コテコテの自然派ではありませんが・・・繊細で優しい旨味を持つワインです・・・メートル・ド・シェ

いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2021年7月27日配信

気温が高くなりました。9月中旬まではクール便をご利用ください。通常便配送によるワインの劣化は責任を負えません。クール便到着後ワインをすぐに低温の場所に置いてください。急激な温度変化を与えたことによる液漏れやラベルの不良化の返品や交換はお受けできませんのでお気をつけください。

コテコテの自然派ではありませんが・・・繊細で優しい旨味を持つワインです・・・

まさにニューカリフォルニアワインと言うべき味わいのワインでしょうか・・・

《 MAITRE DE CHAI メートル・ド・シェ 》

カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントを切り開いた先駆者である「スコリウム・プロジェクト」のアシスタント・ワインメーカーとして長年活躍したアレックス・ピッツは独立し、「レオ・スティーン」で醸造を学び、ナパのミシュラン3星のメドーウッドでソムリエをしていたマーティン・ウィンター とタッグを組んで2012年に「メートル・ド・シェ・ワイン」を立ち上げました。2人は2019年に米国の全国紙サンフランシスコ・クロニクル紙にて Winemakers to Watch (最も注目すべき醸造家)に選ばれるなど今最も勢いがある若手コンビです。

メートル・ド・シェは、人為的介入を最小限に抑え、畑の個性を最大限に引き出す醸造を心がけながら、高品質でユニークなカリフォルニアらしいワインを造ることをモットーとします。彼ら独自のネットワークを使い、有機栽培はもとより、まだ注目されていない自根の古樹や、灌漑を行っていない畑を探し当て、土着酵母のみを使用した醸造を行うことで、葡萄品種本来が持つ旨味と個性をしっかりとワインに反映させます。ちなみにメートル・ド・シェはフランス語で(主にボルドー地方で)醸造責任者を意味する言葉です。栽培や醸造の知識を共有してくれた恩師への労いを表しているようです。

1883年に描かれたイラストをラベルに採用。ローマ神話における自由の女神リーベルタースとカリフォルニアのシンボルであるハイイログマが乾杯をしています。カリフォルニアが州旗としてハイイログマを採用したのが1911年なので、この絵はその前に描かれたものになります。樽の側面には、ゴールドラッシュ発生時(1848年)に長い道のりを経てアメリカ西海岸にたどり着いた帆船と鍬を持つ労働者が描かれています。元々のオリジナルのイラストには樽の側面に「見つかった!」を意味する Eureka の文字があり、ワイン木箱の側面にはそれぞれ Mission、Pineau、Riesling、Zinfandel と書かれていましたが、そのままでは TTB(アメリカ財務省酒類タバコ税貿易管理局)からの許可が降りなかったため、Eureka の文字を削除し、木箱の側面には実際に中に入っているワインに使われた葡萄品種が記載されました。

メートル1

ギリシャ哲学の教授であるエイブ・ショーナーは長期休暇を取り、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズでワイン醸造を学びました。ここで後の師匠となるジョン・コングスガードに出会います。2006年に「スコリウム・プロジェクト」を設立し、超自然派?的なワインを造り出しました。ワインのラベルには品種名も産地名もなし。先入観を持ってワインを飲んで欲しくないというエイブの強い思いです。スコリウムはギリシャ語の scholion に由来し、“ワインを(に)学ぶ”という意味です。

コペンハーゲン初のミシュラン星付きレストランでワイン・ディレクターを務めていたレオ・ハンセンはワイン買い付けのため訪れたカリフォルニアに魅せられ移住しました。昼はワイナリーで夜はソムリエとして働きながら栽培と醸造を学び、2004年に「レオ・スティーン」を設立。ナチュラルでエレガントなシュナン・ブランを造り出しました。偶然にも彼のミドルネームであり南アフリカにおけるシュナン・ブランの呼び名でもあったスティーンをワイン名に名付けました。

 メートル3

今回メートル・ド・シェは7アイテムが日本入荷しましたが、ご紹介は下記の4アイテムになります。コテコテの自然派ではありませんが、繊細で優しい旨味を持つワインです。(他にシュナン・ブランのスパークリングと2種類のカベルネ・ソーヴィニヨンが入荷しています。お取り寄せは可能です。お問い合わせください。)

 Maitre de Chai “Kierkegaard” Chenin Blanc Dry Creek Valley 2018
★メートル・ド・シェ “キアークガード” シュナン・ブラン ドライ・クリーク・ヴァレー 2018 ¥3,520

マーティンの友人であり師匠でもある「レオ・スティーン」のレオ・ハンセンへの憧れからシュナン・ブランのリリースを決意し、ドライ・クリーク・ヴァレーにある素晴らしい畑にたどり着きました。ワイン名のキアークガードはデンマークの哲学者そして思想家であり実存主義者のセーオン・オービエ・キェルケゴールに由来し、デンマーク出身のレオ・ハンセンへの敬意を表しています。

葡萄はソノマ・カウンティのドライ・クリーク・ヴァレーの中心部にある家族経営の農園から。現在4世代目と5世代目が栽培を担当しています。畑は有機栽培を実践しています。1981年に植樹された、僅か0,8haの区画から。樹齢は40年です。キアークガード・シュナン・ブランは土着酵母で旧樽で発酵、そして11ヶ月熟成させました。生産量はパンチョン2樽とバリック10樽です。アルコール度数は12%と低く、酸が穏やかで、古樹ゆえの果実味が口中にじんわりと広がります。

100%シュナン・ブラン
ALC12,8%
輸入元定価¥3,960(税抜¥3,600)

 210720_1534

 Maitre de Chai “Herron” Sauvignon Blanc Sonoma Mountain 2019
★メートル・ド・シェ “ヘロン” ソーヴィニヨンブラン ソノマ・マウンテン 2019 ¥4,510

ヘロン・ヴィンヤードは AVA ソノマ・マウンテンの僅か0,6haの小さな敷地で、開墾当初はハリー・クリートという人物が所有していました。メキシコ・オアハカ出身でアボカドの栽培に精通していたルディー・ロドリゲスが1969年に初めてここに葡萄を植樹しました。1989年にフィリス・ヘロンがこの畑を購入し現在に至ります。この畑の栽培責任者はルディー・ロドリゲスの甥セルヴァンド・ロドリゲスです。入植当初から有機栽培をしている珍しい畑です。

1970年代から80年代にかけて、ヘロン・ヴィンヤードの葡萄はマイク&メアリー・ベンジガー夫妻が購入していました。ベンジガー・ファミリー・ワイナリーは90年代初頭からバイオダイナミック(デメタ―認定)を行っているワイナリーです。醸造は至ってシンプルに行いました。ヘロン・ソーヴィニヨン・ブランは圧搾後、発酵は旧樽で行いました。澱と共に熟成。最小限の亜硫酸塩を加え瓶詰めしました。樹齢50年以上の有機葡萄は “カリフォルニアのラドゥセット” と言える品格のある味わいです。カリフォルニアにありがちなトロピカルな風味は抑えられています。

100%ソーヴィニヨン・ブラン
ALC13,5%
輸入元定価¥5,060(税抜¥4,600)

 210720_1524

 Maitre de Chai “Herron” Reserve Sauvignon Blanc Sonoma Mountain 2019
★メートル・ド・シェ “ヘロン” リザーブ ソーヴィニヨンブラン ソノマ・マウンテン 2019 ¥4,840

ヘロン・ヴィンヤードは AVA ソノマ・マウンテンの僅か0,6haの小さな敷地で、開墾当初はハリー・クリートという人物が所有していました。メキシコ・オアハカ出身でアボカドの栽培に精通していたルディー・ロドリゲスが1969年に初めてここに葡萄を植樹しました。1989年にフィリス・ヘロンがこの畑を購入し現在に至ります。この畑の栽培責任者はルディー・ロドリゲスの甥セルヴァンド・ロドリゲスです。入植当初から有機栽培をしている珍しい畑です。

1970年代から80年代にかけて、ヘロン・ヴィンヤードの葡萄はマイク&メアリー・ベンジガー夫妻が購入していました。ベンジガー・ファミリー・ワイナリーは90年代初頭からバイオダイナミック(デメタ―認定)を行っているワイナリーです。このリザーブ・ソーヴィニヨン・ブランに使われる樹齢50年以上の古樹の葡萄の栽培は2人で行い、収穫も2人で一房づつ手摘みしました。葡萄は一部徐梗し、土着酵母と共に16日間のスキンコンタクトを行いました。旧樽で16ヶ月の熟成。生産量は僅か125ケースです。いわゆるオレンジワイン(赤ワイン製法で作られた白ワイン)です。ふくよかで旨味満載の味わいです。スコリウムを知る方には是非お試しいただきたいワインです。

100%ソーヴィニヨン・ブラン
ALC13,9%
輸入元定価¥5,390(税抜¥4,900)

 210720_1523

 Maitre de Chai “Stampede” Zinfandel Clements Hills 2018
★メートル・ド・シェ “スタンピード” ジンファンデル クレメンツ・ヒルズ 2018 ¥3,850

1942年にカリフォルニアのクレメンツで初となるロデオと競馬のアマチュア大会が開催され、1,500人以上が集い観戦した大イベントとなりました。その会場となった場所の隣にこのスタンピード・ヴィンヤードがあります。スタンピードはカリフォルニアでロデオを意味します。1920年代にスタンピード・ヴィンヤードに植樹されたジンファンデルの樹は今でも自根です。AVA ロダイの南東部に位置する AVA クレメンツ・ヒルズにあります。

現在この畑の栽培はジェフ・ペルレゴスと息子のジョンが行っています。彼らとこの畑に出会うきっかけを作ってくれたのは「ベッドロック」のモーガン・ピーターソンです。そしてこのジンファンデルを栽培そして醸造する上でモデルとしてインスピレーションを受けているのが、カリフォルニアのワインの歴史上最も偉大な影響を与えた「リッジ・ヴィンヤーズ」のポール・ドレーパーのスタイルです。古樹とフィールド・ブレンドをうまく使い分けることでポール・ドレーパーが造り上げた “カリフォルニアらしくエレガントでバランスが素晴らしいスタイル” のジンファンデルを継続します。土着酵母で旧樽で発酵。そして11ヶ月間熟成させました。生産量はパンチョン2樽とバリック10樽です。妖艶でエレガント。この味わいでこの価格は驚きです。(個人的には寝かしてみたいワインです。)

100%ジンファンデル
ALC12,8%
輸入元定価¥4,290(税抜¥3,900)

 210720_1521

メートル2

こちらもどうぞ・・・美味です・・・

 Tatomer Hinter der Mauer White Wine Central Coast 2019
★タトマー ヒンター・デァ・マウアー ホワイトワイン セントラル・コースト 2019 ¥2,640 新入荷ワイン 数量限定品
 Tatomer Meeresborden Gruner Vertliner Santa Barbara County 2018
★タトマー “ミーレスボーデン“ グリュナー・フェルトリーナー サンタ・バーバラ・カウンティ 2018 ¥4,400

ドライ・リースリングに魅せられたグラハム・タトマーが2008年に立ち上げた「タトマー」です。大学卒業後オーストリアへ。オーストリアでも指折りのドライ・リースリングの造り手エメリッヒ・クノールに師事しました。カリフォルニアにおけるアロマティック品種の先駆者です。ニューカリフォルニアワインを代表する生産者の1人です。

そのグラハム・タトマーが今回限定生産したワインがヒンター・デァ・マウアーです。ヒンター・デァ・マウアーはグラハムが醸造を学んだオーストリア北部ヴァッハウのロイベン村だけで使われる(意味が通じる)オーストリアドイツ語です。この言葉は、現地の栽培家の間ではテラス状になっている畑の段の間を意味し、とても狭い幅で農作業をする困難を意味し、そして壁にぶちあたる状況を表現する方言でもあります。長引くコロナ禍から早くなんとか収束に向かいたいと願うグラハムの強い思いが込められた、1度限りの限定ワインです。ヒンター・デァ・マウアー・ホワイトワインは、タトマーが栽培管理するジョン・セバスティアーノ、キックオン・ランチを含む5つの畑から。80%グリュナー・フェルトリーナ、20%リースリングです。ステンレスタンクで発酵。ステンレスタンクとフレンチオーク大樽で熟成。マロラクティック発酵なし。残糖は 1g/L です。実に美味な味わいです。

彼が造るリースリングはもちろん素晴らしいのですが、グリュナー・フェルトリーナも実にアロマティックで美味です。ミーレスボーデンは、タトマーが栽培管理するジョン・セバスティアーノとキック・オン・ランチの2つの畑のブレンドです。2つの畑が共に砂丘土壌であることから、ミーレスボーデンと名付けられました(ドイツ語で海底土を意味します)。9つのキュヴェを、85%ステンレスタンク、15%アカシア製大樽にて熟成。残糖は1g/L です。香り、味わい、全てがバランスのとれた美味なスタイルに仕上がっています。

【カリフォルニアにも美しい白ワインがございます(苦笑)・・・】(2020年1月14日配信)

 210724_1637

こちらもどうぞ・・・スペシャルです・・・

 BATANA by Paul Lato Malvasia Bianca Larner Vineyard Ballard Canyon Santa Barbara County 2018
★バタナ バイ・ポール・ラトー マルヴァジア・ビアンカ ラーナー・ヴィンヤード バラード・キャニオン サンタ・バーバラ・カウンティ 2018 ¥12,540 数量限定品

ロバート・パーカーが選ぶ最高峰 Extraordinary (WA誌96-100点)の17のピノ・ノワール生産者の1人である「ポール・ラトー」です。 (マーカシン、キスラー、オベール、ロキオリ、ハートフォードコート、シャスール、モレ、ブリュワー・クリフトン、メルヴィル、シースモーク、フォクスン、ピゾーニ・エステート、ルシア、ロアー、カレラ、タリー、ポール・ラトー)

ポール・ラトー氏はポーランド出身。カナダ・トロントでソムリエをしている時にオー・ボン・クリマのワインに心惹かれ、ジム・クレンデネンに師事しワイン造りを学びました。2002年に自身初めてのワインを6樽造り上げました。その後ロバート・パーカーがポール・ラトー氏の元へ。「ワイナリーの名前はもう決めたのか?もしまだなら早く決めなさい。私は君のワインを紹介する最初の人になりたい。」2005年のワイン(シラー)にロバート・パーカーが高得点を付け、ポール・ラトーは一躍注目されました。今やカリフォルニアを代表するワインメーカーの1人です。

そのポール・ラトーが毎年フルハンドメイドで1樽だけ生産していたオレンジワインBATANA バタナです。サンタ・イネズ・ヴァレーの西の隅のバラード・キャニオンに位置する銘醸畑ラーナー・ヴィンヤードのマルヴァジア・ビアンカで、赤ワインの製法で作られたオレンジワインです。果皮や種も一緒に仕込むことで、果皮由来の香りを持ち、通常白ワインにない渋みを伴う複雑なワインに仕上がります。残念ですが、今回入荷のヴィンテージが最後の生産となります。お見逃しなく。。。

【希少限定入荷品です・・・ということで売り切れ御免です・・・】(6月11日配信)

 210624_1611

金額は税込価格(含消費税10%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。