いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2005年9月8日公開)
≪ FROG’S LEAP フロッグス・リープ ≫
世界一美味しいメルローは、カエルが元気にジャ~ンプしているラベルで有名な、当店ではお馴染みのワイナリー「フロッグス・リープ」です。
フロッグス・リープ
ナパ ラザフォード地区
ナパのバイオダイナミック&オーガニックの第一人者である、オーナー兼ワインメーカーのジョン・ウイリアムズ氏。
ニューヨーク州西部の代々続く酪農場一家に生まれたウイリアムズ氏は、家業の酪農を学ぶためにコーネル大学へ進みました。学費を稼ぐために働き出した「テイラー・ワイン・カンパニー」でウイリアムズ氏は生まれて初めてワインに出会い、そしてすぐにワインの虜になりました。ワイン造りに自分の将来を見出したウイリアムズ氏は、コーネル大学卒業後カリフォルニア州立大学デイヴィス校大学院に進み、ワイン醸造&葡萄栽培の修士号を取得しました。この期間に、カリフォルニアワインを世界に知らしめたあの「スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ」の従業員第1号として働いていました。
UCデイヴィス卒業後東海岸へ戻り、フィンガー・レイクに新しくできたブティック・ワイナリー「グレノラ・ワイン・セラーズ」のワインメーカーになりました。ここでウイリアムズ氏は、ワイン造りだけでなく、ラベルのデザイン、ワイナリーとしてのビジネスプランの立て方、また経営全体に関わるノウハウを学びました。
そして、1980年にナパへ戻ってきました。1981年友人のラリー・ターリー氏と共同で「フロッグス・リープ」を設立しました。設立の際、ウイリアムズ氏は宝物だったBMWのバイクを売って資金を作ったそうです。
屋根の上に風見蛙!
1981年フロッグス・リープは、かつて蛙の養殖場であったセントへレナのミル・クリーク沿いに設立されました。100年前この養殖場の蛙はサンフランシスコのグルメ・レストランに1ダース33セントで売られていたそうです。ワイナリーの名前は、「蛙の養殖場」と世界的に有名になった「スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ」に由来します。
1994年ターリー氏とワイナリーを分け、ウイリアムズ氏はフロッグス・リープを引き継ぎ、ラザフォードに移動しました。現在ラザフォードにあるワイナリーはもともと1884年にワイナリーとして建てられた建物で、「レッドバーン」と呼ばれる歴史ある建物です。ワイナリーの屋根には「風見鶏」ならぬ「風見蛙」があります(笑)。
今年の4月にカリフォルニアへ行った際もまた「フロッグス・リープ」を訪問しました。もちろん以前ウイリアムズ氏にサインしてもらったサンフランシスコ・ジャイアンツのユニフォームを着て(前にお話しましたが、ウイリアムズ氏はジャイアンツを応援しています)・・・
フロッグス・リープ到着!なつかしい土の香りが・・・
長身で金髪の素敵な女性が「こちらで少しお待ちください」と、ワインショップになっている小屋(?)に案内してくれました。「彼女、ジョンさんが好きな女性のタイプだなぁ・・・」初めてお会いした方でしたが、間違いなくジョンさんのタイプです。そろそろお付き合いも長いので、私はジョンさんが好きな女性のタイプが分かります(笑)。
と、夫婦でそんなことをひそひそ話していると、現われました!ミスター・ジョンです!
「ハーイ!」とジョンさん。「ミスター・ジョン。ロング・タイム・ノー・シー。アイ・ミス・ユー。キス・ミー・プリーズ!」と私(笑)。
2003年11月以来の再会です。
「外に出よう。こっちへ。」とジョンさん。小屋の前には野菜園があります。もちろんオーガニックで育てられています。先ほどの女性の方がシャルドネを持ってきてくれました。テーブルに座り、カンパーイ。「ようこそ。元気でしたか?」「はい、またここに来れて嬉しいです。」「ははは・・・」ジョンさんってこんな感じで笑うんです(笑)。
歴史ある建築物、レッドバーン
シャルドネのグラスを持ちながら、畑の方へ向かいます。「ここは?」「鶏小屋さ」ジョンさんが扉を開けると鶏達はみんな元気良く外へ出てきます。(こんなすてきなところで育つ鶏はさぞかし美味しい・・・)「鶏の世話をしますからここで働かせてください!」「ははは・・・」とジョンさん。
もう4月も半ば過ぎでしたから、畑はカバークロップが引き抜かれ、土が盛り返されています。ふと見ると、見なれないものが・・・「あれは?」「なんだと思う?ソーラー・システムさ」まだ導入段階で、ごく一部分ということですが、近隣のワイナリーと協力をしていずれは大規模なものにしたいとのこと。さんさんと光輝くカリフォルニアの太陽を利用しない手はありませんよネ。今度訪問したらソーラーだらけだったりして(笑)・・・。
セラーに入ります。このセラーはカナダから取り寄せた天然木で造られています。地上1階、地下1階。貯蔵樽にも「かえる」のマークがついてます。「日本では今フランスのビオ生産者が注目されているんです。カリフォルニアでは有機栽培しててもラベルにはなんの表示もないし。もっとアピールしてもいいんじゃないですか?」と質問するとジョンさんは「自分は自分なりに作っているだけ。アピールすることには興味ないし。そんなの特に大したことじゃない」とジョンさん。クールでかっちょいいー!
最新型の破砕・除梗機を覗きながら「家族が家を建て直すって言ったんだけど、これ買っちゃったからお金がなくなった。りっぱな屋根はついてないけどこのなかで寝られるよ」とジョンさん。今度は私が「ははは・・・」。この話はジョンさんお得意のジョーク!と思いながらも、やっぱりワイン造りにはお金も必要だとあらためて思い、現実は厳しいことを再認識でした。
そして母屋へ。「レッドバーン」と呼ばれる歴史ある建物です。葡萄を搬入する入口のところにバスケットボールのリングがあります。「3ポイントシュートが入るとジョンさんのサイン入りポスターがもらえる」というのはフロッグス・リープ訪問の楽しいイベントの1つです。フロッグスのスタッフの方は一発で決めちゃうんですヨ(驚)。これもスタッフの仕事の1つらしい(笑)。
前回訪問の時は見事に失敗。「もう1回挑戦するかい?」「はい!」過去の失敗を思い出し、リラックスしながらも気合をいれてシュート!バックボードにあたり見事リングの中に!「やったー!」と私。「おー!」とジョンさん。これに刺激された妻のカヨちゃんも再度トライ。しかし、またしてもカヨちゃんは見事に失敗です(涙)。
フリースローじゃないよ・・・
3ポイントはけっこう遠いよ・・・
ステンレス・タンクのあいだを抜け、ボトリング・ラベル貼りのラインを覗きこみます。「施設は前も見ただろうからもういいかい?」「はい」そして2階へ上がります。2001年に訪問した時は、ここで美味しいランチをツアーメンバー全員で頂戴しました。天井に近い位置に扉があります。「ここは何だと思う」「?」「ベットルームさ」「ほんとですか?」「今日はどこに泊るんだい」「セントヘレナの外れです」「今度泊るところがなかったらここで寝泊まりしていいよ」「ありがとうございます」「でも、いつも先客がいるんだ」「はぁ?」「この建物の前の所有者さ。壁に写真があるだろう。その人だよ。ゴーストルームって言われてる。ははは・・・」「・・・」
窓を開けるとラザフォードの西側が広がります。気持良い素晴らしい景色です。「ジョンさん、こっちもジョンさんの畑ですか?」と右の方を指差すと「となりのワイナリーの畑さ。メルローだよ。でも土が悪いのがはっきり判る。葡萄の樹が元気なくてかわいそうなんだ。」「ふーん。そういえばジョンさんが造るメルローは世界一美味しいと思います。」「ありがとう。ははは・・・」
ジョンさんは以前こう言ってました。
「健全な土壌であれば、そこから良質なワインが出来る。太陽から土壌に送られたエネルギーが土中の微生物に伝わり、その微生物が今度は葡萄の樹にエネルギーを伝える。私達の仕事はその葡萄を1年間見守ってあげること。それらの生命体に敬意を払い、伝統的な手法で醸造を行なう。そういうワインにこそ我々は感謝と喜びを得ることができる。そしてその感動はまた土に戻るんだ。」
ジョンさんの畑の土は優しくて柔らかいのです。そしてとても良い香りがします。また、葡萄の樹に栄養分を与える土中の微生物の数は、一般の畑の数百倍も存在していると聞いています。
また外に出て、庭のデッキチェアーに座り込み、フロッグス・リープの美味しいワインを飲みながらゆっくりとお話を始めます。「今朝サンフランシスコに着いて午前中にUCデイヴィスに行ってきました」「ははは・・・。ユーならおもしろい(?)ワインメーカーになれるよ!」
最高のお天気で・・・
ここは天国か?
ちょっと会話が途絶えた瞬間驚きました。周囲になにも音がしないのです。ここは天国か(笑)?そしてそのあと「ピョロピョロ」と鳥のさえずりが。ちょっと感動の瞬間でした。ジョンさんはこんなことも言ってました。「ワインを作るための葡萄樹を育てているんじゃない。自然があって、良い土地があって、そこにたまたま葡萄の樹があるだけ」「心からのものを作りたい。心に感じるものを。」また感動してしまいました(感動の涙うるうる)。
以前口約束した「一緒にメジャーを観戦」の話は、どうも言い出しにくかったので、今回私達夫婦に同行してくれた真奈美さんにうまくきりだしてもらいました。「うん、ちゃんと約束覚えてるヨ。明後日から地元でゲームがあるんだけど、ちょうど出張なんだ。」「(心のなかで)残念だなぁ・・・」「今回は一緒に行けないけど、チケットあげるから見に行っておいでよ!」「いいのー!めちゃうれしー!」と日本語で叫んじゃいました(嬉涙も・・・)。またあの背の高い金髪の女性がにこにこ笑いながらチケットを持って来てくれました。「ジョンさん、ありがとうございます!またここへ来ます!」「ははは・・・」
本当に忙しい方なのにジョンさんは私達のために時間を作ってくれました。この日もこのあと用事があるとのこと。最初にジョンさんを待ったワインショップの小屋に戻り、お別れをしました。「ジョンさん、ほんとにありがとうございました。お会いできて嬉しかったです。」「また会おう。ははは・・・」
ジョンさんと記念写真を撮り、小紋柄の和紙で包まれた小箱(なかはお煎餅と飴)を渡しました。「これどうぞ!」「わおぉー、なんて綺麗な箱なんだ。ありがとう。いつでも泊っていってくれ。ゴーストルームでも、外の破砕機のなかでも。ははは・・・」「ありがとうございます」「なごりおしいけどそれでは。元気で!」「さよなら!ジョンさん!本当にありがとうございました。」
ミスター・ジョンと・・・
お世話になった背の高い金髪の女性にもグリーンティー(日本茶)の茶筒をプレゼントしようとしたら、素敵な女性スタッフが3人も集まってきてしまいました。しかたなく(笑)みなさんにも茶筒をプレゼントしました。みんなすごいチャーミングな方ばかり。ジョンさんの好きなタイプの女性ばかり(大笑)・・・。あ~、スタッフの女性と記念写真撮るの忘れた~(涙)。
ジョンさんは「Time is fun when you are having flies !」とサインをしてくれます。
「Time flies when you are having fun(楽しい時は時間を忘れる)」という諺をパロッて、「カエルの立場から言うと、ハエを食べている時が最高だ」とサインするんです。これはもうワイン界の名言の1つです(笑)。エリートなキャリアを持ちながらも、けっしてユーモアを忘れない方です。
そんなジョンさんが造る世界一美味しいメルローのご紹介です!
(誰がなんと言おうと、私はそう思っています!)
Frog’s Leap Merlot Napa 2002
★フロッグス・リープ メルロー ナパ 2002 ¥4,200
「美味しい、旨い」という言葉がピッタリのメルローです!
ラズベリー、プラムの香り スミレやハーブの香りもビタースイート・チョコレートが舌の上でとろけるようなタッチ
ただ甘いそのへんのちゃちなメルローとは違います(怒)!
テクスチャーもあり、果実味を伴った心地良いタンニン
「エレガントさ」と「バランス」の良さは天下一品です!
36時間コールド・ソーク 15日間エクステッド・マセラシオン
70%フレンチ、30%アメリカンのオークにて18ヶ月熟成
100%メルロー 12000ケース 輸入元定価¥5250
その他有機栽培の葡萄を天然酵母で発酵させた、フロッグス・リープのエレガントで美味しいワインは・・・
Frog’s Leap Rutherford Red Wine Napa 2001
★フロッグス・リープ ラザフォード ナパ 2001 ¥10,500
96年より生産のフロッグス・リープの「フラッグシップ」です!
ウイリアムズ氏の1番のお気に入りで、1番の自信作です!
コルクを抜くと、ラザフォードの土の香りがします!ほんと!
86%カベルネ・ソーヴィニヨン、14%カベルネ・フラン
天然酵母 スキンコンタクト マロラクティック発酵
100%フレンチオークで24ヶ月熟成
アンフィルター&アンファイン
生産量810ケース 輸入元価格¥13440
日本へは60本だけの入荷 あと2本です!
Frog’s Leap Cabernet Sauvignon Napa 2001
★フロッグス・リープ カベルネ ナパ 2001 ¥5,040
骨格のある、綺麗な味わいのカベルネです WS90
州政府認定の有機畑の葡萄も使用しています 残少
Frog’s Leap Zinfandel Napa 2002
★フロッグス・リープ ジンファンデル ナパ 2002 ¥3,780
このZINには「チャーミング」という言葉が似合います
プティ・シラー、カリニャンなどもブレンドされています
Frog’s Leap Chardonnay Napa 2003
☆フロッグス・リープ シャルドネ ナパ 2003 ¥3,780
本人いわく、「現地で最も人気のないシャルドネだ!」
ジョンさんのジョークです だってめちゃ美味しいもん・・・
30%ステンレスタンク、70%フレンチオークで
Frog’s Leap Sauvignon Blanc Rutherford Napa 2004
☆フロッグス・リープ ソーヴィニヨン・ブラン 2004 ¥2,940
2001年から100%ラザフォードの葡萄を使用
NOオーク・コンタクト NOマロラクティック
綺麗で清涼感があり、もう笑顔しかありません!
Frog’s Leap Leapfrogmilch Napa 2002
☆フロッグス・リープ リープフロッグミルヒ 2002 ¥2,730
リープフラウミルヒをパロったのはジョンさんらしいユーモア!
60%リースリング、40%シャルドネの美味!
年入荷は6~12本の限定品 売りきれました・・・
金額は全て税込価格です。
今月いっぱい、配送はクール便をおすすめします。
申し訳ありませんが、クール便代は送料とは別途ご請求になります。
サンフランシスコ・ジャイアンツの
ホーム・タウン、SBCパーク
ジョンさんにいただいたチケットを握り締め、サンフランシスコ・ジャイアンツのホームグランドSBCパークに向かいました。バリー・ボンズはキャンプ中のケガで開幕から戦線離脱(ステロイドを体から抜いているという噂も・・・笑えない)。期待のモイゼス・アルーもドクター・リストに。メジャー最高のショート・ストップと言われたオマー・ビスケルにたくさんのホームランは期待できないし、JTスノーもいまいち。頼みはエースのジェイソン・シュミットだけ。でも毎日投げるわけにはいかない。その日は見事にダイアモンドバックスに敗れ去りました。
でも、美味しい地ビールと名物スナックのガーリック・フライで今回は許しちゃいましょう(笑)。野球好きの真奈美さんもギャーギャー応援して楽しんでるようだし(実はアスレチックスのファンですが・・・笑)。
ジョンさん、
今度は一緒にここでジャイアンツの勝利をお祝いしましょう!
ほんとにありがとー!ミスター・ジョ~ン!
オレンジと黒が
ジャイアンツのカラーです!
今回はめちゃ個人的嗜好でした。お許しくださいませ。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
でも、ほんとにこのメルロー お・い・し・い・ん・だ・よ~
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。
ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。