秋の試飲会がガンガン行われております。本日はカリフォルニアワイン輸入販売の大手W.I.S 社のワイン会に参加してきました。ケイマス、アロウホ、ポール・ホッブス、ピーター・マイケル、イングルヌックなどのトップ・ワイナリーのワインをはじめ、100アイテム以上のワインが並びました。(全部試飲は絶対無理です・・・笑えない)
今アメリカ国内外の雑誌に頻繁に取り上げられている話題のワイナリー「スクライブ Scribe」のオーナー兼ワインメーカーのアンドリュー・マリアーニ氏が来日し、この試飲会に参加しました。
アンドリュー・マリアーニと弟のアダムのイケメン兄弟が2007年に立ち上げた「スクライブ」。スクライブの畑は全て有機栽培。ワインは土地の個性を最大限に反映させ、強い樽香や高いアルコール度数を避けた、ピュアなワインを造り上げています。有機野菜を使うカリフォルニア・キュイジーヌの先駆け「シェ・パニーズ」のアリス・ウォーターとの繋がりも強く、新進気鋭の若手シェフらとのワインディナーも注目を浴びています。
現在ワイナリーのテイスティングルームになっている、ハシエンダと呼ばれるミッション・リヴァイヴァル風の母屋は、スクライブを語る上で欠かせない建物です。約100年
に建設されたこのハシエンダは、禁酒法前に一世を風靡したドレッセル・ワイン・カンパニーの設立者の居住地でした。(スクライブのワインのラベルにある「D&CO」はこの会社の頭文字です。)
1858年エミル・ドレッセルはドイツからカリフォルニアにやってきました。ドイツ人の3人の仲間と共にソノマに400エーカーの畑を購入し、ドレッセル・ワイン・カンパニーを設立しました。この畑にドイツから密輸した葡萄の樹を植えたのですが、これが後に、歴史上初めてアメリカに輸入されたリースリングとシルヴァーナの樹であると判明しました。ワインは数々のワインコンクールで賞を総なめにしましたが、禁酒法によりワイナリーは廃業しました。ハシエンダは禁酒法時代は隠れ酒場のような存在でしたが、所有者も変わり、やがて廃墟となりました。
アンドリューとアダムは4代続く農家出身。2人はワイナリー設立のために土地を探していました。そして出会ったのがこのハシエンダでした。当時は土地も建物も荒れ果てた状態でしたが、一目惚れしたようです。まずは土地の生態系を取り戻すことから始めました。花を植え、野菜を育て、健全な生態系に欠かせない昆虫が好む環境を造り上げました。ハシエンダとこの土地はアンドリューとアダムによって息を吹き返し、100年前にドレッセル一族が築き上げた栄光を取り戻しつつあります。
スクライブのワインはこちらです・・・(価格は輸入元定価です・・・)
Scribe Estate Riesling Sonoma
★スクライブ リースリング ソノマ 2012 ¥4,900(税別)
Scribe Estate Chardonnay Sonoma
★スクライブ エステート シャルドネ ソノマ 2012 ¥5,900(税別)
Scribe Pinot Noir Carneros
★スクライブ ピノ・ノワール カーネロス 2013 ¥6,500(税別)
Scribe Cabernet Sauvignon Napa Valley
★スクライブ カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ 2011 参考商品
現在日本入荷は、リースリング、シャルドネ、ピノ・ノワールの3アイテムです。リースリングはなんと残糖0,0グラムです。たしかにドライですが、ミネラル感があり綺麗な旨味を持っています。リースリングのイメージが変わりそうな素敵なリースリングです。
シャルドネとピノ・ノワールも非常にエレガントで優しい味わいです。強く主張するものはありませんが、優しい旨味が感じられ、食事とマッチするワインです。シャルドネはロバート・ヤング(70%)他4種類のクローンで、ステンレスタンクだけで熟成。ピノ・ノワールは50%マルティーニ、50%ポマールで、使用済のフレンチオークで熟成。カベルネ・ソーヴィニヨンはアトラス・ピークの東側の急斜面の畑から。濃縮した果実味ですが、やはり強さが前面に出ない優しいふくよかな味わいです。フレンチオーク(30%新樽)にて20ヶ月熟成。シャルドネとピノ・ノワールは500ミリ・ボトルもあります。
アンドリューさんとご対面。輸入元の方が先にアンドリューさんに、この人あれこれこんな人で、ジャイアンツのファンですよ、ってバラしちゃったので笑顔でご対面となりました。なんとマリアーニ家は家族全員ジャイアンツのファンとか。年間シートも持ってるとのことです。ジャージ見て大笑いされましたが、楽しそうにサイン書いてくださいました。
“humm baby!” | |
アンドリューさんと・・・ | |
「今度は AT&T パーク(ジャイアンツのホームスタジアム)で会いましょうよ!」「OK!」とのことでした(笑)・・・