いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2014年1月14日配信)。
近年のカリフォルニア・ピノ・ノワールはどんどん進化しています・・・
こちらも注目のピノ・ノワールです・・・3度目の正規入荷です・・・
《 GEORGE ジョージ 》
「ジョージ」のオーナーは、金融の世界からワイン造りに転身したジョージ・レヴコフです。ニューヨークでボンド・トレーダーとして活躍していたジョージ・レブコフはある日とあるカリフォルニア有数のフレンチレストランで飲んだワインに衝撃を受けました。ウイリアムズ・セリエム、ロキオリ・ヴィンヤードの1991年と1992年です。彼はピノ・ノワールを造るため、14年に及ぶトレーダーのキャリアを捨て、マンハッタン・ビーチの邸宅を売却し、ソノマに移住しました。
ジョージはUCデイヴィスで栽培と醸造を学び、1999年から憧れのウイリアムズ・セリエムでワイン造りに携わります(2001年まで)。この時彼はソノマ・コーストのグランクリュ畑ハーシュ・ヴィンヤードを所有するデヴィッド・ハーシュに出会います。ハーシュはジョージがワインを造る時葡萄を提供しようと言いました(後にジョージはハーシュのワイナリーでワイン造りをスタートしました)。また、ウイリアムズ・セリエムの創始者で伝説のワインメーカー、バート・ウイリアムズの娘マーガレット・ウイリアムズ夫妻が運営するブローガン・セラーズでもワイン造りに参加しました。ウイリアムズ・セリエムの生産量は約1万ケース、かたやブローガン・セラーズは1千ケースです。彼はここで高品質で少量生産のワイン造りを学びました。そして2003年ジョージ・ワイン・カンパニーはスタートしました。
ラスベガス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコなどの“高級レストランでしか飲めないワイン”としてその名を広めた「ジョージ」です。ファインショップでも見かけることはほとんどありませんでした。数年前日本にスポット的に入荷したことがありましたが、一昨年入荷の 2010年ヴィンテージから日本正規入荷となりました。
そして今回ジョージの入荷アイテムが増えました・・・
George Ceremonial Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ セレモニアル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥12,390
ジョージは素材である葡萄を最大限に生かした造りを目指します。また、「UN」のワイン造りを行います。unfined(清澄しない)、 unfilterd(濾過しない)、 unpumped(パンチダウンしない)、unpushed(プレスしない)、 unadultered(混ぜ物をない)、 unblended(ブレンドしない)、unracked(澱引きしない)です。グラヴィティーフローで醸造を行い、樽から直接瓶詰めします。人による介入を極力避けたワイン造りを行います。
また、味わいではチェリー、ストロベリー、ラズベリーといったクラシカルなルシアン・リヴァー・ヴァレーのフレーバーを得るために、他のワイナリーより早く収穫を行い、プラム、プルーン、レーズンのような甘く濃いフレーバーが出ることや、あるいはアルコール度数が上がることを避けています。
2010年ヴィンテージから日本正規入荷となったセレモニアル・ヴィンヤード・ピノ・ノワールです。セレモニアル・ヴィンヤードは2007年までナプシャル・ヴィンヤード Nuptial Vineyard と呼ばれていた畑です。このワインは数年前日本に入荷しました(2006年ヴィンテージで輸入元定価¥17,850でした。生産量は300ケースほど。)。
セレモニアル・ヴィンヤードは、ソノマの老舗ワイナリー、マルティネリが所有する畑です。あのカリスマ・ワンメーカー、ヘレン・ターリーの監修の下、2000年にマルティネリのテイスティングルームの前を走る道路(リヴァー・ロード)を隔てて前に広がるリンゴ畑を転換することで開かれた畑です。一般的な畑の約3倍の密植が行われており、また樹高が通常より低いなどの特徴があります。ディジョン・クローンの葡萄が栽培されていて、チェリー、ストロベリー、ラズベリーといった、昔ながらのルシアン・リヴァー・ヴァレーのワインを想像させる、最もジョージらしいキャラクターのピノ・ノワールです。
日本入荷96本です・・・
ALC13,9% 生産量1,988本
輸入元定価¥13,650
George Buena Tierra Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ ブエナ・ティエラ・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥12,390 初リリース 日本初入荷
初リリースのブエナ・ティエラ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールです。
ブエナ・ティエラ・ヴィンヤードは、1978年入植のルシアン・リヴァー・ヴァレーの中でも古手の畑です。ロキオリの1,5マイル南東に位置します。この畑の葡萄は、かつてはウイリアムズ・セリエムでも使われ、またバート・ウイリアムズの息子フレッドの「セブン・ライオンズ」や同じく娘のマーガレットの「ブローガン・セラーズ」でも使われました。
(ウイリアムズ・セリエムの創始者バート・ウイリアムズの息子フレッドは交通事故で死亡しました。現在「セブン・ライオンズ」は存在しません。娘マーガレットの「ブローガン・セラーズ」は一時期日本に入荷されていましたが、現在は日本に入荷されていません。)
ジョージはウイリアムズ・セリエムに魅せられてこの世界に入り、オリジナルのウイリアムズ・セリエム、そしてブローガン・セラーズでワイン造りを学びました。このピノ・ノワールはオリジナルのウイリアムズ・セリエムの潮流を汲むワインと言えるかもしれません。葡萄はセレモニアル・ヴィンヤード同様ディジョン・クローンが植えられています。セレモニアルと比べると若干酸味とタンニンが豊かな味わいに仕上がっています。
日本入荷60本です・・・
ALC13,9% 生産量1,988本
輸入元定価¥13,650
George Ferae Naturae Rose of Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ フラエ・ナチュラエ ロゼ・オブ・ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2012 ¥5,460 初リリース 日本初入荷
ジョージが初めて作るロゼ・ワイン、フラエ・ナチュラエです。
フラエ・ナチュラエは、ラテン語で”wild nature”のような意味です。ジョージはあまり白ワインは好まないようで、それでこれまでピノ・ノワールしか作ってきませんでしたが、今回ロゼに挑戦してみたとのことです。ジョージ初のロゼ・ワインの誕生です。
葡萄は、彼が使う4つの畑 Ceremonial、Buena Tierra、Leras、Hansen の葡萄が使われています。フリーラン・ジュースが使われたため、やや薄い色調のサーモンピンク色。 100%ピノ・ノワールのロゼらしい赤系果実の果実味を持ち、 全体をキュッと引き締める上品な酸があります。
日本入荷60本です・・・
ALC13,5% 生産量1,344本
輸入元定価¥6,300
こちらもどうぞ・・・
George Ceremonial Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ セレモニアル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2011 ¥10,920 1本
2011年も日本入荷は96本でした・・・
ALC13,4% 生産量1,888本
輸入元定価¥12,600
ジョージ・レブコフが魅了されたのはこのワインでした・・・
Williams Selyem Westside Road Neighbors Pinot Noir Russian River Valley
★ウイリアムズ・セリエム ウエストサイド・ロード・ネイボアズ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2010 ¥19,425 IWC93 2本
1979年バート・ウイリアムズとエド・セリエムが自宅のガレージでワインを造り始めたのがきっかけで設立したのが「ウイリアムズ・セリエム」です。ルシアン・リヴァー・ヴァレーの先駆者でもあり、ブティック・ワイナリーの先駆者でもあります。80年代後半以降カリフォルニアで最も入手困難なピノ・ノワールとして注目され、一世を風靡しました。
現在エグゼクティブ・ワインメーカー&ジェネラルマネージャーを務めるのがボブ・カブラルです。代々ソノマでワイン造りをおこなっていた家族の4世代目で、デ・ローチ、クンデ、アルダーブルック、ハートフォードを経て1998年ウイリアムズ・セリエムへ招かれました。2011年ワイン・エンスージアスト誌で “Winemaker of the Year” を受賞しています。
ウエストサイド・ロード・ネイボアズは、アレン、バチガルピ、ロキオリ、そしてウイリアムズ・セリエムの自社畑のブレンドです。シングル・ヴィンヤード・ワインとして販売されればかなり高額のワインになる超一流畑のブレンドです。
ALC13,9% 輸入元定価¥22,050
【ルシアン・リヴァー・ヴァレー新旧対決!デュモル、ウイリアムズ・セリエム】(2012年6月21日配信)
ついでにこちらもどうぞ・・・
WesMar Hellenthal Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ウェスマー ヘレンサル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2007 ¥9,030 残少
ウイリアムズ・セリエムの創始者エド・セリエムの娘夫妻が造る「ウェスマー」です。
デニス・メアリー・セリエムは父親がウイリアムズ・セリエムを辞める決心をした時に夫のウェスリーと一緒にワイン造りを受け継ぐことを決めました。2人のミドルネームからウェスマーと名づけました。正統派ウイリアムズ・セリエムの血を受け継ぐウェスマーは2000年にスタートしました。
【名門ピノ・ノワールの血を受け継ぐ・・・】(2011年2月1日配信)
こちらのロゼもおすすめです・・・
Reuling Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★リューリング ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2011 ¥11,025 初リリース 日本初入荷 売り切れました・・・
Reuling Vineyard Rose of Pinot Noir Sonoma Coast
★リューリング ロゼ・オブ・ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2012 ¥4,515 初リリース 日本初入荷
ソノマの大物が満を持して遂にリリース!「リューリング・ヴィンヤード」です。
今回ご紹介するピノ・ノワールがファースト・ヴィンテージとなりますが、リューリング・ヴィンヤードはここ9年間は「オベール」「ピーター・マイケル」をはじめとするカリフォルニア・トップクラスのピノ・ノワール、シャルドネを造るワイナリーに葡萄を供給してきました。こちらのロゼは、薄い赤ワインを思わせる風味で、和洋問わずお料理と楽しめると思います。
【ソノマの大物が満を持して遂にリリース! 注目のソノマ・コーストから・・・】(2013年10月3日配信)
さらについでにこちらもどうぞ・・・
カリフォルニアのピノ・ノワール生産者の中に“IN PURSUIT OF BALANCE”と名乗るグループがあります。その名の通りバランスのとれたワイン造りを目指すワイナリーの集まりです。このグループで横綱格はフレンチ・ランドリーでハイリー・レコメンデッドに選ばれた、今ピノ・ラバー大注目の「コブ COBB」です。そして大関格とも言えるのが「クッチ Kutch」です。このグループには、「オー・ボン・クリマ」のジム・クレンデネン、「カレラ」のジョシュ・ジェンセンなどの大御所の名前もあります。
Cobb Coastlands Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ コーストランズ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥10,815 IWC92(+) 1本
Cobb Joy Road Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ ジョイ・ロード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥11,235 IWC92 1本
Cobb Jack Hill Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ ジャック・ヒル ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥11,235 IWC92 1本
フラワーズでワインメーカーを務め、一時期低迷していたフラワーズを不動の位置に引き戻したのが「コブ」のロス・コブです。あのフレンチ・ランドリーのハイリー・レコメンデッド Highly Recommended にも選ばれている大注目のワインです。コブの自社畑コーストランズはサンフランシスコ・クロニクル誌にてトップ100ワインに選出。
Kutch Pinot Noir Sonoma Coast
★クッチ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2011 ¥5,565 2本
Kutch Savoy Vineyard Pinot Noir Anderson Valley
★クッチ サヴォイ・ヴィンヤード ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2010 ¥6,615 2本
「クッチ」のジェイミー・クッチもニューヨークの有名投資銀行のディーラーでした。カルト的人気を誇るコスタ・ブラウンでワイン造りを学び、コスタ・ブラウンに似たワインを造り上げましたが、すぐにアルコール度数が13%台半ばで、酸や果実味、そしてタンニンも含めバランスのとれたスタイルのワイン造りを目指すことに方向転換しました。
【カリフォルニアのピノ・ノワールは新時代へ・・・日本初入荷のクッチ、久しぶりにジョージ、そしてケスナーです・・・】(2012年9月6日配信)
コブはこちらから・・・
【恒例の年末スペシャルです! その2】(2011年12月13日配信)
金額は全て税込価格です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。