です。
1962年にケウカ湖畔にワイナリーを設立したコンスタンティン・フランクが起こしたヴィニフェラ革命によって、ニューヨーク州でのヨーロッパ品種の高品質なワイン造りが本格的に始まりました。現在は3代目のフレッド・フランクが指揮を執り、カジュアルから高級ワインまで幅広く生産しています。国内外のコンクールでも数多くの賞を受賞し、ニューヨーク州のワインを世界に広めるのに大きく貢献しています。
サーモン・ラン・メリタージュは、51%カベルネ・フラン、49%メルローの、典型的なボルドー品種をブレンドしたワイン。フレンチオークを中心に樽熟成。カシス、ブラックベリーの香り。ドライハーブのニュアンス。カリフォルニアに見られるような重さは全くなく、フランス・ボルドーやフランス北部のワインを思わせるような味わい。まとまりのある果実味で、ほどよいタンニンがワインにふくらみを持たせています。
ALC12,5%
スクリューキャップ使用
輸入元上代¥3,780(税抜¥3,500)
金額は税込価格(含消費税8%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
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