いつもお世話になります。
例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2009年6月2日配信)。
「幻」の私市友宏さんが来日(里帰り)されました。
私市さんはワインを造り始めてから何度か日本にいらしていましたが、どうも今までタイミングが合わず、今回初めて私市さんとお会いすることができました。
輸入元主催によるセミナーに参加してきました・・・
《 MABOROSHI まぼろし 》
「ラ・ターシュ」に魅了され、ワイン造りへの道をまっすぐに突っ走った私市(きさいち)友宏さん。夢を求めてフランスに飛び立ち、夢を実現させるためにカリフォルニアに移住した私市さんとその家族。
夢は実現しました。
1999年ヴィンテージがファースト・リリースとなる「幻(まぼろし) メルロー」が誕生しました。ワインを造るなんて、そんなこと=夢か幻みたいな話=と言われたことが、自身のワインの名前になりました。
そして驚くべきはワインのラベル!「鷲」と「羊」がいるのです!スクリーミング・イーグルとムートン・ロッチルドへの挑戦でしょうか(笑)!
そして・・・遂に2004年には私市さん念願のピノ・ノワールも誕生しました。
また、昨年11月にご紹介したのが新アイテムになるシャルドネでした。
「幻」再入荷しました・・・
Maboroshi Chardonnay Los Carneros Napa Valley
★マボロシ シャルドネ ロス・カーネロス ナパ 2007 ¥6,300
初リリースとなる「幻」のシャルドネです!
実は現地の方の依頼で、私市さんは何度かシャルドネの仕込みを経験していたそうです。ただし、「幻」としてはこの2007年が初めての仕込みになります。
葡萄は、ナパ・カーネロスのカティング・ワーフ・ヴィンヤードから。
カティング・ワーフ・ヴィンヤードはサンパブロ・ベイに位置するカティング・ワーフという波止場の名前をつけたシャルドネの畑です。1978年からヤコブ・ファミリーが所有する17エーカーの畑で、ここのシャルドネはナパの有名ワイナリーに供給されています。
畑は海岸からわずか1キロほどにあり、海風や霧の影響で1年を通じて涼しく、特にブルゴーニュ系の葡萄を栽培するには最適の場所です。葡萄の熟成期間は長く、毎年素晴らしいシャルドネが収穫されています。
醸造は私市さんのコメントです・・・
「夜中に収穫された葡萄は早朝にワイナリーに届いた。できるだけ優しくエグ味を出さないためにホールクラスターでプレスをする。フレンチオーク樽に移されたジュースは、野生酵母にて発酵が始まる。アルコール発酵は、ゆっくりと2ヶ月ほどかけて終了させた。冷涼な気候で育ったこのシャルドネは、酸がしっかりしているので100%マロラクティック発酵を終了させた。また、できるだけバターリーなシャルドネにならないように心がけた。」
鮮やかな黄金色 上品な柑橘系果実の香り、蜂蜜や洋梨などの香りも シトラスやドライ・ハーブの風味もリキュール のようななめらかなアタック! 非常に濃縮した果実味なのですが、 それを引き締める心地良い酸があります! 余韻が長く長く続きます エキス分が豊かで、ちょっと極上の日本酒を 飲んでいるような印象を受けました(笑)・・・ |
100%シャルドネ(ロス・カーネロス)
100%フレンチオーク(40%NEW)にて9ヶ月熟成
ALC14,8% 生産量249ケース
輸入元定価¥7,350
「熟成させれば、ミネラリティーも現れ、とてもバランスよくなるだろう(私市友宏氏)」
Maboroshi Pinot Noir Maboroshi vineyard Russian River Valley
★マボロシ ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2006 ¥9,030
3回目のリリースとなる2006年ピノ・ノワールです!
私市さんのコメントです・・・
「2006年の前半は、雨、雨、雨だった。記録的な大雨に見舞われ、大地は多くの水を含んだ。そのために、このヴィンテージの葡萄は「Water Berry」と呼ばれる。ヴァレーフロアーの平地では、例年に比べ粒も房も一回り大きくなった。それに比べ、ヒルサイドの幻ヴィンヤードでは例年通り、小粒の凝縮された葡萄が収穫された。今年はヒルサイドの畑と平地の畑の差が顕著に現れたヴィンテージだ。」
マボロシ・ヴィンヤード(樹齢8年)はソノマのセバストポールの南方に位置するヒルサイド・ヴィンヤード。アラスカから南下する冷たい海流の影響で、内陸部に比べずっと冷涼でピノ・ノワールの栽培にとても適している。土壌はサンディーローム、通称ゴールドリッジ・ソイルと呼ばれ、水はけがとてもよい。
「収穫時期がとても涼しかったために、酸、糖度、PHのバランスがとてもよくなった。また発酵時からすでにラズベリーやイチゴの香りが強く、数年後のこのワインの姿に期待を抱かせた。10ヶ月の樽熟成により、上品なフレンチオークの香りがかすかなコーヒ、カカオの香りに発展していく。そしてヴァイオレット、ローズの香りが華やかな雰囲気をかもしだす。パレットではブルーベリー、チェリー、イチゴの香りがいっぱいに広がり、ミッドパレットからフィニッシュにかけては長い余韻が残る。数年にかけて熟成すれば、ブラックベリーやカシスなどの黒系のフルーツが加わり複雑味が増すだろう。」
ヴァイオレットやブラッチェリーの香り、 ほんのりローストしたハーブの香りもします アタックはベリーやチェリーの濃縮した果実味が広がり、 その後キュッと口を引き締める酸が訪れます。 上品で旨味のある極上のピノ・ノワールです! |
100%ピノ・ノワール(ルシアン・リヴァー・ヴァレー)
クローン115と667の葡萄を半分づつ使用
収穫時糖度25,4ブリックス
100%フレンチオーク(50%NEW)にて10ヶ月熟成
タランソー、フランソワ・フレールなどを使用
PH3,73 TA5,38g/リットル
ALC14,3% 生産量356ケース
輸入元定価¥10,500
Rebecca K Pinot Noir Estate Vineyard Sonoma Coast
★レベッカ・K ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2006 ¥5,407
幻ヴィンヤードから新しいピノ・ノワールが誕生しました!
私市さんの奥様、レベッカさんの名前がついた「レベッカ・K」は、同じ幻ヴィンヤードのピノ・ノワールの115を使用しています。
私市さんのコメントです・・・
「最近のトレンドなワインは、低酸、高アルコールの傾向にある。そのことに対し少々疑問を抱いていた。また、少なからず消費者の方からも『アルコールの高いワインは食べ物を限定してしまう』という指摘を頂いた。そのことを念頭においてアルコールを13%台に抑えた、酸がしっかりしたピノ・ノワールを造ってみた。フレンチやイタリアン料理だけでなく、和食にも合わせて欲しい。」
幻よりも2週間ほど早めに収穫し、酸のしっかりしたブルゴーニュにより近いスタイルに仕上げました。アルコール度数も控えめで、お料理と合わせやすいピノ・ノワールです。
「新樽率を低くすることにより、樽から来るタンニンと収斂性を出来るだけ避けた。そのことにより、すっきりとした酸が味わえる。ピノ・ノワールに最も適した樽、フランソワ・フレアのフレンチオークの香りがかすかなコーヒー、カカオの香りに発展していく。そしてヴァイオレット、ローズの香りが華やかな雰囲気をかもしだす。パレットではブルーベリー、ラズベリー、チェリー、イチゴの香りがいっぱいに広がり、ミッドパレットからフィニッシュにかけては長い余韻が残る。数年かけて熟成すれば、ブラックベリーやカシスなどの黒系のフルーツが加わり複雑味が増すだろう。」
「気難しいけれど魅惑的、反抗的だが情が深い、そして気取らず愛しい、それがソノマコースト・ピノノワール、レベッカ・K」
幻のピノ・ノワールに比べると、色合いはやや薄めの綺麗なルビー色で、女性らしいチャーミングでエレガントな味わいを醸し出しています。魅力的な清涼感が素敵です。
幻の畑はもともとはソノマ・コーストに属する位置にあるのですが、ルシアン・リヴァー・ヴァレーが拡張され、どちらのアペレーションを使用しても法律上問題はないとのことです。
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幻ヴィンヤードのクローン115の葡萄を使用
アペラシオンはソノマ・コースト
収穫時糖度24,4ブリックス
100%フレンチオーク(25%NEW)にて10ヶ月熟成
タランソー、フランソワ・フレールなどを使用
PH3,57 TA6,06g/リットル
ALC13,9% 生産量512ケース
輸入元定価¥6,300
こちらもどうぞ!好評です!
Pour La Vie Grand Cuvee Sparkring Wine
★ポー・ラ・ヴィ グランド・キュヴェ スパークリング・ワイン NV ¥2,730
サイモン・レヴィ・セラーズは、私市友宏氏の奥様レベッカさんがワインメーカーを務めるワイナリーです。
レベッカさんは、あのカリスマ・ワインメーカー、ヘレン・ターリー女史のアシスタントとしてワイン造りを学びました。レベッカさんの手によるサイモン・レヴィ・セラーズのスパークリング、ポー・ラ・ヴィは現地でもワイナリーのテイスティングルームでしか入手できない貴重なワインです。
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シャルマ製法による100%シャルドネ
ドライなフルーティーさが魅力です・・・
輸入元定価¥3,150(値下がりしました・・・)
金額は全て税込価格です。
クール代は送料とは別途ご請求になります。
東京・神楽坂、毘沙門天のすぐ前にある「s.l.o」さんで輸入元主催による「幻」のテイスティング・セミナーが行なわれました。ちなみに「s.l.o」さんはカリフォルニアワイン・ファンが集まる麻布のあの「CWG」の姉妹店です。
私「はじめまして。積田と申します。」
私市さん「はじめまして。」
私「○ラメダにお住まいの○林○奈美さんと仲良くさせていただいています。」
私市さん「そうですか。彼女しょっちゅう来てますよ(笑)。」
これで一気に緊張が解ける・・・
私「ちょっとミーハーなことしてまして・・・これにサイン頂戴できますか・・・」
私市さん「・・・」
私「野球には興味ないですか?みなさんジャイアンツのファンなんですよ!」
私市さん「野球より(アメリカン)フットボールのほうが好きです」
私「フォーティーナイナーズですか・・・」
私市さん「(笑)・・・」
私「フリーマンさんご存知ですか?お近くですよね?」
私市さん「存じてますよ。でも凄い人のサインばかりですね・・・」
ということで、同じルシアン・リヴァー・ヴァレーでワインを造っている中井さんのお隣にサインを頂戴しました(やっぱりフリーマンさんのお隣にサインを頂戴するんだったなぁと今頃ちょっと後悔しておりますが・・・笑)。
テイスティングの前に私市さんから「ワインの熟成とコルク(コルクは呼吸するのだろうか?)」についてのお話があり、参加者とディスカッションを行ないました。このお話は私市さんのブログにも書かれていますので、「幻」のウエブサイトからご覧になってみてください。
私市さんはお酒が好きみたいですね(さすが酒屋の息子・・・笑)。「カリフォルニアにいると日本の美味しい和食が懐かしくなります。日本酒も大好きで、冬はやっぱり鍋に日本酒ですね。夏はもちろんビールです。」とおっしゃっていました。
想像通り私市さんはクールでナイスガイでした・・・
「幻」の 私市友宏さんと・・・ |
私市さんのお名前が出れば、やはりこの方も・・・
当店では本当にお問い合わせが多いワインです!
コストパフォーマンスに優れた、中井章恵(あきよし)さんのワイン「ナカイ」!
1960年代に東京からサンフランシスコへ移住した中井さん。初めての自作フルーツワインに感動し、「自分の葡萄を自分で育てる」ことを決意した中井さんは、平日はサンフランシスコで仕事をし、週末はソノマで栽培や醸造を学びました。そして、遂に1980年自分の畑をルシアン・リヴァー・ヴァレーに購入しました。
今年の当店の新年会に中井さんがいらしてくださいました。実は中井さんは当店の地元、船橋でお育ちの方なのです。ダンディな中井さんも当店のお客様である素敵な女性陣に囲まれ、デレデレでした(笑)・・・
Nakai Vineyard Sauvignon Blanc Russian River Valley
★ナカイ ソーヴィニヨン・ブラン ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2006 ¥3,150
レモン、ドライ・ハーブ、白い花の香り はつらつとしてはじけるような柑橘系果実の風味 アロマとブーケに溢れ、ミネラル感も感じられます ステンレスタンクのみで醸造(NOオーク) 100%ソーヴィニヨン・ブラン ALC13,8% |
Nakai Vineyard Sauvignon Blanc Russian River Valley
★ナカイ シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2005 ¥3,150
洋ナシ、白桃、スパイスの香り 上品でふくよかな果実味とほどよい樽の風味が エレガントに調和した味わい 50%MLFでフレッシュな酸を残しました フレンチとアメリカンのニュートラル・オークにて8ヶ月熟成 100%シャルドネ ALC13,5% |
Nakai Vineyard Melrot Russian River Valley
★ナカイ メルロー ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2004 ¥3,360
カシス、プラム、ブラックベリー、シダーの香り スムースな果実味ながら、しっかりとしたボリュームも だらっとした甘味がなく、したたかなタンニンを持ちます 大きめのグラスでゆっくり飲んでいただきたいです! 上を閉じたステンレスタンクで発酵 100%MLF 40%フレンチ、60%アメリカンオークにて12ヶ月熟成 (果実味を生かすため新樽比率は15%に抑える) 100%メルロー ALC13,7% |
この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。
ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。