イギリス経済の繁栄に寄与した功績を称えられ、エリザベス女王から「sir」の称号を授与されたピーター・マイケル卿。１９８２年にカリフォルニアに移住し、１９８７年当時未開の地であったナイツ・ヴァレーに「ピーター・マイケル・ワイナリー」を設立しました。そして ”Mountain Vineyard, Classical Winemaking, Limited Production” を掲げ、”世界に通用するカリフォルニアワイン”造りを始めました。

現在ワイナリーの総指揮を執るピーター・マイケル卿の息子ポール・マイケル氏が来日しました。３年連続の来日です。本日輸入元主催のセミナーに参加しました。

テイスティングはこちらです・・・

　Peter Michael La Carriere Chardonnay Knights Valley
★ピーター・マイケル　ラ・キャリエア　シャルドネ　ナイツ・ヴァレー　２０１２　ＷＡ９６－９８
　Peter Michael Ma Belle-Fille Chardonnay Knights Valley
★ピーター・マイケル　マ・ベル・フィーユ　シャルドネ　ナイツ・ヴァレー　２０１２　ＷＡ９５－９７
Peter Michael Ma Danseuse Pinot noir Sonoma Coast
★ピーター・マイケル　マ・ダンスーズ　ピノ・ノワール　ソノマ・ヴァレー　２０１２　ＷＡ９１－９３
　Peter Michael Au Paradis Cabernet Sauvignon Oakville Napa Valley
★ピーター・マイケル　オー・パラディ　カベルネ・ソーヴィニヨン　ナパ　２０１１　ＷＡ９２　
　Peter Michael Les Pavots Estate Red Wine Knights Valley
★ピーター・マイケル　レ・パヴォ　エステート　レッド　ナイツ・ヴァレー　２０１１　ＷＡ８９－９０
　Peter Michael Les Pavots Estate Red Wine Knights Valley
★ピーター・マイケル　レ・パヴォ　エステート　レッド　ナイツ・ヴァレー　２００９　ＷＡ９６
　Peter Michael Les Pavots Estate Red Wine Knights Valley
★ピーター・マイケル　レ・パヴォ　エステート　レッド　ナイツ・ヴァレー　２００８
　Peter Michael Les Pavots Estate Red Wine Knights Valley
★ピーター・マイケル　レ・パヴォ　エステート　レッド　ナイツ・ヴァレー　２００７　ＷＡ９７
　Peter Michael Les Pavots Estate Red Wine Knights Valley
★ピーター・マイケル　レ・パヴォ　エステート　レッド　ナイツ・ヴァレー　２００６

ピーター・マイケルのワインにはサブタイトルの名前が付けられています。シャルドネはエステートの単一畑からのラ・キャリエア（石切り場）とマ・ベル・フィーユ（義理の娘）です。カリフォルニア・シャルドネの５本指に入るピーター・マイケル。共に素晴らしいシャルドネです。濃縮したフルーツの風味の中に、ふくよかなミネラル感が十分に感じられます。ダレないしっかりとした骨格。長い余韻。素晴らしいの一言です。新しい自社畑、ソノマ・コーストのシーヴュー・ヴィンヤードからのピノ・ノワール、マ・ダンスーズ（私のダンサー）です。２００９年がファースト・ヴィンテージになります。他にクロ・デュ・シエル、ラ・カプリスというピノ・ノワールも生産しています。クランベリーやラズベリーを思わせる上品な香り。上品な旨味を持ちながらも、ソノマ・コーストらしいクールでスレンダーな味わいです。ピーター・マイケルの最初の畑から造られたのがレ・パヴォ（カリフォルニアの州花ポピー）。ピーター・マイケルのフラッグシップ・ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨン主体（６０～７０％）のボルドースタイルのワインです。最新の２０１１年から２００６年を垂直テイスティングしました。ヴィンテージによる違いはもちろん感じられましたが、赤を多く感じさせる上品な果実味がレ・パヴォの特徴です。ピーター・マイケルは２００９年ナパ・ヴァレー、オークヴィルに畑を購入しました。ファースト・リリースのオー・パラディ（天国の中）です。レ・パヴォと比べるとこちらは黒を多く感じる果実味で、ブラックカラント、ブルーベリー、スパイスの風味があります。

現在生産アイテムは１５。全て非常に高い評価です。シャルドネは複数アイテムが暫定パーカー１００点を獲得（２０１２年ポイント・ルージュＷＡ９９－１００、２０１２年キュヴェ・インディジェンＷＡ９８－１００、２０１２年ベル・コートＷＡ９８－１００）。ソーヴィニヨン・ブランはＷＡ誌歴代最高得点を獲得（２０１０年ラプレ・ミディＷＡ９５）ピノ・ノワールは全米史上初のパーカー１００点を獲得（２０１０年マ・ダンスーズＷＡ１００、２０１０年クロ・デュ・シエルＷＡ１００）。カベルネ系はソノマ唯一の、２大誌からダブル９９点を獲得（２００２年レ・パヴォＷＡ９９、２００１年レ・パヴォＷＳ９９）。凄いです。

セミナー終了後ポールさんにご挨拶。昨年初めてポールさんにお会いしました。数名でポールさんを囲みならが食事をしました。「昨年初めてお会いした積田です。２００５年にこっそり裏門からワイナリーに侵入したとお話しました。そして、このジャイアンツのジャージにサインも頂戴しました。」ポールさんは「はい、はい、はい」と苦笑い。調子に乗ってワールドシリーズの新しいジャージをお見せしたのですが、これにはクールで無反応（涙）。イギリス出身の方ですから、ベースボールよりフットボールにご興味があるのかも。。。

【あのピーター・マイケルが遂にナパに進出！ファースト・リリースのナパ・カベルネ見参！】（９月２２日配信）