いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。（２０２３年１１月２８日配信）

カリフォルニアらしからぬ味わいなのです（苦笑）・・・

只今凱旋里帰りしております・・・輸入元主催のセミナーに参加しました・・・

《　ＳＩＸ　ＣＬＯＶＥＳ　シックス・クローブズ　》

日本人女性醸造家平林園枝さんが２０１７年にカリフォルニアで立ち上げた「シックス・クローブズ」です。

信州北アルプス山麓、長野県のリンゴ農家に生まれた平林園枝さん。親戚が味噌醤油や酒造りを行っていたこともあり、“発酵” が常に身近にある環境で育ちました。拘りの “ものづくり” の世界への入口はこの頃すでに出来上がっていたのです。彼女は成人してアメリカへ渡ります。ニューヨークでの商社勤務時代にワインショップでの週末ワインテイスティングを楽しむうちにワインの素晴らしさに魅せられ醸造家になることを決意した彼女はすぐさまカリフォルニアへ向かいました。UCデイヴィスで醸造学を修め、２０１１年に卒業後、ニュージーランド（クスダ）、チリ（モンセカーノ）で栽培や醸造を学びました。そしてカリフォルニアへ戻ります。ビオデナミの第一人者の「リトライ（ソノマ）」で、強い抽出をしない味わいの「マサイアソン（ナパ）」で、エレガントでフードフレンドリーなワインを手掛ける一流生産者の元で経験を積みました。

２０１７年これまでの集大成として初めて自身のワインをリリースしました。ワインのコンセプトは “繊細な味覚を持つ日本人に愛されるカリフォルニアワイン”。品種はその土地固有の風土を鏡のように映すと言われるシャルドネを選びました。ものづくり精神の承継の意味を込めて先祖の屋号であった “六丁字” にちなみ “Six Cloves” と名付けました。

新ヴィンテージのシャルドネとピノ・ノワールが入荷しました。（ピノ・ノワールは昨年１０月に先行してご紹介済みです。）

　Six Cloves Alder Springs Vineyard Chardonnay Mendocino County 2021
★シックス・クローブズ　アルダー・スプリングス・ヴィンヤード　シャルドネ　メンドシーノ・カウンティ　２０２１　￥７，３７０　新ヴィンテージ
　Six Cloves Alder Springs Vineyard Pinot Noir Mendocino County 2021
★シックス・クローブズ　アルダー・スプリングス・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　メンドシーノ・カウンティ　２０２１　￥９，０２０　新ヴィンテージ　昨年１０月にご紹介済み

５度目のリリースとなる２０２１年はアルダー・スプリングス・ヴィンヤードからのシャルドネとピノ・ノワールです。

２０２０年は山火事の影響で葡萄を供給してくれる生産者が見つかりませんでした。２０２０年はリンダ・ヴィスタ・ヴィンヤードのシャルドネだけの生産となりました。２０２１年は干ばつが続いていたために葡萄の生産量が少なく、やはり葡萄を供給してくれる生産者が見つかりませんでした。２０２１年は１８年から続いていたリンダ・ヴィスタ・ヴィンヤードからの供給もありませんでした。そんな時に救世主が登場。日系人ワインメーカーのバイロン・コスゲ氏（元セインツベリーのワインメーカー）の紹介でメンドシーノ・カウンティのアルダー・スプリングス・ヴィンヤードの葡萄を入手することができました。メンドシーノ・カウンティというとアンダーソン・ヴァレーという生産地が有名ですが、アルダー・スプリングス・ヴィンヤードはさらに北に位置します。そして海に近いところです。近辺には葡萄畑がほぼ無いような地域のようです。古くからカリフォルニアワインを知る方はご存じだと思いますが、この畑を有名にしたのはパッツ＆ホールやマーカッシンです。現在では、リース、ベッドロック、クルーズ・ワイン、パックスなどの若い注目の生産者がこの畑の葡萄を使用しています。

屋号の六丁字をモチーフにした素敵なラベルは毎年デザイナーの方と長い打ち合わせをして決めています。余談ですが、園枝さんは何故か白ワインには赤色のエチケットを、何故か赤ワインには青色のエチケットを使います。ソムリエ泣かせのワインと言われています（苦笑）。アルダー・スプリングス・ヴィンヤードのシャルドネは赤いラベル、ピノ・ノワールは青いラベルです。

アルダー・スプリングス・ヴィンヤード・シャルドネのクローンは９５（シャンパーニュ・クローン）と７６（ブルゴーニュ・クローン）から。１００％全房プレスで樽発酵しました。ハンガリアンオークとフレンチオークの古樽で１０ヶ月熟成。酸を残したいためマロラクティック発酵は４０％ほどで。清澄なし。濾過なし。柑橘系果実のアロマ。まだ若いため十分に開いた状態ではありませんが、したたかな旨味を感じます。リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード・シャルドネよりもなにげにふくよかさを感じます。

１００％シャルドネ
ＡＬＣ１３，０％
輸入元定価￥８，１４０（税抜￥７，４００）

アルダー・スプリングス・ヴィンヤード・ピノ・ノワールのクローンは１９９３年植樹の４５９というクローンです。４５９は栽培が難しく、色や風味が淡いため、カリフォルニアではあまり植えられていないそうです。プラスチックビンという容器で５０％を全房発酵。フレンチオークの古樽で１０ヶ月熟成。軽い濾過をしました。紫が見える淡いガーネット色。シダーやマッシュルームの風味。非常に繊細な果実味ですが、複雑味を感じる、したたかな旨味を持ちます。生産量は僅か１５７ケースです。

１００％ピノ・ノワール
ＡＬＣ１３，２％
輸入元上代￥９，９００（税抜￥９，０００）

【９月中旬から輸入元主催の試飲会がガンガン行われております・・・ということであれこれご紹介です・・・】（２０２２年１０月２１日配信）

こちらもどうぞ・・・残り僅かです・・・

　Six Cloves Linda Vista Vineyard Chardonnay Oak Knoll Napa Valley 2020
★シックス・クローブズ　リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード　シャルドネ　オーク・ノール　ナパ・ヴァレー　２０２０　￥７，３７０　残少

　Six Cloves Benguerel Family Vineyard Primitivo Sonoma Valley 2019
★シックス・クローブズ　ベンゲレル・ファミリー・ヴィンヤード　プリミティーヴォ　ソノマ・ヴァレー　２０１９　￥５，８３０　残少
　Six Cloves “Magnolia” Red Blend Wine Carneros Sonoma County 2019
★シックス・クローブズ　“マグノリア”　レッドブレンドワイン　カーネロス　ソノマ・カウンティ　２０１９　７，０４０　残少

日本人女性醸造家平林園枝さんが２０１７年にカリフォルニアで立ち上げた「シックス・クローブズ」です。

２０２０年はナパのトップ・ヴィンヤード・マネージャーのスティーブ・マサイアソンが栽培するリンダ・ヴィスタ・ヴィンヤードからのシャルドネです。２０１８年から作り続けている、シックス・クローブズでは定番的存在のシャルドネです。華やかでとてもエレガントな味わいです。残念ですが、２０２１年は生産がありませんでした。

そして、２０１９年は南イタリアを代表する葡萄のプリミティーヴォと、ソノマ・カーネロスのオーガニック畑で育ったカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたレッドワインを醸造しました。レッドワインは落ち着きが出て、とてもいい感じになっています。故郷の長野県に今も残る樹齢１００年のマグノリアにちなんで命名しました。共に残り僅かです。

【９月中旬から輸入元主催の試飲会がガンガン行われております・・・ということであれこれご紹介です・・・】（２０２２年１０月２１日配信）

【３度目のリリースです・・・日本人女性のような力強さと繊細さを持ち合わせたワインです・・・】（２０２０年９月２９日配信）

 

その他カリフォルニアの日本人醸造家のワインはこちらからどうぞ・・・

こちらの方々が造るワインも日本人的な感性を感じさせるものばかりです・・・是非お正月のお節料理とどうぞ・・・

　Maboroshi Maboroshi Vineyard Pinot Noir Clone 667 Russian River Valley 2021
★マボロシ　マボロシ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　バイオダイナミック　クローン６６７　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０２１　￥１９，８００　新ヴィンテージ　新着
　Maboroshi Maboroshi Vineyard Pinot Noir Clone 115 Russian River Valley 2021
★マボロシ　マボロシ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　バイオダイナミック　クローン１１５　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０２１　￥１７，８２０　新ヴィンテージ　３月にご紹介済み

私市友宏さんが造る、ムートンとイーグルが描かれた印象的なラベルの「マボロシ」です。マボロシのピノ・ノワールは初リリース以来ディジョンクローン１１５と６６７のブレンド（５０％づつ）で醸造されています。ですが、２０２１年ヴィンテージは単独のクローンでのピノ・ノワールとなりました。

【やはり１１５だけではありませんでした・・・６６７が入荷しました・・・】（１０月２４日配信）

　Freeman Akiko’s Cuvee Pinot Noir Sonoma Coast 2018
★フリーマン　アキコズ・キュヴェ　ピノ・ノワール　ソノマ・コースト　２０１８　￥１１，９９０　ＪＤ９３　ＡＧ９３　ＷＥ９２　残少
　Freeman Yu-ki Estate Pinot Noir Sonoma Coast 2018
★フリーマン　ユーキ・エステート　ピノ・ノワール　ソノマ・コースト　２０１８　￥１０，７８０　ＪＤ９２　ＡＧ９４　ＷＥ９５　残少

カリフォルニアにおける日本人女性醸造家のパイオニアであるアキコ・フリーマンさんが造るご存じ「フリーマン」です。創業２０周年を記念して、初めてスパークリングワインを造り上げました。そして山火事のためワインが生産できなかった２０２０年は早めに収穫した葡萄からロゼ・スパークリングワインを造り上げました。（残念ですがスパークリングワインは売り切れました。）

【いろいろ入荷しております・・・これからの時期にピッタリなワインです・・・】（４月２５日配信）

　Noria Sangiacomo Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2021
★ノリア　サンジャコモ・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　ソノマ・コースト　２０２１　￥７，１５０　数量限定品　残少

毎ヴィンテージ取り扱いしておりますが、久しぶりに正式にご紹介です。中村倫久さんが造る「ノリア（ナカムラ・セラーズ）」です。初年度の２０１０年ヴィンテージから造り続けているサンジャコモ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールです。ソノマ著名栽培家サンジャコモ・ファミリーが所有するロバーツ・ロード・ヴィンヤードの葡萄を使用。故中村勘三郎さんが愛したワインでもあります。

【またまた興味深いワインが到着しました・・・】（５月２６日配信）

　Arthur Cellars KR Ranch Pinot Noir Russian River Valley 2019
★アーサー・セラーズ　ケーアール・ランチ　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０１９　￥６，３８０　残少
　Arthur Cellars Gloria Vineyard Pinot Noir Russian River Valley 2019
★アーサー・セラーズ　グロリア・ヴィンヤード　ピノ・ノワール　ルシアン・リヴァー・ヴァレー　２０１９　￥７，９２０　残少

桃井隆宏さんが２０１２年にカリフォルニアで立ち上げた「アーサー・セラーズ」です。桃井さんはエド・カーツマンに弟子入りしてワイン造りを学びました。桃井さんが造るワインは非常に優しい味わいなのです。食事と楽しめる味わいを追求しています。今年７月に最新ヴィンテージ２０２１年のお披露目会に参加してきました（ブログで公開済み）。熟成ポテンシャルもあります。

【どうぞこの方のお忘れなく（苦笑）・・・お待たせ致しました・・・新ヴィンテージが入荷しました・・・】（２０２２年５月６日配信）

今年２月のイベントで久しぶりに、アキコさん、園枝さん、ノリさんとお会いできました（喜）・・・

ブログ【 California Wines ALIVE Tasting 2023 】（２月２８日）

金額は税込価格（含消費税１０％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

ご紹介しました、非情に繊細ながら秘めた力強さ（旨味）を持つ「シックス・クロ―ブズ」の平林園枝さんが凱旋里帰りしました。

輸入元主催のセミナーに参加しました。２０１７年、２０２０年の大規模な山火事。そしてパンデミック。ここ数年のカリフォルニアのワイン業界の状況やここ数年のヴィンテージ（天候や醸造）のお話を聞きながら、最新リリースのアルダー・スプリングス・ヴィンヤードからのシャルドネとピノ・ノワールをテイスティングさせていただきました。

ブログ【ワインメーカーズ・セミナー　シックス・クローブズ】（１１月２２日）

この内容は、アドレスを頂戴した方にＨＰ公開前にメールでお送りしています。ゆえにＨＰ公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ！カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。